核兵器が配備されていたウクライナの基地 便りがないのは良い便り~Pas de Nouvelles, Bonnes Nouvelles~ 忍者ブログ

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2024年11月21日
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核兵器が配備されていたウクライナの基地

2015年09月15日
ソ連時代、ウクライナには核兵器が配備されていました。

冷戦が終結し、ソ連が崩壊すると、ウクライナにある核をどう扱うかという問題が発生!
結局のところ、1991年に独立したウクライナは核兵器を断念しました。そして核の不拡散を恐れた米国の協力のもと解体・移管作業が始まります(96年完了)。

ウクライナの核廃棄については、こちらの論文に、国際的な視点から書かれた論文としては、こちらの論文が参考になります。

で、今回、奥様の助け(運転)を借りてオデッサ方面に向けて三時間かけて、かつて戦略核兵器が配備されていた基地(現在は、戦略核ミサイル博物館)に行ってきました。

いつものことながら道中、美しいひまわり畑を堪能。
しかし、本当にこの道であっているのだろうか?と疑い始めた頃に、何もない大地のなかに、ひょこっと基地が現れてきました。




本来入場料がいるはずなのですが、なぜかとられず。

「ツアーが始まっているから、説明を聞くように」と小さな建物に案内されます。
残念がらロシア語なのでよくわかりませんが、かな〜り丁寧に解説しておられます。
そしてツアー参加者からも質問がでて、さながらディスカッションしているようです。


これは核発射の鍵でしょうか...






そして建物内の展示を一覧して外にでると、ミサイルがズラーっと並んでいます。



こちらはエンジンですね。この世界、「エンジンマニア」というのもいるらしいです。



そして奥が戦略核ミサイル(SS-18、NATOコードネーム・サタン)。
かなりデカイですが、想像よりも小さい気がしました。
ミサイルは、ワシントンのスミソニアン博物館もみたのですが、やはり野外で野ざらしにされているとリアリティ感が出ています。


そしてここが司令室。ここで制御してたんですね。



第二大統領、クチマ大統領。




そしてこちらがSS-24、スカルペルミサイルが格納されている「サイロ」。
これも意外に小さく感じました。ここから発射されるんですね。



そして地下の司令室にも入ることができます。
地下に階段でくだっていくと、そこにはながーい通路が。
空気がどんどん薄くなってきます。エレベーターも設置されています。


いまだに世界には核が大量に配備されています。核廃絶はなかなか難しい課題です。
このようにかつて核配備がなされていた場所に来れたことは貴重な機会でした。





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