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2024年11月21日
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カルパチア登山②~過酷な登山とヨーロッパの中心~
2018年02月01日
さて、カルパチア登山の続きです。
起床!お天気、なんか霧がかってる!昨日は晴れていたのに…!
でもどうしようもないので、出発します。そう、例の軍用車に乗って…。
この軍用車、УАЗ (UAZ)というメーカーの四駆モデルです。
調べてみるとUAZは第二次世界大戦中に、ソ連が軍用車を作るために立ち上げられた会社のようです。
これで、小さな山をひとつ越えて、登山口を目指します。昨晩合流した一家も一緒です。
動画は重いので載せませんが、岩だらけの、しかも台風一過の道、お尻が浮き、ぴょんぴょん跳ねている様。私は頭をぶつけました。目を瞑ることも許されない、なかなか快適な1時間半の旅路…。(でもこれを歩かされていたら、と思うとぞっとする笑。)
紅葉が一番美しかったのは、この山でした。でも余りにもガタガタゆれるので、写真はぶれぶれ。こちらも載せないでおきます笑。
こんな道をバイクで走る猛者も…。
登山口到着。これから登ります。犬がお供してくれました。
霧がかってる~。何も見えない~。そして寒い~。
途中から、しんどくて写真を撮るのも忘れていました。
黙々と登ります。
そして、ウクライナ最高峰、2061mのガヴェルラ山、ついに登頂!!
同僚がウクライナ国旗を手渡してくれます。意図せず愛国カラーウェア青x黄色の私、国旗を持つと完璧な愛国者のいでたちです。
さぁぁぁぁむっ!!凍えます。グローブしてても指の感覚ない!強風!そして霧で何も見えない!(((°-°))))ぶるぶる
ぶるぶる震えながら、みんなで記念撮影をして、早々に下山。
下山して、持参したパンとサラミとチーズでブデルブロッド(オープンサンド)を作って、みんなでいただきます。同僚のくれたホットココアが染み渡る~。
そして、山男、恐怖の発言。
「登山口までの16kmを車に変更したから、時間短縮できたし、山もう一つのぼろっか?」
な、なんですと~~~~!?
そうして、急遽、ウクライナNo.2の高さの山、ペトロス山にも登ることに。
誰が1日で2つも2000m級の山を登ることになると予想していたでしょう…。
尚、同僚女子の1人は靴が合わなくて脱落しました。
私は、ここで気合を見せねばと思い、参戦を決意。
山と山の間の道で、ベリーを摘んでもぐもぐ。
こちらはのベリー、ウォッカに漬けておくと、ジンになるよと教えてもらう。(あ、この実は食べちゃ駄目なやつです。)
さあ、登るよ!
一山超えたあとの、30代女子の体に鞭を打って、再び登山開始。
またしても霧がかってるし、途中あまりのしんどさに、何度かギブアップが頭をよぎる。思わず遠くを見つめる私。
悲しいかな、こんな山の中で1人取り残されるわけにもいかず、空気のうすい中、鼻水をたらしながら、急勾配を登り続けます。
昔挑戦した富士登山を思い出しました。富士登山で高山病になり、8合目あたりの山小屋のトイレでリバースし、その後スッキリして登頂、当時一緒に登ったメンバーからは不死鳥とからかわれた思い出。
急勾配でところどころ休憩しながら進みます。たった100mが、もう辛い辛い。
ようやく登頂!!2020m、ウクライナ第二位の高さ、ペトロス山、制覇!!
さむーーーーい!やっぱり何もみえなーーーーい!!!
同僚がほら!とコニャックの入ったボトルをくれます。
うーん、山頂で頂くコニャックとバナナはいけてるよ!!
こちらも記念撮影して、下山。
お天気最悪だったので、私の靴、下山する頃にはこんなんになってました。
そして、またしても、UAZさんに揺られ、ロッジまで戻ってきました。
私は正直、今すぐシャワー浴びて、ベッドにダイブしたい。何も食べたくない、という状態だったのですが、同僚たちが「1杯飲もうよ~」って言うから、マジか…と思いながら参戦。
頂くは、ザカルパチア地方(トランス・カルパチア地方のことを、ウクライナでは”ザカルパチア”と呼びます)の名物的な真っ黒なお酒。名前は忘れちゃったけど、ハーブのパンチがきいてて、養命酒とかパスティス系の味がして、私は苦手でした…。
この日は1杯飲んで寝たんですが、前日のお料理もザカルパチアのお料理だったので、ご紹介しますね。
まず、スパイシーで栄養たっぷりなスープ、「ボグラーシュ」。
ごろごろしたニンジンとジャガイモ、それに少しスモークされた豚バラの塊が入っています。
パプリカがきいていて、体が温まるし、エネルギーもとれる、美味しいスープです。
スープには油の膜ができるほど、ハイカロリーです。登山にはもってこい。
それから、サラダ。サラダ自体は普通ですが、上にかかっているのが「ブリンザ」というヤギのカッテージチーズです。塩気がきいていて、ちょっとクセがあって、サラダのアクセントになります。
そして、バノシュ!トウモロコシの粉で作られたおかゆのような。(ポレンタみたいな感じですね。)
上には塩気のきいたカリカリのベーコンと、これもまたブリンザをかけます。個人的には粗引きの黒胡椒をかけるのをお勧めします。
スロバキアで食べたブリンゾベー・ハルシュキと兄弟料理な気がします。お隣の国だしね。
どれもこれも、カロリー爆弾ですが、なかなか美味しいので、ザカルパチア地域にいらっしゃる方は是非トライしてみてください。
この日は本当に疲れ果てて、電波の届かない携帯をチェックしてみたところ、みてください!
1日でこんなに歩いたことある!?って感じの歩数と距離笑。
お酒と疲れで爆酔しました。(そして、夜中、山の斜面を登っている夢をみて、うなされました笑。)
さあ、翌朝。昨日の霧雨は嘘のように晴天です。
思ったほどの筋肉痛にはおそわれていないので、1人で朝の散歩にでかけたら、どこからかチリリンと音がしてきます。
おおー!カルパチアのヤギさんたちが!
なんだか朝からほっこりしてしまいました。
みんなで朝食をとり、ロッジにおさらばです。
ザカルパチアのおうちは独特。
色もさながら、木の壁がひし形に組まれているんです。素敵!とても好みです。
そして、タクシーでやってきたのは、ラヒウの街ではなく、ヨーロッパの中心地点!ロシアもヨーロッパに入れた場合の中心ということですね。一応観光スポットらしい。
粗末な記念碑的なものが建っているので記念撮影を。
ルーマニアとの国境を隔てる山が見えます。なんて端っこまでやってきたのか。
ここも紅葉が本当に綺麗です。心が洗われるよう。
記念碑をおがんで、ザカルパチア名物のポルチーニ茸のスープを飲んで、帰途につきます。
安かったので、乾燥ポルチーニたくさん買いました。(写真は買ったやつじゃなくてお店のね。)
行きはマルシュルートカ(乗り合いバス)で3時間かけて来た道を、帰りはエレクトリーチカ(電車)でイヴァノ・フランキヴスクまで戻ります。
うわあ…これは私乗ったことないやつ…。同僚女子も初めてだと言ってました。
空調なし、三連休の最終日とあって、どんどん混雑していきいます。おばあちゃんが、食べ物売りにきたり、持参した魔法瓶で、お茶会が繰り広げられていたり、酔っ払った若者たちが大合唱していたり。なんだかカオティックだけど、人々の生活が垣間見えて面白かったです。
ただ、4時間半くらいかかったし、電波も届かないので、退屈でした。
途中は持参したキンドルで読書しましたが、日がくれてからは、頭の中で色々思いをめぐらせて、なんとか時間をつぶすという。
日が暮れてから、イヴァノ・フランキヴスク到着。登山家たちが集まるビアバーで打ち上げを。
皆でわいわい馬鹿話をしながら、美味しい地元のビールを飲み、夜行列車までの時間をつぶします。
さ、キエフへ帰りますよー。
帰りの車両があまりにも綺麗で山男大興奮。一生懸命動画や写真を撮っていました。
女子は疲れ果てて、「やめなさい」とたしなめて、入眠。
早朝キエフに到着、一旦帰宅してシャワー浴びて、みんな出勤だよー!
あー、楽しい3連休でした!
もう登らないけどね!!
カルパチア登山①~たどり着くまでが遠いよ!~
<<おまけ>>
ザカルパチア地方を夫と旅した際の旅行記もあります(夫が書いた記事です):
西ウクライナ旅行記①〜ザカルパチア州ウジュホロド〜
西ウクライナ旅行記②〜ザカルパチア州ムカチェボ近郊からハンガリー国境へ〜
西ウクライナ旅行記③〜ザカルパチア州ハンガリー国境沿い温泉地〜
西ウクライナ旅行記④〜番外編:スロバキア東部へ、天空の城ラピュタ!?〜
西ウクライナ旅行記⑤最終編〜ムカチェボからリビブへ〜
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起床!お天気、なんか霧がかってる!昨日は晴れていたのに…!
でもどうしようもないので、出発します。そう、例の軍用車に乗って…。
この軍用車、УАЗ (UAZ)というメーカーの四駆モデルです。
調べてみるとUAZは第二次世界大戦中に、ソ連が軍用車を作るために立ち上げられた会社のようです。
これで、小さな山をひとつ越えて、登山口を目指します。昨晩合流した一家も一緒です。
動画は重いので載せませんが、岩だらけの、しかも台風一過の道、お尻が浮き、ぴょんぴょん跳ねている様。私は頭をぶつけました。目を瞑ることも許されない、なかなか快適な1時間半の旅路…。(でもこれを歩かされていたら、と思うとぞっとする笑。)
紅葉が一番美しかったのは、この山でした。でも余りにもガタガタゆれるので、写真はぶれぶれ。こちらも載せないでおきます笑。
こんな道をバイクで走る猛者も…。
登山口到着。これから登ります。犬がお供してくれました。
霧がかってる~。何も見えない~。そして寒い~。
途中から、しんどくて写真を撮るのも忘れていました。
黙々と登ります。
そして、ウクライナ最高峰、2061mのガヴェルラ山、ついに登頂!!
同僚がウクライナ国旗を手渡してくれます。意図せず愛国カラーウェア青x黄色の私、国旗を持つと完璧な愛国者のいでたちです。
さぁぁぁぁむっ!!凍えます。グローブしてても指の感覚ない!強風!そして霧で何も見えない!(((°-°))))ぶるぶる
ぶるぶる震えながら、みんなで記念撮影をして、早々に下山。
下山して、持参したパンとサラミとチーズでブデルブロッド(オープンサンド)を作って、みんなでいただきます。同僚のくれたホットココアが染み渡る~。
そして、山男、恐怖の発言。
「登山口までの16kmを車に変更したから、時間短縮できたし、山もう一つのぼろっか?」
な、なんですと~~~~!?
そうして、急遽、ウクライナNo.2の高さの山、ペトロス山にも登ることに。
誰が1日で2つも2000m級の山を登ることになると予想していたでしょう…。
尚、同僚女子の1人は靴が合わなくて脱落しました。
私は、ここで気合を見せねばと思い、参戦を決意。
山と山の間の道で、ベリーを摘んでもぐもぐ。
こちらはのベリー、ウォッカに漬けておくと、ジンになるよと教えてもらう。(あ、この実は食べちゃ駄目なやつです。)
さあ、登るよ!
一山超えたあとの、30代女子の体に鞭を打って、再び登山開始。
またしても霧がかってるし、途中あまりのしんどさに、何度かギブアップが頭をよぎる。思わず遠くを見つめる私。
悲しいかな、こんな山の中で1人取り残されるわけにもいかず、空気のうすい中、鼻水をたらしながら、急勾配を登り続けます。
昔挑戦した富士登山を思い出しました。富士登山で高山病になり、8合目あたりの山小屋のトイレでリバースし、その後スッキリして登頂、当時一緒に登ったメンバーからは不死鳥とからかわれた思い出。
急勾配でところどころ休憩しながら進みます。たった100mが、もう辛い辛い。
ようやく登頂!!2020m、ウクライナ第二位の高さ、ペトロス山、制覇!!
さむーーーーい!やっぱり何もみえなーーーーい!!!
同僚がほら!とコニャックの入ったボトルをくれます。
うーん、山頂で頂くコニャックとバナナはいけてるよ!!
こちらも記念撮影して、下山。
お天気最悪だったので、私の靴、下山する頃にはこんなんになってました。
そして、またしても、UAZさんに揺られ、ロッジまで戻ってきました。
私は正直、今すぐシャワー浴びて、ベッドにダイブしたい。何も食べたくない、という状態だったのですが、同僚たちが「1杯飲もうよ~」って言うから、マジか…と思いながら参戦。
頂くは、ザカルパチア地方(トランス・カルパチア地方のことを、ウクライナでは”ザカルパチア”と呼びます)の名物的な真っ黒なお酒。名前は忘れちゃったけど、ハーブのパンチがきいてて、養命酒とかパスティス系の味がして、私は苦手でした…。
この日は1杯飲んで寝たんですが、前日のお料理もザカルパチアのお料理だったので、ご紹介しますね。
まず、スパイシーで栄養たっぷりなスープ、「ボグラーシュ」。
ごろごろしたニンジンとジャガイモ、それに少しスモークされた豚バラの塊が入っています。
パプリカがきいていて、体が温まるし、エネルギーもとれる、美味しいスープです。
スープには油の膜ができるほど、ハイカロリーです。登山にはもってこい。
それから、サラダ。サラダ自体は普通ですが、上にかかっているのが「ブリンザ」というヤギのカッテージチーズです。塩気がきいていて、ちょっとクセがあって、サラダのアクセントになります。
そして、バノシュ!トウモロコシの粉で作られたおかゆのような。(ポレンタみたいな感じですね。)
上には塩気のきいたカリカリのベーコンと、これもまたブリンザをかけます。個人的には粗引きの黒胡椒をかけるのをお勧めします。
スロバキアで食べたブリンゾベー・ハルシュキと兄弟料理な気がします。お隣の国だしね。
どれもこれも、カロリー爆弾ですが、なかなか美味しいので、ザカルパチア地域にいらっしゃる方は是非トライしてみてください。
この日は本当に疲れ果てて、電波の届かない携帯をチェックしてみたところ、みてください!
1日でこんなに歩いたことある!?って感じの歩数と距離笑。
お酒と疲れで爆酔しました。(そして、夜中、山の斜面を登っている夢をみて、うなされました笑。)
さあ、翌朝。昨日の霧雨は嘘のように晴天です。
思ったほどの筋肉痛にはおそわれていないので、1人で朝の散歩にでかけたら、どこからかチリリンと音がしてきます。
おおー!カルパチアのヤギさんたちが!
なんだか朝からほっこりしてしまいました。
みんなで朝食をとり、ロッジにおさらばです。
ザカルパチアのおうちは独特。
色もさながら、木の壁がひし形に組まれているんです。素敵!とても好みです。
そして、タクシーでやってきたのは、ラヒウの街ではなく、ヨーロッパの中心地点!ロシアもヨーロッパに入れた場合の中心ということですね。一応観光スポットらしい。
粗末な記念碑的なものが建っているので記念撮影を。
ルーマニアとの国境を隔てる山が見えます。なんて端っこまでやってきたのか。
ここも紅葉が本当に綺麗です。心が洗われるよう。
記念碑をおがんで、ザカルパチア名物のポルチーニ茸のスープを飲んで、帰途につきます。
安かったので、乾燥ポルチーニたくさん買いました。(写真は買ったやつじゃなくてお店のね。)
行きはマルシュルートカ(乗り合いバス)で3時間かけて来た道を、帰りはエレクトリーチカ(電車)でイヴァノ・フランキヴスクまで戻ります。
うわあ…これは私乗ったことないやつ…。同僚女子も初めてだと言ってました。
空調なし、三連休の最終日とあって、どんどん混雑していきいます。おばあちゃんが、食べ物売りにきたり、持参した魔法瓶で、お茶会が繰り広げられていたり、酔っ払った若者たちが大合唱していたり。なんだかカオティックだけど、人々の生活が垣間見えて面白かったです。
ただ、4時間半くらいかかったし、電波も届かないので、退屈でした。
途中は持参したキンドルで読書しましたが、日がくれてからは、頭の中で色々思いをめぐらせて、なんとか時間をつぶすという。
日が暮れてから、イヴァノ・フランキヴスク到着。登山家たちが集まるビアバーで打ち上げを。
皆でわいわい馬鹿話をしながら、美味しい地元のビールを飲み、夜行列車までの時間をつぶします。
さ、キエフへ帰りますよー。
帰りの車両があまりにも綺麗で山男大興奮。一生懸命動画や写真を撮っていました。
女子は疲れ果てて、「やめなさい」とたしなめて、入眠。
早朝キエフに到着、一旦帰宅してシャワー浴びて、みんな出勤だよー!
あー、楽しい3連休でした!
もう登らないけどね!!
カルパチア登山①~たどり着くまでが遠いよ!~
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ザカルパチア地方を夫と旅した際の旅行記もあります(夫が書いた記事です):
西ウクライナ旅行記①〜ザカルパチア州ウジュホロド〜
西ウクライナ旅行記②〜ザカルパチア州ムカチェボ近郊からハンガリー国境へ〜
西ウクライナ旅行記③〜ザカルパチア州ハンガリー国境沿い温泉地〜
西ウクライナ旅行記④〜番外編:スロバキア東部へ、天空の城ラピュタ!?〜
西ウクライナ旅行記⑤最終編〜ムカチェボからリビブへ〜
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