バルカン旅行記⑤~夢のスヴェティ・ステファンとオストログ修道院~ 便りがないのは良い便り~Pas de Nouvelles, Bonnes Nouvelles~ 忍者ブログ

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2024年11月22日
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バルカン旅行記⑤~夢のスヴェティ・ステファンとオストログ修道院~

2017年11月07日
さて、終わらなかったバルカン旅行記、今度こそラストです。



モンテネグロといえば、な憧れの場所へ向かいます。




そう!!!Aman  Sveti Stefanで有名な、Sveti Stefan島です。


見えてきたー!!
 


Sveti Stefanは、元々漁村として人が住み始めた村だったそうですが、今は島全体が高級リゾートとなっています。ここ30年はアマンリゾートが賃借契約しています。
昔は潮が引いた時にだけ、陸続きとなる島でしたが、今はいつでも渡れる道が作られています。
 


宿泊客とレストラン利用客以外は島に入れない、という事で、我々はレストランを予約していました。(一応宿泊も調べてみたけど、ハイシーズンで、一番お安いお部屋でも、気が遠くなるお値段だったのであえなく却下。)島の入口はシック。中も小さな小道に、緑のツタが生い茂って、本当に美しいです。



振り返ると海が見えたり。



念願のお食事。島には二つレストランがあるものの、ランチをやっているのは片方のみです。お値段はリーズナブルな範囲でした。(恐れていたけど。)そして、とても美味しかったです。



ちなみにトイレが見つけ出せなくて迷ったのですが、トイレは一軒家になっていて、広くて素敵で、いい香りがして、「もうここに住みたい!!」とMちゃんが言い出したほどでした笑。


この小さな島には教会が4つ(確か)もあるそうです。島はVIP用なので、全域を自由に歩く事はできず、ここから先は入っちゃダメ、と言われますので、許された場所にある教会をちらりとみてきました。かわいらしいです。




ちなみに、このSveti Stefanと本土を繋ぐ小道をはさんで、片側は庶民ビーチ、片側は高級ビーチです。

高級ビーチのビーチセット、100€という看板をみて、格差社会の縮図だなあ、などと思いながら、お腹いっぱいの我々は、この地を後にしたのでした。笑。



それから、帰りにはコトルの手前の、ブドヴァという街へ寄ることにしました。
お、これは我らの愛する要塞の町ですね。
 


このブドヴァがまた、とても素敵だった。ドブロブニクやコトルと似た雰囲気で、赤い屋根の海を臨む城塞の街です。
 


正直コトルよりも好きだった。人は少ないけど、美しさは格別。
 
とても気に入りました。城砦好きには楽しい町です。人にもお勧めしたいです。



港では、お魚屋さんが新鮮なお魚を売ってましたよ。







そうしてまた、我々の愛するコテージに戻ってきました。またスイミングして(D氏はシュノーケリングにいそしむ)、ビール飲んでのんびりしました。
夕暮れとモンテネグロ・ビール!そして、南欧限定プリングルス、初めて見たー!ローズマリー&オリーブオイル味ですって!



D氏が見つけた小魚↓






夜は近場のレストランに行ったのですが、外灯ゼロ、道、暗っ!!携帯のライトをかざしながら3人で歩きます。車はしかもハイスピードでつっこんでくる。



そして、なんとかたどり着いたレストランでは、出てくる量を完全に見誤って、食べ過ぎで死にかけるという出来事がありました。

この写真では多分伝わらないのですが、イカ墨リゾットの後ろにある、大量の魚介のフリッターの下には、トマトソースベースのこれまた大量の魚介リゾットが隠されているのです。フリッターにリゾット2人前がついてくるなんて想像しなかった我々は、単品でもリゾットを頼み、加えて巨大なサラダも2皿も頼んでしまい、完全に過剰…。お腹パンパンになっても、半分も減ってなかった…笑。お店によって量が違いすぎて、なかなか難しいものだなあと痛感。



食べすぎで疲れて帰宅、即就寝。おやすみなさーい。



*********



翌日は、また海を離れて車で山へ向かいます。行き先はオストログ修道院です。

山の中のカフェでコーヒーを一杯。
お店はランチの仕込中だったのですが、よく見ると、運ばれている子羊…(皮は剥いだあと…)。



途中、美しい雲海が見えました。


雲海の横で西瓜も売ってました。売れるのかなあ。




恐怖のぐねぐねした細い山道を越えて、ようやくオストログ修道院が見えてきました。断崖絶壁に建てられている白い建物が、それです。



このオストログ修道院、17世紀前半に聖ヴァシリエという修道士によって建てられ、モンテネグロ最大の聖地と言われているそうです。毎年10万人が訪れるとか。


車では途中までしか行けません。たどり着くには山道を登ります…。

汗をかきかき、ぜえはあ息も荒く…体力の衰えを感じる30代が3人…。しかもこの階段がすごい滑りやすいんだな…。行かれる方は、ちゃんとした靴で行こうね。あと、一応聖地だから、手足や頭を隠すものを準備してね。


さて、漸くたどり着きました。確かに、こんな奥地とは思えないほどの人が、頂上にはいました。
 


イコンやカレンダー等が売っているショップも入っていました。太陽がギラギラ照り付けてきます。汗だく。




この岩壁に建つのは、聖十字架教会です。ここに入るには、長蛇の列が出てきています。我々も小一時間待ちました。しかも灼熱の下。夏に行かれる方はご注意ください。
 


漸く中に入ると、景色はこんな感じ。ひゃー、絶景!
 


また、生神女進堂教会の中には、この修道院を建てた、聖ヴァシリエの遺体が安置されており、巡礼に来た人々は、その棺にキスをして祈ります。
1時間並んだ我々は疲れ果てて、10人入るのがやっとというサイズの小さな祠。特に正教徒でもないしいいか、と棺にもキスをせず、出てきたのでした。(写真撮影禁止なので、気になる人は自分でみにいってね!)

他にも美しいフレスコ画やイコンが飾られていました。写真が撮れなくて残念。





さあ、山をくだります。すごい道がばかり…。私は完全にびびってD氏に運転丸投げ。更にびびりのMちゃんは絶叫しながら、絶壁の道を走ります。ギリギリすれ違えるかどうか、部分的には完全に1台しか通れないような、落ちたら死ぬ道が続きます…。



こんな細い、ヘアピンカーブのようなぐねぐね山道が続く中、クロアチアナンバーの暴走車が、追い越し禁止斜線で我々を追い越し、我々3人は大ブーイングでした。
その後同じ車両が、なんと更に2車両一気抜きしたので、「あの車ほんとやばいね、警察に捕まってしまえ!!」と言った瞬間、後ろから大音量でパトカーのサイレンが鳴り響き、あれよあれよと言う間に例のクロアチア車はつかまったので、私とMちゃんは「「ざまあー!」」とハモり、そのあまりの綺麗なハモり具合に、また3人で大笑いしたのでした。



山を下って、お昼はムール貝!コトル湾では、牡蠣やムール貝の養殖が盛んで、車で走っていると、いたるところに看板や、養殖場を見かけていたのです。



3人で黙々と早食い競争。私は堂々の2位でした。笑。



またコテージに戻り、のんびり泳ぎ、D氏はちょっと仕事をして(私はしない)、穏やかな夕方を過ごします。



最終日の夜は、コトルの小奇麗なレストランで魚介。
「インスタ映え!」と言いながら、お写真を撮る笑。





*************




そして最終日はティヴァトの町を探検。
訪れたのは、"Montenegro Porto"と呼ばれるエリア。


どうやらモナコみたいな場所を目指しているようです。確かに高級そうな個人所有のクルーザーがたくさん泊っていて、ヤシの木がうえられていたり、おしゃれなカフェがあったりします。
 


折角だから日に焼けた体を癒しに、スパにいこう!ということで、女子は順番交代でフェイシャルのスパを予約。スパはこちら↓
http://puravida-spa.com/


Mちゃんがスパでくつろいでいる間、私はD氏につきあってもらって、こちらの博物館にやってきました。
https://www.portomontenegro.com/en/village/museum




外には鯨の親子のような潜水艦が二隻、展示されています。
 


ドックが改築されて、博物館になっています。屋内には、色んな部品や、小型の潜水艦等が展示されていて、なかなか興味深かったです。お好きな方には楽しいと思います。






ランチはイタリアンを頂きました。さすがイタリアの支配下にあったこともあるだけに、美味しいです、とても。最後の魚介堪能チャンスと思って、勿論魚介のメニューを選びます。




ご飯を食べて、スーパーをちら見して、ティヴァト空港へ向かいます。


ティヴァト空港、あまりの規模の小ささです。まず1階建てだし、パスポートコントロール越えた先には、カフェもなくて、トイレが一つ、免税店が一つ、人数に見合わない少ないベンチ、空調なしときました。私は1時間ほど、じわりとおでこに汗をかきながら、地べたに座って待ちました。辛かったです。

しかも行き先が、同じ時間帯に待っているフライトがサンクト・ペテルブルク、モスクワ、ミンスク、キエフだったので、またしても「鉄のカーテン最南端…!」と思い知るのでした。

来た時同様、滑走路を歩いて、タラップまで移動。それではグッバイ、モンテネグロ!






はー、しかし最高の夏休みでした。願わくば夫も居て欲しかったけど、またの機会に二人で再訪したいと思います。バルカン半島はもっと開拓したいですからね、ぜひとも。

そんなこんなのバルカン旅行記でした。気付いたら旅から2ヶ月もたってしまってたわ。お付き合い有難う御座いました。


そして重ね重ね、素晴らしいプランニングと長い道のりの運転をしてくれたA家にお礼を。
ストレスフリーのこんなに楽しい旅になったのは、二人のおかげです。



これにてバルカン旅行記終わり。



◆バルカン旅行記
バルカン旅行記①~世界遺産の旧市街、モンテネグロの街コトル~
バルカン旅行記②~魅惑のボスニア・ヘルツェゴビナ、首都サラエボへ~
バルカン旅行記③~サラエボ2日目と世界遺産モスタルの橋~
バルカン旅行記④~メジュゴリエ、ステチュツィ、そしてモンテネグロへの帰還~
バルカン旅行記⑤~夢のスヴェティ・ステファンとオストログ修道院~(このページ)





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