オデッサ女子旅その2~ワイナリーで飲んだくれ!~ 便りがないのは良い便り~Pas de Nouvelles, Bonnes Nouvelles~ 忍者ブログ

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2024年03月29日
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オデッサ女子旅その2~ワイナリーで飲んだくれ!~

2017年11月22日
はい、オデッサ市内から移動しますよ~!



オデッサから車で1時間半ほどの、Zatokaという町へ向かいます。
 
このロケーション、すごくないですか!?前も後ろも海!!!人生初です。





今回は部屋から海につながる貸しアパートにしました。うひょー!




しかも大きなわんこがいます。





でも「黒海」というだけあって、海はちょっと黒いです。私の↑の写真だと、フィルターかかっているので真っ青なトロピカルな海に見えますが、本当はこんなです。






さあ、今回の旅の一番の目的地へ向かいます。
宿の人にタクシーを呼びたいと言うと、「タクシーなんてこの辺走ってないよ」と。
どうしたものかと困っていたら、「この人といきな」と謎のおじさん&かなり年季の入ったラーダのコンビを紹介されました。

わあ~、もしかして…私と同い年くらいなんじゃないかなあ、この車…。うふふ。

しかもおじさんは浜辺でお魚の干物を売るお仕事をしていて、車の中もほんのりとお魚の香り…。
シートもお尻に心なしか、はみ出ちゃったスプリングの感触が…。


でもまあ、背に腹は替えられません。乗ります!!(お金は勿論払ったよ)





30分くらい、ブドウ畑や小さな村を突っ走ると、目的の場所に着きます。


そう!!
ウクライナでいわずと知れた有名ワイナリー、SHABOです!

SHABO
http://shabo.ua/en/sp/cultural-wine-center


何もない場所に突然現れる立派な建物。広大!!!

かねてから予約していたテイスティングコースへと進みマス。


想像以上の規模…そして綺麗。



ガイドさんが色々と説明してくれますが、ロシア語でよくわかりませんでした。
(余談、オデッサはウクライナ人が過半数を占める街なのに、人々の話す言語はほとんどの人がロシア語という、少々特殊な環境です。)
露語堪能なKちゃんが一緒でしたが、やはり専門用語の多い文章は翻訳が難しそうでした。
でも飲むのが目的だから、気にしない我々。

小さなブドウ畑も敷地内に。


発酵など、ワイン作りの工程の説明のあとは、敷地内にある博物館に連れていかれます。これまた立派!



入口にはお酒の神様、バッカスの大きな銅像が。




このオデッサ周辺地域は、どうやら紀元前からワイン作りの盛んだった地域のようで、一時期オスマン帝国支配を経て、後にやってきたスイス人が現在のワイナリーを創設したようです。シャボーという地名は、オスマン時代のトルコ語の地名”シャバーグ”の発音を困難に感じたスイス人がなまってシャボーと言ったのが定着したのだそうです。

当時の地下貯蔵庫なんかも見学できます。遠いスイスから移動してきた人々の当時そのままの持参品(雑貨、服等)なんかも展示されていました。




あと、なんだかよくわからないけど、「ぶどうをイメージした噴水ショー」なるものも見せられました。足元がぬれました。サンダルでよかった。




さあ、お待ちかねのテイスティングタイム!シャボーはどちらかといえば、白なイメージですが、満遍なく赤やスパークリング、デザートワインなんかもトライさせてくれます。

でもロシア語で何いってるかわかんなーい!笑。酔ってるから尚わかんなーい!
ただ出されたものを飲み続ける私たち。ほろ酔いを通り越して、ちょっと飲みすぎモードに入ってきています。

SHABOのワインはキエフ市内でも流通しているので、割と主要銘柄は買えますが、テイスティングは珍しいものを色々飲ませてくれるので楽しい。


ツアーの最後は、シャボーのショップで終わるのですが、同じツアーに参加していたおばさんに声をかけられたので、立ち話していると、なんとおばさんの息子は日本に留学中だとのこと。
盛り上がっていたら、一緒に夕飯食べないかとお誘い頂いて、ワイナリーの向かいにあったレストランへ急遽向かう事に。


おばちゃんは三人の女子の私生活について、おせっかいおばちゃんさながら、聞きだしていきます。旦那さんはそれを愉快そうに見守っています。
私は結婚しているのに別居だと言ったら「そんなの駄目よ!」とお説教されるも、最後には「私たちが、愛する人と毎日一緒にいられますように」というトースト(乾杯の一言)をしてくれて、酔いも回ったせいか、私はじんわりと涙をこらえながら、有り難くワインを飲み干しました。


そしておばちゃんの趣味は写真。ディナーの最後は、おばちゃんの指定するポーズなどで、とにかく写真を撮られるセッションに突入。(宣伝材料用写真か!とつっこみたくなるほど、3人がそれぞれなかなか恥ずかしいポーズをさせられます。)

あとでFacebook経由でその時撮った写真を送ってもらいましたが、お酒の力も相まって、とんでもなくハイテンションな姿で写っていました…ちょっと恥ずかしい…。


そんなこんなで二日目のオデッサの夜は更けていくのでした…。



****************






翌日、最後の目的地に向かうべく、車を走らせます。私のわがままで、要塞へと!
ビルホロド・ドニストロヴスキー要塞といいます。

こちらが要塞の入口。多分見えないと思いますが、お城の紋章のライオンさんの後ろに葡萄が描かれていて、ご当地感出ててすごく気に入りました。



じゃーん!!!
立派!!ウクライナで、こんなにきちんとメンテナンスされている観光地って実はあんまりないんですよ笑。すごい。
 

黒海が見えます。

この要塞は13~14世紀ごろ、モルダヴィアの時代に建てられたもので、オスマン帝国などの敵に備えるべく、活躍した場所のようです。
露土戦争でも、この要塞はとったりとられたりと、なかなか注目の場所であったようです。
(つくづく、このあたりの歴史には弱いです。お勉強せねば。)


大変ロマンあふれる場所でした。



お約束の拷問部屋もありましたが、私はもう色んな城で見て食傷気味なので、二人のガールズに任せて、一人でのんびり。



要塞をみて、オデッサ旅大体完了。車に乗り込み、オデッサ市内へと向かいます。


私はうっかり翌月曜の朝からの出張が決まってしまい、夜行列車で帰る二人とは違う、鈍行列車のチケットを急遽購入したのですが…。

お値段約400円、私の長距離列車至上、最安値を更新です…。


格安寝台列車はプラツカルタと呼ばれるのですが、実は私はじめてでした。
私は2段目だったのですが、この狭さ、頭をあげられないくらいなんですよ。
 
そして暑い(クーラーなし)、おじさんたちの汗くさい、あと酔っ払いも酒くさい。
これはなかなか酷いです笑。自分がかつてバックパッカーで、潔癖からはほど遠い性格で良かったなあとこのとき思いました。





ひざを立てたら、ギリギリぶつかるくらいの高さしかマイスペースがありません。
 
その上、こんな電車に1人で乗ってるアジア系女子が珍しかったのでしょう、10分毎に車掌さんがやってきて、私の下の段で寝ているおじさんのことを、「こいつはお前の旦那か?」と聞いてきます。


そいつはどうみても他人だろ!!!!!!


何回違うと言っても、戻ってくる度にまた、「こいつはお前の旦那か?」と聞いてくるのです。
20回くらい、HET!!!!(二エット、ロシア語でNO)を繰り返しましたが、ニヤニヤしながら、質問をやめず、疲れた私は無視を決め込むことにしました。


寝たふりをしても、ゆさぶって起こしてくる…。イヤホンして音楽聞いて無視しても、ゆさぶって声かけてくる…。



ああああああああ!!!!



車掌さんは、通りがかりの乗客たちに、「この子、日本人なんだ」といちいち私の紹介をしてくれます。
そして、「いい仕事紹介してくれない?」などと、もはや何がなんだか分からないことばかり言ってきます。




発狂しそうになる復路でした…。
(夜が更けた頃には、車掌さんも忙しくなったようで、コンパートメントにくる頻度がぐっとさがり、楽になりました。)






以上、オデッサ女子旅記録終わり!
この計画に快く賛同し、予約を手伝ってくれたCさん、Kちゃん、本当にありがとう。
めちゃくちゃ楽しい旅になりました。ひと夏の思い出です。

また何か新しい企画立てましょう♪



オデッサ女子旅その1~オデッサ市内観光~








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