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=追記 - 2018/9/27=とても雑なキエフ国立オペラ劇場鑑賞記録(バレエ編)

2018年09月27日
5/31ー追記しました。
9/27‐再び追記しました。赤字で後半に付け加えています。


***


さて、雑な国立オペラ劇場の鑑賞記録、バレエ編です。
オペラ編同様、独断と偏見に満ちた5段階評価、青字は日本ではあまり公演がなさそうなロシア・ウクライナ的演目(キエフオペラオリジナル作品等)、複数回鑑賞したものは、かっこ書きで回数を表記しています。私のコメント量から、作品に対する熱量が測れると思います笑。


<<バレエ編>>

スパルタクス★★★★
・作曲:ハチャトゥリアン
・雑なあらすじ:ローマの執政官クラッススは、トラキアの王スパルタクスとその妻や仲間たちを捕虜とする。クラッススは娯楽として、捕虜同士を戦わせる。親友と戦わされる事を恐れたスパルタクスは奴隷達に反乱を呼びかける。スパルタクス達は見事奴隷達を解放し、逃亡するも、翌日野営地がクラッススに見つかり、スパルタクスは殺される。
・一言コメント:力強い!男性メインなので、ジャンプの高さや力強さがみていて楽しいです。マッチョメン達の筋肉も圧巻です(大体上半身裸です)。


ジゼル(2回)★★★
・作曲:アダン
・雑なあらすじ:踊りの大好きな村娘ジゼルは身分を隠した王子、アルブレヒトと恋に落ちる。しかし、アルブレヒトの正体と、すでに婚約者がいることを知りショックで死んでしまう。死後のジゼルは、森の沼の墓場で結婚前に死んだ女の精霊達の仲間入りをする。ジゼルに恋していた村の青年ヒラリオンは、ジゼルの墓場を訪れるが、精霊たちに囚われ、踊り続けて最後は死んでしまう。精霊は迷い込んだ人間を死ぬまで躍らせるのである。やがてアルブレヒトも囚われ、踊らされるが、力尽きそうになったところをジゼルが精霊の女王に命乞いする。ジゼルが時間かせぎをしたことにより夜が明け、精霊たちは墓へ戻っていく。一命を取り留めたアルブレヒトに、ジゼルの亡霊は別れを告げ、朝日を浴びながら消えてゆく。
・一言コメント:ストーリーが好きになれないが、ジゼルが死に至る、狂っていくシーンは圧倒的表現力により、美しくもみえた。アルブレヒトが本当にジゼルを愛していたのかどうかは、解釈が分かれるところらしい。


巨匠とマルガリータ(2回)★★★★★
・作曲:ショスタコヴィッチ、バッハ等(原作はブルガーコフ、ソ連で発禁処分となった作品で、死後出版→舞台化)
・雑なあらすじ:詩人と編集長が議論しているところに、謎の外国人が現れ、編集長の死を予言する。編集長は後日、電車に轢かれて死に、詩人はショックで精神病院へ。詩人は病院で「巨匠」と呼ばれる人物と知り合う。巨匠は書き上げた作品は反革命的であるとして発禁処分を受け、ショックの余り原稿を燃やし、発狂して病院へやってきたのだった。秘密警察によって、巨匠と引き離された愛人のマルガリータは、ヴォランドに、巨匠と会いたいと懇願し、再会させてもらう。巨匠とマルガリータはヴォランドによって天国へ連れて行かれ、永遠の幸せを得る。
・一言コメント:今まで見たバレエの中で一番面白く感じました。ソ連を感じさせる様々な要素(舞台美術、衣装、秘密警察や鎌と槌の小道具等…)、力強い男性バレエ、コンテンポラリー、ショスタコヴィッチの力強い音楽。私の好みのドンピシャでした。私はすっかりヴォランド役の人のファンになりました。あと、この小説の有名な一文に「原稿は燃えないものだ」というのがありますが、一番最初のシーンはその、原稿を燃やすシーンから始まります。電車に轢かれた編集長の頭がごろりと落ちたり、女NKVD達が革の長いコートを着ていて女王様みたいだったり(尋問のシーンとかある)、古代エジプトに飛んで、キリストが処刑されたりと、こんなバレエもあっていいのか!と衝撃を受けました。
・補足コメント:原作のブルガーコフはキエフ生まれで、ブルガーコフ博物館がアンドレイ坂にあります。私も鑑賞したあと、訪問してみました。ブルガーコフ作品を読んでいればとても楽しいと思います(私には知識が足りませんでした)。
 ブルガーコフ博物館オフィシャルサイト
 http://www.bulgakov.org.ua/


白鳥の湖★★★
・作曲:チャイコフスキー
・雑なあらすじ:オデットは悪魔によって白鳥に変えられてしまう。呪いは、まだ誰も愛した事のない男性に愛されなければとけない。夜だけ人間の姿に戻れるオデットの姿に一目ぼれした王子のジークフリートは、彼女を城の舞踏会へと招待する。悪魔の娘が、オデットに扮して舞踏会へとやってきて、舞踏会で自身の花嫁を選ぶよう言われていたジークフリートは、それに気付かず悪魔の娘を花嫁に選ぶ。王子は過ちに気付き、オデットに許しを請い、悪魔を倒すが呪いはとけない。絶望した二人は池に身を投げ、来世で結ばれる。
・一言コメント:3大バレエの1つ。初心者的に言わせて貰うと、衣装等含め、初心者が「バレエ」と言われて思い浮かぶ感じを凝縮させた作品だと思います。


くるみ割り人形★★★★
・作曲:チャイコフスキー
・雑なあらすじ:少女クララはクリスマスにくるみ割り人形をもらう。夜中、クララが人形の様子を見にくると、クララの体は小さくなってしまい、おもちゃの国へと迷いこんだ。するとねずみの大群がおそってきた。そこへくるみ割り人形率いるおもちゃの兵隊が助けに入り、ねずみ王を倒す。気付くと、くるみ割り人形は王子様の姿になっていた。人形は、ねずみの女王に呪われた王子だったのだ。王子はクララを雪の国とお菓子の国に招待する。クララの歓迎の宴が開かれる。
・一言コメント:いわずと知れたクリスマスの定番バレエ(3大バレエの1つ)。とにかく有名曲のオンパレードで、バレエ初心者には楽しいです。夫は「ソフトバンクのCMの曲!」と喜んでいました。子供ができたら、是非子供とみたい作品。


スペインの庭の夜★★★
・作曲:マヌエル・デ・ファリャ
・雑なあらすじ:魔法の庭で起きる、ある夜の物語。ニンフやらなんやらが出てくる幻想的な話。(よく覚えてないし、調べても出てきません。これ以上ない雑解説ですみません。)
・一言コメント:1時間くらいの短い演目です。大抵ほかの短い演目とセット(後述の、同じファリャ作曲の「三角帽子」とセットが多い)で上映されています。


三角帽子★★★★
・作曲:マヌエル・デ・ファリャ
・雑なあらすじ:アンダルシアが舞台。粉屋の主人には、美人の妻がいる。代官は一目ぼれして言い寄るが、振られる。代官は粉屋を落としいれ、なんとかして粉屋の妻を手に入れようとするが、悪戦苦闘し失敗、粉屋の夫婦には平穏が戻り、一件落着。
・一言コメント:スペインらしい華やかな衣装、明るい音楽で楽しいです。


眠れる森の美女★★★★★
・作曲:チャイコフスキー
・雑なあらすじ:オーロラ姫の誕生を祝うため、6人の精霊がやってきて、それぞれ祝福する。招待されなかった邪悪な妖精カラボスは怒って「オーロラ姫は16歳の誕生日に、指を刺して死ぬ」と呪いをかける。未だ祝福を終えていなかった6人目のリラの精は「カラボスの呪いが強すぎて解けないが、姫は指を刺しても死なず、100年眠り、王子の口付けで目覚めるでしょう」と宣言する。オーロラ姫は16歳の誕生日、何者かに渡されたつむで指を刺してしまい、倒れる。リラの精は城の者たちを、オーロラ姫が目覚める時まで眠らせる魔法をかける。100年が経ち、狩に飽きたデジレ王子は森でリラの精にオーロラ姫の幻を見せられ、一目ぼれする。王子は早速城にしのび込み、オーロラ姫は彼の口付けで目覚め、城の者たちも目覚める。王子は改めて姫に結婚を申し込み、二人の盛大な婚礼の儀式が開かれる。
・一言コメント:3大バレエの1つ。「バラのアダージョ」と呼ばれる、オーロラ姫が4人の王子から順にバラを貰う踊りがとても有名です。
・補足コメント:青い鳥役の人が、前述の「巨匠とマルガリータ」のヴォランド役の人による演技だったので、それがみられただけでとても幸福でした。あとは、やっぱり人数の多いダンスシーンは、初心者にとってはみていて楽しいですね。


カルメン★★★★★ (短縮版)/(2回)
・作曲:ビゼー
・雑なあらすじ:ジプシーの女、カルメンは騒ぎを起こして投獄されるも、恋におちた衛兵の伍長ホセに逃がしてもらう。しかし、ホセがカルメンと再会する頃、カルメンの心は闘牛士エスカミーリョに移っていた。ホセはカルメンに復縁をしなければ殺すと迫るが断られ、逆上してカルメンを刺し殺す。
・一言コメント:とにかく知っている曲ばかり(第一幕への前奏曲、「恋は野の鳥」、闘牛士の歌、アラゴネーズなどなど…)なので、初心者向け。また短い(1時間強)なので、飽きずにみられる。また、カルメンが自由奔放で小気味良いので、個人的に好き。


椿姫★★★(※ノイマイヤー版じゃないので注意!キエフバレエオリジナル)
・作曲:ベートーベン、ブラームス、ストラヴィンスキー等
・雑なあらすじ:若手芸術家の集まる劇場で、若き作家アレクサンダーは娼婦マリーと恋に落ちる。しかし、マリーのかつての恋人達等の噂を聞き、一族の評判を傷つけると判断したアレクサンダーの父は、秘密裏にマリーに別れの手紙を書かせる。引き裂かれた恋人達は絶望する。マリーがアレクサンダーと別れたことを聞きつけた元恋人の公爵が復縁を求めてマリーに近づくが、マリーは拒否する。二人は純愛だったのだと気付いたアレクサンダーの父は、真相を話し、二人は再会する。マリーは幸せの中、死ぬ。
・一言コメント:バレエにレイプシーンがあるというのが驚きでした。
座席が悪すぎて(数百円の目の前に柱がある座席でした)、残念ながらあんまり感想を持てる状況にありませんでした。座席の位置の大切さを学んだ回でした。いつかもう一度みようと思います。オペラも。


ロミオとジュリエット(2回)★★★★
・作曲:プロコフィエフ
・雑なあらすじ:人々が教皇派と皇帝派に分かれて対立したが14世紀のイタリアが舞台。皇帝派のモンタギュー家の1人息子ロミオは、対立している教皇派キャピュレット家にしのびこみ、キャピュレット家の一人娘ジュリエットと恋に落ちる。しかし、後日親友をキャピュレット婦人の甥ティボルトに殺されたロミオは、怒りの余りティボルトを殺してしまう。ロミオは追放の罪となり、ジュリエットは親から縁談を持込まれる。ジュリエットは修道僧ロレンスに相談し、仮死できる毒を貰う。しかし計画は上手くロミオに伝わらず、ジュリエットが毒で死んでしまったと勘違いしたロミオは彼女の墓前で、毒薬を飲んで自殺する。仮死がとけ、目が覚めて死んだロミオを発見したジュリエットもまた、短剣で自殺する。二人の死体を発見し、真相を知った両家は悲嘆にくれ、ついに和解を決意する。
・一言コメント:こちらもくるみ割り人形同様、ソフトバンクのCMやのだめの挿入曲に使われていた有名曲があります(「モンターギュー家とキャピュレット家」または「騎士たちの踊り」)。


ショピニアーナ(レ・シルフィード)★★★★ 
・作曲:ショパン(それゆえ、"chopiniana"というタイトル)
・雑なあらすじ:あらすじはない。森の精と詩人(ショパン?)が木の下で踊り明かす話。
・一言コメント:短い1時間くらいのバレエで、ほかの短い演目と一緒に上演されます。とにかく有名曲が多いので、初心者向けかと。衣装もふわふわで白くて、腰に羽がついていて、バレエのイメージ通りの雰囲気かも。(私の好みでは必ずしもないですが、好きな方が多そうだなという印象。)


ウィーンナー・ワルツ★★★★(キエフバレエオリジナルの模様)
・作曲:シュトラウス
・雑なあらすじ:ウィーンが舞台。ウィーン郊外でビール祭が開かれている。若き作曲家フランツが祭りの曲を担当している。祭りには、伯爵と有名なバレリーナ、カーラが訪れており、フランツは彼女に一目ぼれする。それを見たフランツの恋人アンネイは怒る。伯爵はフランツを城へと招待し、フランツは喜んでパーティーに参加する。フランツはパーティーでカーラに求愛するも、ファンや有名人に囲まれたカーラは迷惑そうにするだけ。場違いな自分を悟り、フランツは嵐の中城を飛び出す。フランツは自分が愛しているのはアンネイだったと思い出し、アンネイの元へと戻る。平穏が訪れ、人々はドナウ川のほとりで踊る。
・一言コメント:誰も死なない、気楽にみれるバレエです。特に色んな華やかな衣装を着たバレリーナのワルツは優雅で楽しいです。でも私がアンネイならフランツを許さないね笑。


韃靼人の踊り★★★★★←5/31追記
・作曲:ボロディン(未完成のまま死んだ為、それをリムスキー・コルサコフとグラズノフが完成させた。)
・雑なあらすじ:『イーゴリ公』というオペラの中の第二幕を切り取ったバレエ。ルーシの街への韃靼人(=タタール人)侵攻を防ぐ為、イーゴリは遠征に出かけるも、捕まってしまう。囚われた先で、敵将のコンチャークが気晴らしにと開催した宴の部分がこのバレエにあたる。
・一言コメント:なんといっても、話の舞台がウクライナ近辺、というのが嬉しい。私の好きな要素が沢山入ってました。エキゾチックさ(タタール人の衣装)と男性の力強いバレエ。タタール人が馬に乗って駆けているシーンを踊りにしていて、振り付けで騎馬を表現しているの、感動してしまった。(ちょっとカンナムスタイルを思い出させる笑。)すごい短くて30分で終わった。それゆえ、基本は他の短い演目とセットで上演される。


海賊★★★★★←5/31追記
・作曲:アダン
・雑なあらすじ:難破した海賊船の船長コンラッドはギリシャの娘、メドゥーラ達に助けられる。二人は恋に落ちるが、メドゥーラはオスマン軍に捕らえられ、奴隷市場へ連れて行かれる。コンラッドとその友人ビルバンド、コンラッドの忠臣アリは、総督パシャに買われた娘達を助けに行く。コンラッドは助け出した娘達を解放したが、それをよく思わなかったビルバンドは、娘達を奪われた奴隷商人と手を組み、コンラッドへの報復として、メドゥーラをパシャの元へ返す。コンラッドは巡礼者を装い、パシャの屋敷へ潜入、メドゥーラを奪還して二人で船で逃げるのだった。
・一言コメント:いわずと知れた名作バレエの一つ。一般的にはアリの踊りが見所らしい。私はビルバンドが好きだったな。あと、パシャの演技がものすごいエロ親父感出ていて、観客がみんな笑っていた。こういうのを演技が上手いというんだろうなあ、と思った。私の好きなダイナミックな男性バレエと、エキゾチックな舞台美術で大満足の演目でした。しかしキエフバレエのオリジナル演出なのか、最後が夢オチ扱いだったのには、友人も私も「なぜ…?」と首をかしげたのでした。


ユリウス・シーザー★★★★←9/27 追記
・作曲:レフヴィアシヴィリ(Rekhviashvili)、ウクライナ人。シェイクスピアの『ユリウス・シーザー』の一部を切り取る形で作られた脚本。カエサルが死ぬところで終わってしまう。
・雑なあらすじ:ポンペイに勝利したカエサルの凱旋行進をみる為に人々は集まっていた。カエサルに不満を持つキャシアスはブルータスにカエサルの暗殺をそそのかす。暗殺者の一味に何も知らないカエサルは誘い出され、多くの太刀を受け、ブルータスのとどめによって、カエサルは死ぬ。
・一言コメント:キエフバレエの久々の新作。在ウのイタリア大使館後援作品。2幕で、戦で息子を失った母親が、嘆きながらカエサルを責めるシーンがあって、その母親の演技がなんとも悲しくて不気味で大変気に入りました。また、カエサルの壮絶な死のシーンも盛り上がります。やはり男性バレエはダイナミックで好きです。
・補足コメント:かの有名な「ブルータス、お前もか」はこの作品の台詞ですね。あと、ポンペイ遺跡を見た直後に鑑賞したので、そういう意味では感慨深かったです。


ラ・バヤデール★★★★9/27 追記
・作曲:レオン・ミンクス(「ドン・キホーテ」の作曲をした人)
・雑なあらすじ:舞台は古代インド。戦士ソロルと寺院の舞姫二キヤは密かに愛し合っていた。ところが、ソロルを気に入った王、ラジャはソロルを娘のガムザッティと結婚させようとする。ソロルは断りきれずガムザッティとの結婚を承諾する。また、二キヤに恋し、拒まれた僧侶はソロルと二キヤの関係に気付き、ラジャに告げ口する。二人の関係を知ったガムザッティは、二キヤにソロルを諦めさせようとするが、二キヤが拒否したため、侍女にニキヤの毒殺を命じる。ソロルとガムザッティの婚約の儀式にて、ニキヤは悲しそうに舞うが、ガムザッティの侍女に仕込まれた蛇の毒牙に倒れ、死ぬ。悲しみにくれるソロルはニキヤの幻覚と共に踊る。
・一言コメント:ロシア関係の方は「バヤデルカ」と呼ぶこの演目。どうやらキエフ国立バレエの始めての演目がこれだった様です。感慨深いですね。ちなみに、一部の演目だと最後寺院が崩壊して全員死ぬエンドなどもあるらしく、できるならばそれもみてみたいな~と思いました。
・補足コメント:ヴェールを足に巻きつけ、もう片側を手に持って踊る難しそうな踊りや、全身を金色に塗った「黄金の仏像の踊り」、壷を頭に乗せてバランスよく踊る「壷の踊り」(勿論壷は本当は頭に固定されている)等、かなり個性的で、エキゾチックで、ドラマチック!ほかの演目ではないような踊りが面白かったです。


森の歌★★★★9/27 追記
・作曲:スコルルスカ(Skorulska)、ウクライナ人。ショスタコビッチの「森の歌」とは別物で、ウクライナの詩人、レーシャ・ウクラインカの詩『森の歌』をベースに作られた脚本。
・雑なあらすじ:ウクライナの村の青年ルカシュは、森で妖精マフカと出会い、恋に落ち、結婚する。しかし、農作業が上手くできないマフカは義母に疎まれ、ルカシュも手際よく作業をする村の未亡人キリナに目移りし、マフカを邪険にする。傷ついたマフカは猫柳の木に姿を変え、ルカシュの前から姿を消す。そうして漸く、やはりマフカが好きだったと気付いたルカシュは、気が狂い、キリナを捨てて、森の奥へとマフカを探しに戻る。二人は再会し、そこで話はおしまい。
・一言コメント:これは久々のクソヤローが出てきました!(今のところ私の中のクソオブクソヤローは『蝶々婦人』のピンカートン)マフカもキリナも可哀想だ。
人間の生活に上手く適用できない妖精をうとましそうな目でみる人間の姿をみて、人ではないものを愛するならば、それなりの覚悟を持って愛せよ!!と思いました。
小麦の精とか、炎の精とか、少しメルヘン要素もあり、ウクライナらしい演目だと思いました。
ちなみに、赴任して最初の一年半はレーシャ・ウクラインカ通りに住んでいたので、絶対にいつか行きたいなあと思っていた作品でした。公演数は多くないのでずっと予定が合わず逃し続けていたのですが、漸く!
・補足コメント:作者のレーシャ・ウクラインカはウクライナの通貨グリブナの200グリブナ札のお札にもなっている人で、ウクライナを代表する詩人でもあります。
北大の原田先生という方が、レーシャ・ウクラインカとナショナリズムについて書いた論文を発見したので、詳しく彼女について知りたい方はこちらを:

 







尚、私の好みの偏りとしては、男の身勝手や女の自己犠牲エンドな作品を低評価にしている傾向にあります笑(『蝶々婦人』、『ノルマ』、『ジゼル』等)。
あと力強い男性バレエが好きなので、ダイナミックさを感じる『スパルタクス』、『巨匠とマルガリータ』、『海賊』あたりは評価高めです。

あと、ウクライナ作品をもっとみたいんですが、滅多にやらず、予定とかぶっていることが多いので、逃し続けています。うーん、残念。

また新しい演目をみたら、随時追加していきたいと思います。


鑑賞記録オペラ編はこちら





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キエフのおすすめウクライナレストラン②

2018年09月13日
前回のキエフのレストランまとめが割と好評だったので、もう少し書きたいと思います。
(書いてから「あー、あそこも入れておけば良かった」と色々思い出したので。)


今回は所謂「ウクライナ料理」(かつ前回取り上げていない店)&ビアバーに特化しようと思います。
観光客と接待にお勧めのお店たちです笑。


12.Chiken Kiev
http://borysov.com.ua/en/chicken-kyiv

鶏さんの銅像がいるのが目印です(写真には写っていないけど)。


ウクライナ料理をモダンアレンジしたメニューが色々あり、ベジタリアンメニューもある。
こちらは定番のチキン・キエフです。
 


このGastro family系列のお店はどこもおしゃれで味も◎なのでお勧めです。
(前回記事で取り上げたBessarabia/Kanapa/Vatraもこの系列)
店員さん可愛くて、英語もまあまあ通じます。







13. O’Panas
http://www.opanas.ua/

タラス・シェフチェンコ公園の中にある1軒屋古民家風ウクライナ料理レストラン。
写真が見つからなかったので、また後日撮ったら追加します。

こちらは前菜のサーロの盛り合わせ。
サーロとは豚の脂で、ウクライナ人は黒パンxサーロxウォッカの組み合わせを愛する、と言われています。

夜はコサックたちが楽器弾いたり歌いにきたりする、にぎやかなレストランです。
店員さんも割りとフレンドリーです。






14. Samagon Fish Bar
http://www.samogon-bar.com.ua/en/

サマゴン(自家製ウォッカ)が色々飲めるレストランです。
普通の店舗と、魚介メインの店舗があり、”Fish Bar"の方は後者です。

 
内装は個性的で、少しソ連時代のアンティークっぽい空間もあれば、SFちっくな空間もあり、面白いですよ。



サマゴンのテイスティングプレート9種類。それぞれ個性的なお味。

 
こちらは黒海の魚介プレートです。牡蠣やエビが美味しいです♪



15. Petrus-b
http://petrus.rest/eng

少し田舎のおうちの内装を思い出させて落ち着く、アットホームな感じのウクライナ料理レストラン。
 

勿論定番ウクライナ料理のボルシチ(赤とグリーン両方)、ほかにも定番のスープ達があります。
私はウクライナの西側で飲める、ハンガリー風の「ボグラーチ」を注文してみました(奥のカップはボルシチです)↓


あと、ワレニキも種類がいっぱいあるのがよいです。
デザートワレニキ(チェリー入りなど)もありますよ。

私のおすすめはキャベツ入りワレニキなんですが、これがなんとも切り干し大根の味を思い出す優しい母の味なんですねえ。
是非トライしてみてください。





<<ビアバー編>>
ー杯のみたいんだけど…って方へのお勧めビアバー達。
ウクライナは最近若者ののウォッカ離れが進んでいるそうで、おしゃれなワインバーやビアバーがどんどんオープンするようになってきました。
なので、私のお勧めをいくつか。

ちなみにウクライナで生ビールを注文する際は、0.5Lと0.3Lの2サイズが主流で、店員さんには「0.5(ノルピアッチ)?0.3(ノルトリ)?」と聞かれると思うので、好きな方をお選びください。


16. Varvar Bar
https://www.facebook.com/varvarbar/

キエフ発ブルワリーの経営するビアバー。
 
ヴァイキングのお顔が目印です。

オリジナルのドラフトビールが常時10種類以上飲めます。


おしゃれで美味しい。私はビアグラスも買ってしまった。






17. Pravda Beer Theater
http://www.pravda.beer/contacts/

西部都市リヴィヴ発の大人気ブルワリーのキエフ店。

怪しいアーケードの中に入っていかないと行けないので(上記サイトだとわかりくいかもですが、住所はKhreshertik 46A)、連れていった人は大体「え?本当にここなの?」って言いますが、お店は◎なのです。
ウクライナ西部の料理もサーブしていて、美味しいですよ~~。


ちなみにリヴィヴの本店については、過去夫が記事内でふれています↓
風は西から:リヴィウへ~その1~






18. Tsypa
http://www.tsypa.beer/

ほんと、1杯だけでいいの!って方にお勧めの、ベッサラビア市場の中にこじんまりと店をかまえる、ウクライナのブルワリーの店舗。カウンターしかない。

鳥のマークが目印で、生ビールは3種類くらいでしょうか。
食べ物は出ません。





いつかボルシチ食べ比べ!とかやってみたいです。付き合ってくれる人募集中。
あとは、ウクライナ料理以外のレストランもその内まとめようと思います。



<<拍手のお返事>>
>Meyjin様
Sukhishvil、良いですよね。私もついつい公演があると知る度にチケットを買ってしまいます。
ご丁寧にお礼まで有難う御座います。日本でももっとたくさん人に知ってもらえる機会があれば良いなあと思います。(日本公演とかどれくらいの頻度であるのでしょう?)
ブログは不定期になっていますが、またお暇な時に覗いてやってくださいませ!







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カメネツ=ポディルスキーとその周辺の旅②~古城クエスト~

2018年08月28日

夏季休暇をとったりして、1ヶ月もブログを放置してしまいました。




さて、大人の遠足の続きです。

この、カメネツ=ポディルスキーの周辺には、他にも素敵なお城があると聞いていました。
向かうは、道なき道(正確には穴だらけの酷いあぜ道)を南に30キロほど進んだ先にある、次のお城。

お、門をくぐると…?とんがり屋根が見えてきました。






じゃーーーーん!!!
 
ホティン城です!!


 
にぎわってますね。これまた、ウクライナ人ばっかりですが。


このホティン城、ドニエステル川のほとりに建つこのお城兼要塞、最初に建てられたのは、さかのぼる事キエフ・ルーシの時代、10世紀頃だそうです。
 
そして、13世紀頃、モルダヴィアの支配下となり、再建・強化され、どんどん大きくなっていったようです。

その後も、オスマン帝国や、ポーランド・リトアニア公国等、様々な国の支配を受け、ロシア帝国となり、ソ連の一部となった後、現在はウクライナ領となっています。
 
お城の中は博物館になっていますよ。


窓から見えるドニエステル川。


http://khotynska-fortecya.cv.ua/
公式サイトもちゃんとしてますね。


穏やかな時が流れています。

尖がり屋根が、いかにも中世な感じでいいですね。



友人の素敵なショット!
 
寝転がって、のんびり過ごしたくなるような、素敵な場所。
全員一致で、カメネツ=ポディルスキー城より気に入った!というコメントでした。


***


カメネツ=ポディルスキーとホティンを回って、「もう一つくらいお城みる?」ということに。
Lonely Planetに掲載されていた、あんまり有名ではなさそうだけど、一応載っているなあ、というお城に、突撃してみよう!と決めました。

それがまた、ホティン以上に道なき道…。
大丈夫かな?と心折れそうになりますが、旅の仲間がいるから大丈夫!

穴だらけの道を進む事1時間半くらい?
バスも通ってなさそうな村にたどり着きました。移動手段?男なら馬車だろ!といった風情。


漸くお城っぽいものが見えてきました。



朝の涼しい風と、小鳥のさえずりがとても気持ちいいです。

美しい野草もいっぱい。


冒険みたい。



そうして、ピクニック気分でたどり着いたのがこちら…。
丘の上にたたずむ、クドリンツィ城です。廃墟。しかしなんと趣があるのでしょうか。
 




そして丘をのぼりきると、絶景が待っていました!


座ってぼーっとするには最適。

これね、朝8時半くらいなんですよ。絶景を貸切です。


頂上を更に進んでいくと…?




牛飼いの老夫婦に出会いました。
 

牛さんのカメラ目線いただきましたよ。
 



牛飼いのおじいちゃんに、手作りの巻きタバコをご馳走になるお二人。
(三人目のスモーカーが既に旅から離脱していたのが残念です)
 
わさわさと葉っぱを、新聞紙で巻いて火をつけます。


プハー!
 
感想は?と聞くと、「野趣溢れる味」とのこと。
・・・でしょうね。皆さんちょっとむせてたし。笑。
火をつけた瞬間、ぼわっと燃えてたし。笑。


ウクライナの城&要塞まとめページっぽいものに、クドリンツィ城の情報が載っているのを発見しました。
http://zamki-kreposti.com.ua/ternopolskaya-oblast/zamok-kudrintsy/

一服して、おじいちゃんと雑談して(おじいちゃんの次のお誕生日会のお誘いを受けるなど)、下山です。



そんな感じで今回の旅も終盤。
帰りに旬のイチゴを買いましたよ。なんと1キロ60円!めちゃくちゃ美味しい!!
 


イチゴを抱えて、ほくほくとキエフへ帰りました。


楽しい楽しい大人の遠足、素敵なメンバーとお天気に恵まれて、とても楽しかったです。
この場を借りて、皆様にお礼を!有難う御座いました!(思い出に青春っぽい後姿写真を)



またやりたいなあ!



大人の遠足①を読む




<<拍手のお返事>>
>まなさま
日本語で書いてある、ウクライナの観光情報って本当に限られていますよね。
私の偏見にまみれたブログ記事ではありますが、参考になれば幸いです。
ぜひ素敵なウクライナ旅となりますよう、祈っております!!





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カメネツ=ポディルスキーとその周辺の旅①~さあ、大人の遠足へ~

2018年07月26日

ウクライナ赴任中に絶対に一度は行きたい場所がありました。

しかし、そのアクセスの悪さからハードルが高く、ここまで訪問を躊躇していた訳ですが…。
たまたま5月の3連休が、サッカーチャンピオンズリーグ決勝戦INキエフ。
キエフにいては、主要道路は全て封鎖、フーリガン達にもみくちゃにされるだけ、キエフから脱出せねば!ということで、意を決して、メンバーを募って、大人の遠足へ出かけることに。

朝7時頃、某所で集合して、ミニバンを借りて出発です。


早朝出発だったので(私はちなみに前日出張がえりで自宅に着いたのが朝4時だった)、みんな車の中は眠りの静寂…なのですが、道が悪すぎて、時々ガクンとお尻が浮く衝撃がきて、強制的に眠りを分断されます。

うーん、ウクライナですね。


到着直前に、お昼。幹線道路沿いのシャシリク(BBQ)屋さんで休憩です。
 
お肉どーん!!!


ビールもご当地のものを買いました。うふふ。楽しくなってきた!





車で走る事、合計約6時間、南西の方にあるフメルニツキー州に到着!!


たどり着いたのは、カメネツ=ポディルスキーの街です。


普通のホテルは私の初動が遅くて、予約いっぱいでとれなかったので、ちょっとはずれのアパートホテルみたいなのを借りたのですが、男部屋4人、女部屋3人に分かれて、一部は二段ベッドです(↓一人っ子の憧れ、二段ベッドではしゃぐ私)。

これはこれで大学生の合宿所みたいで、楽しい。こういうこと、長らくやってなかった気がする。みんなもう三十路四十路のいい年した大人ですが、なんか!ものすごく!!楽しい!!!


アパートホテルは中心部から少しはずれていて、周りには何もありません。
男性陣が昼寝をする中、女子2人(もう1人は仕事で遅れて夜合流)でお散歩へ。

何もなーい!キエフは今頃お祭り騒ぎなんだろうなあ、などと言いながらぷらぷら歩きます。



なんか捨て置かれた戦車や怪しい看板もあり、「ここ立ち入り禁止区域とかだったらどうしよう?うちらがこのまま消えてもきっと誰もわからないね」とおびえながら談しつつ、無事に生きて戻って来れました。



お昼寝タイムが終わり、街へでかけます。

旧市街の手前には絶景が。見えますかね?絶壁みたい。下は川になっています。



旧市街は大変かわいらしい色使いです。



しかし例に漏れず、悲しい歴史も内包しており、わたくしの持参したLonely Planetに書いてあった説明によると、このカメネツ=ポディルスキーの街は、第二次世界大戦中にはナチスによって(ここまで来たんですねえ)、ゲットーに変えられ、数万人のユダヤ人が殺された場だそうで。
また、激しい戦闘や爆撃で街の7割が破壊されたとも。


 
今では美しい街に戻っていますが、西ウクライナは本当に悲しい歴史を内包した地域なのです…。


そんなこんなでDay1おわり。
グルジア料理食べて(何故ここまできて。しかしシュクメルリの悪魔的美味しさを新たにHさんに布教できたので良しとする)、買出しをして、サッカーをみるために、はやめに宿へ帰ります。

こちらは友人が「これがいい!」と選んでスーパーで購入したやばめのケーキです。

(持ち運び方が悪かったのか、店頭よりヤバ度がアップしてしまいました。)


尚、宿ではテレビが上手く映らず、なんとか繋がったと思ったらいいところで突然中断されたので、「ロシアのサイバー攻撃では!?笑」とみんなで盛り上がりましたが、どうやらただ宿のテレビの具合がよろしくなかったようです。

無事にテレビは復活し、みなでサッカー観賞を楽しみつつ、最後の遠足メンバーの到着を待ったのでした。



*****

Day2始まり!


夜中に1人増員、遠足の全参加者が無事揃ったところで、旅の一番の目的地へと向かいます。


じゃーん!!!逆光なのが辛いですが、カメネツ=ポディルスキー城です!!
ウクライナで一番の観光地!と言われることもあるほど。

このウクライナ紹介動画にも一瞬出てくるので興味ある方は私の写真より美しい全体像をみてみてください(13~14秒目あたり)。
https://www.youtube.com/watch?v=CE3k2lIebsk


 
カメネツ=ポディルスキー城は、古くは14世紀ごろに原型の城が建設されたと考えられているそうで、コサックやオスマン帝国、タタール人等、様々な人々の侵攻を受けた場所のようです。
今の形に落ち着いたのは、1900年代初頭とのこと。

ウクライナ人観光客でにぎわっています(しかし外国人観光客はほとんどいない)。

トンガリ屋根の素敵なお城でした。

たくさんの気球を飛ばすイベントがあって、そのシーズンにいけたら、と思っていましたが上手く予定が合わず。
もしその時期に行かれる方がいらしたら、是非レポート宜しくお願い致します。




また、乗ったタイミングが前後しますが、お城の周りを、BRDM-2を改造した水陸両用装甲車で周遊するコースがありました。
大きいお子様たち(つまり私たち)は大盛り上がりで参戦。

リア充大学生みたい(リア充大学生は多分装甲車の上で記念撮影しないけど)。


お堀の水の中や道なき道を爆走してくれるのです!!楽しい!!!
 

詳細はこちら↓
https://k-p.net.ua/news_kamenec/podii_mista/185-progulyanka-v-kamyanci-podilskomu-na-brdm.html

興味ある方はぜひ挑戦あれ!


旧市街ではほかにも、中世の衣装貸し出しサービスがあり、友人と2人でコスプレ?しました。
衣装はめちゃくちゃたくさん種類があって、好きなのを選べます。

途中からウクライナ人一家が混ざってきたので、大人数ですが私と友人は右端の2人です笑。
ヒロイン(友人/赤)と意地悪な義理の姉(私/青)という設定です。
服を着た時点では普通のお嬢さんだったのですが、なんか帽子被った瞬間からいきなり悪者風の見た目に変わってしまったので、キャラになりきりました。

楽しいので、こちらも是非お試しください。




さて、長くなりそうなので、ここで区切ることにしようと思います。
大人の遠足は②に続く…。



大人の遠足②へ進む







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続・弾丸ドイツな週末~ベルリンとポツダム~

2018年07月04日
弾丸でドイツを開拓する旅、お次はベルリンとポツダムです。


まずベルリン。


ベタですが、冷戦のシンボルのひとつ、チェックポイントチャーリーから。

チェックポイントチャーリーとは、ドイツが、そしてベルリンが東西に分断されていた頃に、西と東の境におかれた国境検問所のことです。

看板には、「ここからアメリカ統治地区外へ出ます」と記載がある。
なお、掲げられたソ連兵士の写真は、裏側は米兵の写真になっている。



併設のチェックポイントチャーリー博物館も大変興味深かったです。

旧共産圏のパスポートたち↑

あの手この手で、壁を越えて逃げようとした人々の作戦などが展示されています。
新たに学んだのは、シンドラーや杉原千畝みたいな役割を果たしたこのラウル・ワレンバーグというスウェーデン人の外交官の存在。

ハンガリーで迫害されていた10万人以上のユダヤ人の命を救ったものの、その後進駐したソ連軍に拉致され、行方不明になったそうです。
(後に、ソ連により処刑されていたことが、最近判明したそう。)

 
博物館は今もNKVD(ソ連の秘密警察)によって消えた人のリストを作成しており、「知人の名前を見つけたら/探している人がいたら、この質問票に記入を」と複数言語で書いてあります。

まだ歴史と呼べない、今と繋がる話なのだと衝撃を受けました。


Wall Museum Checkpoint Charlie
http://www.mauermuseum.de/en/index.html






次の博物館は、DDR博物館。

DDRとは、Deutsche Demokratische Republik、ドイツ民主共和国、つまるところ、東ドイツのことですね。

東ドイツでの暮らしが、インタラクティブに学べる、かなり楽しい博物館です。

東西に引き裂かれた家族の悲哀から、日々のおだやかな暮らし(一般的な東ドイツの家庭のインテリア、流通していた食材、余暇の過ごし方などなど)まで、幅広く取り扱っています。


尋問室もあった!笑。

尋問室の入口には「時間は無限にある」的なフレーズが書いてあります。こわ!!



 
エンゲルス、レーニン、マルクスの肖像がなのですが、よーくみていると、たまに瞬きする。
そしてたまに目があう!!とても面白いです。子供が行っても楽しめるしかけがたくさん。


DDR Museum
https://www.ddr-museum.de/en





途中アンぺルマンショップでお買い物。


散財したい方はぜひ。

Ampelmann Berlin
https://www.ampelmann.de/en/






そしてお次は、ホロコースト記念碑。

本当は上に乗ってはいけません。若者が乗ってますが。


欧州で虐殺されたユダヤ人を追悼する碑で、博物館が併設されています。

私は博物館で、自分がこれから死ぬと分かった子供が、親に向けて書いた手紙を読んで、涙が出ました。
平静を保ちながら、展示の全てをみるのは難しいかもしれません。





気分転換に、カリーヴルスト博物館。
カリーヴルスト=カレーソーセージ、ベルリンっ子のソウルフードです(多分)。


カリーヴルストの歴史について学びます。
 
ちなみに併設されているカリーヴルスト屋さんのミニカリーヴルスト無料クーポンつきなので、小腹がすいたときにいいかもしれません。

Deutsches Currywurst Museum
http://currywurstmuseum.com/en/


ちなみに、私は友人のおすすめで、ここのカリーヴルストを食べました。


Curry36
https://www.curry36.de/
チェーンなので、何箇所かありますよ!





てくてく歩いていると突如現れるベルリンの壁跡地。

地面に、まるで切り取り先のようにあとが残っていたり。


壁がごっそり残っていたり。



東側のイーストサイドギャラリーにいくと、壁自体をギャラリーとした空間が残っています。




スパイ博物館も大変面白かった!!
東ドイツ時代には、いわゆる秘密警察「シュタージ」達が暗躍したわけです。



ピッキングセットとか!


偽造身分証明書セットとか!


一番ぞっとしたのは、スパイが監視している相手に、自分の姿は見せずとも、「監視しているぞ」と知らせる方法。
相手に不在中に家にしのび込み、物の置き場所を色々変えておくのだそうです。
本人だけがわかるように。

ひえええー!こわ!
この時代にこの場所に生まれなくてよかった!と思うことばかり!!


そして、もう一度『善き人のためのソナタ』という映画をみたくなりました。
シュタージに興味ある方で、もしまだみたことがないという方がいたら、ぜひ。


Spy Museum Berlin
http://www.spymuseumberlin.com/en/



もっと詳しくは、友人夫婦のブログをご参照ください↓

奥様は商社ウーマン
http://my-wife-is-a-shosha-woman.doorblog.jp/archives/50841966.html
私とは視点が少し違ったりしていて面白い。






夜はビアバー!THE!な感じの!広くてにぎやか。



ベルリンには幼馴染も同期もいるんですが、この幼馴染と同期がまさかの同大学同学部で、もしかして知り合いなんじゃないかと、ビアバーにて同席の場をセッティングしたら、勿論知り合いだったし、色々発覚して、世界の狭さを実感笑。

みんなでお肉とビールを囲む。


Hofbrau(確か本店はミュンヘンですが)
https://www.hofbraeu-wirtshaus.de/berlin?utm_source=tripadvisor&utm_medium=referral





それから、翌日はベルリンから電車で30分くらいのところにある、ポツダムへ。
日本でポツダムというと、「ポツダム宣言」を思い出す方が大半なのではないでしょうか。


世界遺産も色々あります。例えば、このサンスーシ宮殿。
フランス語の"Sans souci(憂いなし)"だとは、言われるまで頭の中でつながりませんでした。
カタカナの弊害ってこういうとこにありますね。

話題を戻して、サンスーシ宮殿。


プロイセン王のフリードリヒ2世(通称フリードリヒ大王)によって18世紀に建てられた、ロココ調の宮殿です。

こじんまりしていて、明るくて、とても雰囲気がいいです。


とってもロココですねえ。


フリードリヒ大王は、とても芸術を愛する人だったのです。



さて、フリードリヒ大王は、プロイセンにジャガイモを広めた人としても有名で、そのお墓にはじゃがいもが添えられています。

宮殿の庭のはじっこにお墓があるので、ぜひ見つけてみてください。




それから、私がポツダムで一番行きたかったのは、この、ツェツィリエンホーフ宮殿。こちらも世界遺産群の中のひとつです。
 
第二次世界大戦の後処理をどうするかということを、アメリカ、イギリス、ソ連の首脳達が集まって話し合った、ポツダム会談が行われた場所です。

建物の手前の赤い星、見えるでしょうか?お花でかたどられているのですが、これはスターリンをお迎えするための「赤い星」だったそうです。


何より感動したのはここ!!!
 
イギリスはチャーチル、アメリカはトルーマン、ソ連はスターリンが、肩を並べて囲んだ会議用のテーブルです。
とても天井が高くて、大きな窓から明るい光が入ってきます。


会議室には3つの入口があり、それぞれの首脳が、別々の入口から入ってこれるようになっています。

テーブルの上には3国の国旗が。
世界地図を並べて、どの国がどう分割するか話し合ったのでしょうか。

この会談ののち、「ポツダム宣言」が発表され、日本は降伏する訳ですね。


ちなみに、私はなんとなく、ヤルタ会談のイメージで、チャーチル・ルーズベルト・スターリンの3人でポツダム会談に挑んだイメージでいましたが、ルーズベルトはもうその時は退いていたんですね~。

この写真のポストカードを夫のお土産にしました。

ちなみにルーズベルトとチャーチルの間にいるのが、チャーチルのあと首相になるアトリーですね。いい笑顔をしている。





ツェツィリエンホーフ宮殿のすぐお隣には、戦後ソ連管轄区が作られ、多くのソ連兵(とその家族)が駐屯していたことを教えてもらいました。元ソ連管轄区域は高い壁に囲まれて、ポツダムの住民達も中で何が行われてるか、全く知らなかったそうです。

その中で、元KGB刑務所が公開されていると教えてもらい、行ってみることに。

入場は無料でした。ぼろぼろのままの状態で残されています。


なんだか、色んな国で強制収容所を見た結果、「あ、これは懲罰房…」などと、すぐ判別がつくようになってしまった自分が悲しいです。


ちなみにここは、処刑する場所はなかったので、幸い(?)。


元KGB刑務所
http://www.gedenkstaette-leistikowstrasse.de/





気分をかえて、ベルヴェデーレへ。
ここは、プロイセン王、フリードリヒ・ヴィルヘルム4世が19世紀半ばに建てたものです。


こちらも世界遺産群に認定されています。
眺めがよくて、気持ちよかったです。
 





ポツダムには、オランダ人街もあります。赤レンガがかわいい。



歴史の復習をして、頭を使ったあとは、甘いものを!こちらの有名なチーズケーキ屋さんで一服です。
 


色んなチーズケーキがあって、目移りしてしまう。
 
大変美味でございました。(ちなみに私はラズベリーチーズケーキにしました。)


Cafe Guam
http://www.cafe-guam.de/





夜はまたベルリンに戻り、友人の気になっていたドイツ料理のタパスレストランへ。

ドイツ料理、いつも量が多くて「こんなに食べられないよ…」と罪悪感をもって残してしまう事が多いのですが、ここだと、タパスなので、少量色々選んで食べれる!
おしゃれだし、美味しいし、最高でした!!友人ナイスチョイス!


Leibhaftig
http://m.leibhaftig.com/




そんなこんなの、大満足のベルリン散策&ポツダム遠足でした。
付き合ってくださったみなさまにお礼をば。


おわり。








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