モルドバ訪問記~ワイン祭りとワイナリー訪問、飲むだけの旅~ 便りがないのは良い便り~Pas de Nouvelles, Bonnes Nouvelles~ 忍者ブログ

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2024年04月19日
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モルドバ訪問記~ワイン祭りとワイナリー訪問、飲むだけの旅~

2017年12月22日
 さー、こちらも早くも2ヶ月以上の時が経とうとしていますが、モルドバに行ってきたので、備忘録がてら書いていきます。


多くの方が、モルドバってどこやねん、と思うことでしょう。ここです。ウクライナのすぐ南。



まず、元々数年前から私にはモルドバを訪問したいという夢がありました。

何故か…?


それは、ソ連のワイン産業を一手に担う、大ワイン大国だからです。
そして、世界最大のワインの地下貯蔵庫があると聞いてからは、絶対に行く!!と心に決めていました。


しかし、小さな国なので、そんなにやることがないかもしれないという危惧を抱く中、「モルドバ・ワイン祭り」というイベントが毎年国を挙げて開催されると知り、訪問するならそのタイミングで行くことにしようと決心。
2017年のワイン祭りは10月の1週目の週末開催でした。よし!ここしかない!

気になる方の為にワイン祭りの記事を残しておきます↓
http://www.moldovaholiday.travel/index.php?option=com_k2&view=item&id=111:moldova-wine-festival-national-day-of-wine&Itemid=90&lang=en


さあ、飛びます。例の如く、金曜仕事をしたあと、20時半くらいのフライトで飛びます。
なんと飛行時間50分。国内便並み笑。




到着しました。英語が通じないであろう旧ソ連圏の一人旅は初めて(リトアニアも一人だったけど大体英語通じたし)なので、ドキドキです。

空港、予想していた小ささ。ソフィア(ブルガリア)のLCC用空港とどっこいのサイズですね。


タクシーで予約していたアパートホテルまで向かう必要があります。
驚いたのはタクシーの運転手が、"Bona Sera!(ボナ・セーラ)"と言った事!イタリア語!!??と一瞬驚きましたが、すぐに、モルドバ語は言語としてイタリア語に近いと聞いた事を思い出したのでした。
イタリア語は趣味で学生時代1年履修しましたが、ほぼ何も覚えていないので、タクシーの運ちゃんとは、つたないロシア語で会話する事にして、なんとかアパートホテルまでたどり着きます。

今回アパートホテルにしたのは、お値段(一泊2000円くらい)と何より立地!
祭のある大通りから歩いて5分のとこに借りました。

アパートは特段お見せすることもない何の変哲もない部屋なので割愛。
無事にたどり着き、最初の晩は少しだけぶらぶら散歩して、眠りにつきました。

***************


はい、起床。8時くらいです。朝型なので、人がいようがいまいが、旅先では早起きです。
外で朝ごはんを食べるのが好きなので、アパートの近くで、美味しい朝ごはんが食べられそうなカフェをTrip Advisorで探します。

ぶらぶらカフェに向かって歩いていると、ぶどうのなったご家庭がちらほら。すてき。



そして、やっぱりここもソ連だったんだなあと思わせるものがあちらこちらに。
なんというか言語はラテン系、ローマ字アルファベットを利用していて、でもソ連っていうのが私の中では新しい感覚でした。改めて、ソ連という国が、一体どれだけの多民族・多言語の国民を抱える多文化国家だったのだろうと、思いをめぐらせる散歩になりました。

旧ソ連圏のどの国にもプーシキン通りがあって笑ってしまう。


こちらの革命パブめっちゃ気になりますね!行く暇なかったので、行った方がもしいらしたらレポートしてほしい。



カフェにたどりつき朝ごはん。コーヒーはなかなか美味でした。キッシュは普通。
TUCANO CAFE / http://tucanocoffee.com/en/

夫やら友人やらとLINEして、最近のモルドバ情勢等をお勉強。



それから、今日のメインイベント会場へ向かいます。キシナウの目抜き通りであるシュテファン・チェル・マレ大通りで開催されているワイン祭りです。

物々しい警備ですが、入口はこんな感じ。

ちなみに、調べたところ、シュテファン・チェル・マレ、通称シュテファン3世は、モルドバ公国の大公だった人で、反オスマン帝国を掲げて戦った人だそうです。また一つ賢くなった。通りに彼の銅像があったので、パシャリ。




朝一番に1人でワインを飲みに来る私もほんとどうかしてますね。

入口で参加費用200レイ(約1200円)を支払って、ワイングラスと、20箇所以上のワイナリーのグラスワイン試飲券が連なったクーポンセットをゲットします。ふっふっふ。私の飲んだくれデー、ついにスタートです!



さすがに飲み歩きは私もはじめて笑。首からグラスをかけて、うろうろ。気になるワイナリーがあれば、立ち寄って1杯いただきます。




伝統衣装を着た方々が、伝統的なワイン作りの方法をデモンストレーション。







ぶどうをつぶす機械。



そしてボトルワインのゆるキャラ笑。



ワインサーバーは初めて見たかも笑。




ワイナリーのブース以外にもシャシリク(BBQ)の屋台や、民芸品のお店もあって、みているだけで楽しい!お天気は微妙ですけれど。


可愛いかごを買いたかったけど、かさばるので、最低限の荷物で動く私は断念。


パン類はバルカン半島で見かけたものを思い出す感じのやつら。パイ生地の。



大通りの真ん中にはキシナウのランドマーク、凱旋門があります。まあ、その…小さいですね?



ステージではダンスや有名人のスピーチ等の催し物が。


セキュリティのすごさから、ドドン大統領が来るのかなーと思ってましたが、残念首相しか来なかった。


音楽隊が凱旋門の下で待機していました。






3杯飲んだところで、次の地へ向かいます。

タクシーに乗って夢の!世界一大きなワインの地下貯蔵庫、クリコバワイナリーへ!
ちなみにクリコバの街は、首都キシナウから少し北にあります。ワイナリーの前で、モスクワから飛んでくる同期と集合です。(尚、同期は空港からタクシー直行でワイナリーへ笑。)
 


タクシーの途中で私がスーパーに寄ってもらって、大きな水のボトルを買ったので、テイスティングツアーに参加すると伝えていた運転手さんが「どんだけ飲むの」と大笑い。

ぶどう畑をつっきります。




クリコバワイナリー、地下120km(12kmじゃないぞ!)に渡って広がる地下貯蔵庫の見学&テイスティング・ツアーに申し込んでありました。

同期は間に合わないかも…と思い1人で向かおうとしたギリギリのタイミングで合流!
という訳で、カートに乗って、地下貯蔵庫へれっつごー!


ツアーはこちらから申し込めます↓
http://cricovavin.md/en


大量のワイン!
 

ワイン!


ワイーーン!


大量のワインをみて同期が一言。「これ在庫実査どうしてんのかな…」。お仕事脳!
でもいわれると確かに。時がすぎれば自動的に減価償却する性質の資産ではないし、かといって、時が経てば自動的に価値があがる訳でもない。しかも実査して品質チェックを行い、駄目になっていたら廃棄しなきゃいけない。どんな引当を立てているんだろう…?同期とあーでもないこーでもないと議論。

いけないいけない。話題がそれました。



色んな著名人がここを訪れ、自身のボトルを保管しています。

プーチン、メルケル、エルドアン、ポロシェンコ、ガガーリン…。



こちらはウクライナ大統領のポロシェンコボトル。
 

こちらはメルケルボトル。



埃を被ったヴィンテージボトルもありました。一番古いのは1902年にエルサレムで作られたワインで、世界でももうこれ一本しか残っていない!どれだけ大金を積まれても売らない!と言ってました。



7種のテイスティング、我々が通されたのは、通称ガガーリンルーム。
 
ガガーリンはこのクリコバワイナリーで1日行方不明になり、見つかったときには完全に酔っ払いだったそうです。なんて素敵な失踪!直筆メッセージが残ってました。


いただきます。うふふ。スパークリング2種、白2種、赤2種とロゼ1種の計7種を試飲。

神の雫風にコメントする大会を同期と開催するも、なかなか上手い事言えなかったのが悔しい。



ほかにもいくつかテイスティングルームがありましたが、地下に広がる巨大ゴージャス空間は、なんだか悪の組織の秘密基地を思わせるものがありました…。こちらはなんか、よくわからないマリンをイメージしたテイスティングルーム。


モルドバ伝統スタイルのテイスティングルーム。外交時の会議も行ったりする模様。




テイスティングが終わる頃にはなかなかの酔っ払い…。(しかも7種と書いてあったけど、おまけで更に2種飲ませてくれた。)いろんな国からツアー客がいたので、色んな言語でみんなと乾杯しました。楽しかった。


しかし飲んだくれデーは終わっちゃいませんよ!


タクシーで再びキシナウに戻り、ワイン祭りの残った試飲クーポンで、日が傾く中、限界まで挑戦です。






結果、人生で一番ワインを飲んだ一日になりました。20杯くらい飲んだでしょうか?途中からカウントすることも諦めました。夕暮れにはもう固形物は受け付けられない状態に…。スープを18時くらいに飲んで、限界を感じて早々に解散。

余談ですが、スープを飲んでいる時に、可愛いモルドバ人大学生に日本語で声をかけられました。とても流暢でびっくり!そして、モルドバで日本語教育に携わっていた友人のことを思い出し、世界各国で日本語を教える仕事をしている人々に、改めて尊敬の念を抱いたのでした。お疲れ様です、みなさま。



グロッキーになりながら、キシナウにお別れ。グッバイ。たった1日半の旅だったけど、忘れられない旅になりました。








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