風は西から:リビィウへ〜その2〜 便りがないのは良い便り~Pas de Nouvelles, Bonnes Nouvelles~ 忍者ブログ

風は西から:リビィウへ〜その2〜

2015年05月30日
リビィウ2日目。

「要塞」ホテルの朝食を堪能し、街に繰り出します。

まず見えてきたのが、ウクライナが産んだ偉大な詩人タラス・シェフチェンコ記念碑


そしてオペラ。こんな小さな町でも、オペラがあるのね。

三連休ということでオペラ前は活気が溢れています。キエフと違って観光客らしきグループも結構いましたが、地元民の憩いの場となっているようです。

さてこの街は、昨日書いた歴史的経緯によりウクライナ・ギリシャ・カトリック教会(ユニエイトとも呼ぶらしい)の影響が強い地域にあります。これは、正教会に次ぐ国内第二の規模を誇る宗教ですが、ソ連下ではその活動が禁じられ、地下活動を行っていました(ゴルバチョフ時代に復権)。

以下は、バロック様式のドミニカ聖堂。偶然結婚式がとり行われていました。明らかにキエフで見られる玉ねぎ教会とは違いますね。この教会、戦後ソ連に接収され、1970年代に「宗教と無神論の博物館」に変えられたそうです。信者は辛かったやろうなぁ。


そして街を歩いていると、ふと雰囲気の違う教会が現れました。アルメニア教会です。この光の差し込み方、もはや芸術。もちろんこれも計算されているのでしょうね。
そして近くでアルメニア・コーヒーを飲み、休憩。はじめて飲みましたが、ほんと美味しい。



そして「世界遺産」の街並みを散策!









そう、このあたりは「リビィウ歴史地区」として世界遺産に登録されています。

改めて、ヨーロッパだぁ。



そして旦那が一番楽しみにしていたところ。
それは、リビィウ歴史博物館。上の写真6枚目のリノック広場にあります。

特に近現代史のセクションは、キエフのどの歴史博物館よりも充実していたかな。
 

この街の運命を決め、世界にも衝撃を与えた独ソ不可侵条約(秘密議定書)を結んだヒトラーとスターリン。しかしこの条約は「歴史」になりきっていないようで、昨今のウクライナ危機で「歴史問題」として再浮上しているようです。




また、以下の写真の真ん中に見えるのが、ウクライナ(特に西部)の英雄であり論争の的でもあるステパーン・バンデラ。

戦間期〜戦中とウクライナ独立のため、ウクライナ民族主義者として活動。彼は解放運動の象徴として見られています。が、話はそんな単純ではなく、上記の条約にも関わらず独ソ戦が始まると、彼はナチス・ドイツを支持(その後、ナチ占領下で独立を目指したためドイツ側に逮捕)。そうした経緯もあり、ウクライナ人の多くは、彼を対ソ、対独レジスタンスの象徴として捉えられる一方、ロシアや親ロ派側はそうしたウクライナ人を「ファシスト」とか「バンデラ派」と呼ぶのです。彼についてはもう少し勉強しなければ。


そして歴史はまだまだ終わってくれそうにありません。
ウクライナの歴史系博物館では最後のセクションがだいたい「現在進行形」の展示となっています。この国はいまだに東部での戦闘を抱えていますからね。

以下は、2004年オレンジ革命の際の展示品。焼け焦げた携帯電話なんかがあったりすると、「我々の時代の話なんだ」といつも胸が痛みます。





そして夜は、Криї́вкаというレストランへ。
ウクライナ民族主義者で主に構成され、ソ連・ドイツに対抗したUkranian Insurgent Army(ウクライナ蜂起軍、赤と黒の旗がトレードマーク)の最後の隠れ家というコンセプトでやっているお店です。

早目の時間に行ったのですが、それでも長蛇の列。
この国ではほとんど行列を見たことがないので、いかに人気店がわかる。
でも、入店には「ある儀式」を経なければなりません。その儀式とは...


軍服を着たおじさんが小窓から顔をのぞかせています。
訪問者である我々の顔を確認しています。

怪しくないと判断されたのか、ゆーっくり扉が開きます...

「パスワード!!!」

え、しらんけど...

後ろのウクライナ人がこっそり教えてくれました。


Слава Україні!!!!(ウクライナに栄光あれ!!!)


「おまえたち、ロシアじゃなくウクライナだな?」


と聞かれます。

ご飯にありつくために、「政治的に中立です」とは答えるわけにはいかず、



「はっ...は、はい!隊長!!!!」


「よぉーし、中に入れ!」


と店内に案内されます。。
席につくとといきなりショーが始まりました。



なんやようわからんことをいってます。
でも最後にはお客さんが皆いっせいにウォッカ掲げて、お決まりのフレーズ!

「Слава Україні! Героям слава!

ウクライナに栄光あれ英雄たちに栄光を!」


好っきゃなー。デモ行進ではもちろん、サッカー場でもこのスローガンよう言うてるよ。

まぁええわ、でも驚いたのがメシ。美味いやん。
こういうエンタメ系ってだいたい味は中途半端で高いですよね(東京のあそことか、あそことか、あそことか)。でも普通にいけまっせ。

いろいろ興奮しすぎて、奥様は水をこぼし、旦那様はソーセージ肉汁を飛ばしました!


これは全国展開していますが、リビィウ生まれのビール「リビブスカ(Львівське)」。
今まで飲んだ中で一番好きな味かもしれん。ウクライナはビールの名産地でもあるのですよ!

ブログのテンションがいまいち意味不明ですが、〜その3〜に続く








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