[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ブルガリア訪問記②~バラの谷、カザンラクの街へ~
ブルガリアに飛んだ一番の目的は、バラ祭りに参加すること。
実は、ブルガリアでとれるバラは世界で流通するバラ香料の8割を占めているのです。
毎年6月の第一週には、その年のバラ摘み解禁を祝うお祭りが、バラの名産地である、バラの谷に位置する色んな街で開催されます。目ざとくもバラ祭りの情報を聞きつけた私は、祭りの中でも最大規模のカザンラクという街で行われるバラ祭りを目指して、ここまでやってきた訳です。
さあ、ソフィアを朝出発するバスに乗り込みます。朝ごはんは前日に購入しておいたヨーグルトとさくらんぼ。
左のは乳脂肪多めで、クリーミーなお味。右は強烈な獣臭のする羊のヨーグルトでした。右は私無理でしたが、母は「余裕」ともりもり完食していました。母はマジで何でも食べるフランス人なんです。臭豆腐も納豆も何でもござれ。もしかしたらシュールストレミングもいけるかもしれないね。
日帰りツアーに申し込みましたが、あらびっくり、参加者はほぼアジア系笑。シンガポール、台湾、中国、日本。
片道3時間の道のり、綺麗に舗装された道路を(EUの支援さまさまです)走ります。
ガイドさんが、ブルガリアはバルカン山脈が国土を南北に分割するように横断しているのだと説明してくれます。ご参考までに地図を。丸で囲んだ、緑色のエリアがバルカン山脈です。
文字は毎度のことですが、マウスで書いたんで、ちょっと汚いけどお許しください。
私、知らなかったんですが、バルカン半島のバルカンって、山の名前だったのですね。そして、バルカン山脈の中で、バルカン山は別に一番高い山って訳でもないらしいです。しかしながら、ブルガリアの人々にとって、バルカン山はアイデンティティの一つというか、心のよりどころの様な山なのだそうです。(日本人の富士山、アルメニア人のアララトでしょうか。)
バルカン山の写真は撮りそこねましたが、山脈の写真をぱしゃり。
走っていると、何台も馬車を追い越します。しかし、こんなにスピード出してる馬車は初めてでした笑(馬が全速力なの、小走りじゃなくて)。道路標識もちらほら「馬車注意」のマークが。
さー着きましたよー!
広大なエリアにつきました。入口の写真は撮ってません。忘れてた!
人ごみの方へ歩いていくと、民族衣装を着た沢山の人々が。それぞれの地方の民族衣装をきた人々が小さく丸くなってブースみたいなものを作っている。
食べ物を売ってるおばあちゃんたちもいた。食いしん坊の母娘ですから(食いしん坊は確実に遺伝)、勿論トライします。
バニツァ(写真左手前の丸い天板のやつ、パイ生地に、塩気の強いチーズとほうれん草を混ぜて焼いたもの)は文句なくおいしい!ビールが欲しい!スートラシュ(ライスプディング、ミニテーブルの手前に載ったプラスチックのカップに入ったやつ)はほのかに甘くて、うっすら獣の味だけど、おいしーい!乳製品好きにはたまらないラインナップです。
ライスプディングって、日本人には受け付けにくいんですかね。主食の米を甘くしているのが駄目とか苦手って人よく聞きます。(おはぎは??もち米だからいいの?)私も小さい頃は嫌いだったんですが、気付いたら好きになってました。フランスのRiz au laitのおかげ。
花の首飾りや花冠。お金を払うと、一つくれます。私は買ってませんが、インスタの写真を撮りたい女子たちがこぞって購入して、自撮りしていました。一帯バラのいい香りで包まれています。
記念撮影にも応じてくれるみなさま。中華系のおばちゃんたちが積極的に写真とってました。
やっぱりおじいちゃんが愛嬌たっぷりで、たまりません!!
お馬さんもドレスアップです。ぽんぽんかわいい。
バラ祭りは、参加者もバラの谷に入って、バラを詰む事が許されます。私も入ります。(お天気はギリギリ雨が降らない感じで、雲ぶあついですねー…)
子供たちはこのあとの、ダンスに備えてバラを摘んでいます。
カザンラクのバラは、シリアのダマスカスからきたローズ。
見た目はあんまり美しくないのですが、香りはぴか一です。頭にかざってみました。
谷から出てくると、ダンスが始まりました。円を描きながら、さきほど摘んだバラの花びらをかごの中からひとつかみ、舞い散らせながら子供たちが踊ります。
音楽は、東洋っぽさと西洋っぽさが混ざった、アップテンポなもの。ここでもオスマン帝国の影響を感じました。生演奏じゃないのが残念だったな。
最後の方は、祭り参加者たちも輪に加わって踊り始めます。
バラ祭りは数時間で終わり、祭りの空間を離れ、カザンラクの街に向かいます。
実はカザンラクには、世界遺産があるんですよ!世界遺産めぐりをゆるやかなライフワークとしている私は勿論訪問します。
ブルガリアには、紀元前からトラキア人と呼ばれる人々が暮らしていました。
このトラキア人、バルカン半島を中心に、高度な文明を築いてきた人々です。
今回訪問する世界遺産は、トラキア人の墓地、紀元前4世紀に遡るものだそうです。
墓地は小高い丘の上にあるので、階段を上っていきます。暑いです。
小さな入口です。墓地自体が小さいので、入場制限をしています。
中に一度に入れるのは4人です。かがまないと入れないような小さな石の空間になっていて、三角屋根の廊下のような空間を通っていきます。
廊下(?)を抜けると丸い部屋に出ます。ここが埋葬室です。天井部分には絵が描いてあるのですが、これはトラキア人の埋葬方法(慣習)を描いたものなのだそうです。彼らが非常に高度な文化を持っていたということが、この絵を見るとわかります。
左の写真の絵は、トラキア人の夫婦が手を取り合って、最期のお別れをしているところだそうです。
街は、一般家庭のお庭もバラで溢れていて、街道の並木にはぷりぷりのさくらんぼがなっていて、本当に素敵でした。
小さな街なんですけど、博物館もあって、トラキア人の墓地などから出土した数々の品物が展示されていました。それを見て、「紀元前にこんな技術があったのか…」と思わず嘆息するほど。食器とかアクセサリーとか、売ってたら普通に欲しいなって思うような、シンプルで、でも繊細で、ユニバーサルなデザイン。トラキア人の技術はそれほどに発展していたのだと学びました。
興味のある方は↓
イスクラ歴史博物館
民芸品の市場で、うっかり一目ぼれして、母に誕生日プレゼントして買ってもらいました!きのこの塩コショウいれ!お店のおじちゃんは英語×だったので、頑張って片言のロシア語でコミュニケーションとりました。
そんな感じでカザンラク訪問終了。またミニバンに乗って三時間かけて、ソフィアに帰り、翌日あの小さな小さなプロペラ機に乗って、キエフまで戻ってきました。
ブルガリア訪問記、これにておしまい。
本当は冬にクケリを見に行きたいんだけど、冬は直行便がないので、多分諦めます。機会があれば!どなたかレポートしてください!!
<<ブルガリア訪問記>>
ブルガリア訪問記①~旧共産圏の香り残る首都ソフィア~
ブルガリア訪問記②~バラの谷、カザンラクの街へ~(このページ)
ブルガリアにも、ウクライナにも、行きたいのですが、セルビアに戻ってくるときに、また滞在登録手続きを大家さんにお願いするのが申し訳ないので、今回はセルビアだけで我慢してます(笑)。
カザンラクのバラ祭り。
噂には、聞いておりました。
たくさんの写真で雰囲気が伝わって参ります。
香りまで伝わってきそうです!
ぜひセルビア生活お楽しみください。そして、機会があればブルガリアのバラ祭りも!(毎年6月の1週目開催だそうです。)一帯いい香りの素敵空間ですよ。
ブルガリアの真ん中ぐらいなので、日帰りはけっこう大変でしたね。
また機会がありましたら、リラの僧院なども訪れてください。
冬はキエフとの直行便がないんですね。
2/22-25にヤンボルという町でクケリ祭りがあるらしいです。
私達もチャンスがあれば行ってみたいのです。
リラ修道院もチャンスを逃したので(ボヤナも中には入れなかったし…)、いつかリベンジしたいとなあと。ただ、夏季限定ですね…。
クケリ、私も調べてみたのですが、ツアー等出ているのはShiroka Lakaという街でした。ヤンボルという街でもやっているという事は、複数の場所で開催される、割と広域で行われるお祭りなんですね。ぜひぜひ行かれるのであれば、レポートお願いしたいです!あのフサフサが気になって仕方ないです。笑。
https://www.magictours-bg.com/special-interest-tours-in-bulgaria/item/126-bulgaria-mummers-festival-kukeri-fest-7-days-2017