ウクライナ観光 便りがないのは良い便り~Pas de Nouvelles, Bonnes Nouvelles~ 忍者ブログ

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2024年05月03日
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ウクライナ軍事史博物館

2016年02月16日
ウクライナ軍事史博物館、再訪。

夏、ウクライナ国会(ラーダ)近辺を散歩していたら、突然道端に大砲が現れ、これはなんの建物じゃ!と思い、恐る恐る建物に入っていきました。管見の限り、観光ガイドにはのっていないようです。

展示はまずスキタイ時代から始まります。この頃は当然「ウクライナ」という国ではありません。


続いて、第一次世界大戦後から戦間期までいっきに話が飛びます。
「ウクライナの歴史」というのが、何を指すのか面白いところです。




そして「定番」のナチ時代→ソ連時代の展示があり...



最近拡張された展示が現代。
というか、「現在」。

2013-2014年のマイダン革命で用いられたヘルメットや盾...




そして膠着状態の東部での紛争...



遺品のなかに破壊された「スマホ」があるのがショック。
改めて「我々世代」の紛争だと痛感させられます。










昨年の国連総会で、プーチン大統領が演説中に、ウクライナの代表団が東部での現状を国際的にアピールするために掲げたウクライナ国旗がありました。
 

途中、ソ連にとってのベトナム戦争であるアフガニスタン戦争の展示もあったりと近現代についてなかなか充実した博物館です。一時間もあれば簡単にウクライナの歴史の流れが見えてきます(やや時系列になっていないのが残念ですが...)。

キエフの中心部(Kriposnyi Line, Kiev トラムバス55番 Kriposnyi Line駅前)にあるので、一度は行ってみてもよい博物館かなと思います。旦那、すでに3回は行っていますが(だから変化に気づいた!)


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バビ・ヤール

2016年02月09日
キエフ市北西に位置する「バビ・ヤール」公園に行ってきました。
市内中心部から車で10分ほど。

ここはナチスドイツによるユダヤ人虐殺の地です。

ウクライナは、ソ連、そしてナチスドイツによる虐殺の地でありました。このあたりの歴史については、最近日本語で出た、T・スナイダー『ブラッド・ランド:ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』に詳しく書かれています。

1941年9月にナチスがキエフを占領すると、この地に残っていたユダヤ人をバビ・ヤール渓谷に召集し、9月29日・30日の二日間にかけて、3万3771人のユダヤ人を銃殺し、渓谷を削って死体をその場所に埋めました。ホロコーストについては、特に日本では、アウシュヴィッツのようにポーランドの強制収容所における虐殺が知られていますが、「バビヤール」は一件で最大の犠牲者を出したされています。

その後もここではソ連の捕虜やロマ人、ウクライナ民族主義者も虐殺され、43年11月のソ連がキエフを占領するまで残虐行為が続いたと言われています。

ただ、ソ連は「ユダヤ人虐殺」を認めず、ソ連市民に対する残虐行為として事件を扱いつづけました。それゆえ、以下のモニュメントは1976年のソ連時代に建立されたものですが、「ユダヤ人虐殺」には触れていません。


そしてウクライナが独立してはじめてユダヤ人虐殺が初めて認められたのです。
ユダヤ人にとっては「二重の被害」を受けたと言えるでしょう。







夏に訪れた時のバビヤール。


バビヤールで殺害された子供達の記念碑。


「バビヤール」と聞いて、ショスタコービッチの交響曲第13番を思い浮かべる方もいるかもしれません。


ショスタコービッチは、ユダヤ人虐殺に対するソ連の無関心を告発するエフゲニー・エフトゥシェンコの詩「バビヤール」に音をつけて発表しました。

エフトゥシェンコの詩「バビヤール」は以下の一文で始まります。

「バビヤールに記念碑はない。切り立つ崖は荒くれた墓標だ」

いまは市民が集ういたって普通の公園ですが、そこには悲しい歴史が眠っています。




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真冬のハイドロ・パーク!

2016年01月30日
以前、夏のキエフにはビーチが現れることを書きました

最寄り駅は「ハイドロ・パーク」。

ソ連時代に作られた「水」をモチーフにした公園で、市内を流れるドニプロ川の中州で、たくさんの人が日焼けをしたり、読書したり、筋トレしたり、バレーボールに興じていました。


さすがに冬は誰もいないだろうな〜と思いつつ、観光でキエフに来ていた友達が見に行きたいというので、夏以来の訪問。地下鉄で中心地から10分ほどです。


駅前。夏中ここにはお店や露店が並び、朝から夜遅くまで盛り上がっていましたが、さすがに寒いとあって閑散としている。次の夏に備えて店の改築を行っているところも。


ビーチには絶対誰もいないなと思いつつ、よく見てみると、何人か...

しかも氷を溶かして、おじさん・おばさんが全裸で入水しているではないか。この日は久しぶりに0度を超えたとはいえ、かなり寒いですよ。どうやら体を清める正教の儀式「神現祭」というのを遅ればせながら個人グループでやっていたいみたい。ひと潜りすれば、さすがに砂浜(といっても雪浜)に戻ってすぐに服を着用していました。そりゃ、寒いで。



もう少し進むと、夏は人で溢れかえっていた「ジム」。夏ほどではありませんが、ちらほら若い人やおじさんたちが体を鍛えに雪の中わざわざやってきてました。おじさん、ものすごい体。ソ連時代からあり、鉄などの廃材で作った器具です。平日昼だったので少なかったのかもしれません、もしやすると、冬も関係なく夕方からは混んでいるかもしれないです。寒い中、お金もあまりないし、やることもないので、体を鍛えようということでしょうか...


もう一度夏の「ジム」の様子を動画で。



このハイドロ・パークをさらに進むと、中州の奥には、昼はプール、夜はナイトクラブのリゾート施設が二件ありますが、さすがに閑散としています。

まぁ、これだけ川も凍っていたら、温水でもプールには入りたくないですけどね。夏の到来を楽しみにしているのは私だけではないでしょう。

そしてハイドロ・パークを後にし、初めてドニプロ川の橋を歩いて渡りました。雪道を苦労してわたりましたが、その甲斐あってなかなか迫力のある写真がとれました。


そして隣の「ドニプロ」駅に到着。「貴重」になるかもしれない、キエフ・メトロとソ連っぽいモニュメントです。


ここ数日、キエフは0度超え。マイナスではないということでこんなに暖かく感じるのは、私の体も寒冷スペックにかわりつつあるのかもしれません。


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ロマン・トレイン

2016年01月29日
友達がパリから遊びにきていました。

で、彼女は今夜から夜行列車でオデッサへ。21時発、早朝着、そして現地を夜出てキエフの早朝に戻ってくるみたい。2等車で1500円ほどで安すぎ!と興奮していました。


見送りにキエフ駅へ。

夜にもかかわらず、否夜だからこそか、結構な人。



行き先案内をみると、夢が広がりますね。
モスクワ、サンクトペテルブルク、ミンスク、プラハ、ウクライナ地方都市...



電車で移動って時間はかかるけれど、ロマンを感じますね。
我々は一度、リビブからキエフまで夜行列車で移動したことがあります
非常に安いにもかかわらず、一等車は二人の個室!非常に快適な列車の旅でした。
また乗りたいなぁ。








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愛のトンネルについての諸注意

2016年01月22日


常に虫の羽音がブンブンしてます(冬は知りません)、ご注意を。
あと、写真の方が美しい、と思うかもしれません。笑。



でも、ずーっと続く緑のトンネルを、のんびり歩くのは、
素晴らしく気持ちよく、穏やかな気持ちになります。ぜひ。







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