政治・経済・社会 便りがないのは良い便り~Pas de Nouvelles, Bonnes Nouvelles~ 忍者ブログ

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2024年04月24日
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ニホンが見える

2015年12月19日
日本の援助や国際協力が現地の社会では高く評価されているのに、日本人自身はその実績をよく知らない...という話はよく聞きますが、ウクライナも同じではないかな。


旦那もウクライナに来るまで、日本がここまで援助を行っているとは知らなかった!

まずはキエフの空の玄関「ボリスピリ国際空港」ターミナルD(皆が使う国際線)。
ここは日本初の円借款事業です。



ターミナルを出ると、比較的目立つところに上の写真のようなプレートがあります。


また、キエフの街なかにでると、絶対目に入ってくるのが警察車両。
今年7月からウクライナ全土で走るプリウスです。ほんとうよく目立つ。
警察のクリーンなイメージに貢献しているようです。国旗はありませんが、国民は皆ニホンからのものだと理解しています(安倍首相が史上はじめてウクライナを訪問したことも大きかったかも)


このパトカーは、キエフだけでなくオデッサやリビウでも見かけました。上の写真は、夏にいったオデッサでの写真です。

その他にも、キエフ・メトロ、原発事故後協力、学校の修復、病院の資機材の購入等々、目に見えるところ、目に見えないところ、様々な場面でニホンが姿を見せています。

日本は昨年の3月以降、国別では最大の18億4千万ドルの支援を行っています。詳細はここで見ることが出来ますが、かなり大規模です。これだけ日本国民の血税が使われていると思うと、しっかりウクライナの政治家には「汚職対策」をやってもらいたいものです。

が、改革に関する会議でこんな「水掛け論」やっているようじゃ、まだまだ先は遠いかな。




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旦那の戦利品①

2015年12月11日
旦那@日本です。

東京はやっぱり大都会。わかっていたけど、キエフから来たせいか余計に明るく感じる。あと街がうるさい(笑)この前まで住んでいたのに、街歩いているだけでなんかドキドキする。

あと「慣れ」というのは怖いものです。

都バスに乗車したとき、代金支払わず座ってしまいました(キエフではおばちゃんを見つけて払うパターン)。

「お客さーん、代金」と言われる始末。

「安心してください、わかってますよ」


ホテルでも間違ってキエフのマンションのフロアー階を押したり(4回も...)。

いかに無意識にボーッと生活しているかがわかります。


さて、日本に帰っていたので本を購入。日本語が読みたい読みたい!

今まであまり関心をもってこなかった書棚にいきます。

「ロシア・東欧」ゾーン。

やはりウクライナに住むと少しでも歴史とか民族の問題とか知りたくなりますよね。
日本語で学ぶのはなかなか難しいのですが、なんとか関連本を探し出しました。

で、とりあえず購入した一部。



個人的に楽しみになのは...
『ブラッドランド ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』
ヒトラーとスターリンの間で犠牲になった「ブラッドランド(流血地帯)」の国(ウクライナ含む)の犠牲者の歴史。これは英語版はもちろん、ロシア語版も持っています。キエフでは著者ティモシー・スナイダー教授の講演を聞いてちゃっかりサインももらっています。日本では最近発売されて、朝日新聞日経新聞でも書評されていた話題の書です。

あと、『プーチンの実像』。
プーチンをよく知る人物らにインタビューして、彼に迫った朝日の取材班の一冊。これは帰りの飛行機で読もう。たのしみぃーー。

ということで、もう自分にとって「ホーム」はキエフ。
この感覚、不思議なものですが、それだけ住みやすいということでしょう。





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暗闇会議

2015年12月01日


昨年の冬は厳しかったです。冬季の暖房は止まるかも、毎日夕方から
計画停電と、これから数年この国に駐在するのに大丈夫だろうか、
と思ってましたが、なんとかなりました。

真っ暗会議の話は、今でもたまに同僚と笑い話にしています。

停電自体は、私の過去の担当地域の関係上全然珍しくない経験ですが
(イラクなんかは、ブツブツ日中何度も停電していた。慣れたので
あんまり気にならなくなっていた。)、冬の暗い時期は嫌ですね。


うっかり体調を崩してしまい、久々に会社を休んでしまいました凹。
その上、締め切り前のダンナにうつしてしまった。。。申し訳ない。
皆様も体調にはお気をつけて。。。




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「カレシの元カノの元カレを、知っていますか?」

2015年11月18日
学生時代、大学のキャンパスに貼られていた公共広告機構(AC)のポスターやCMが衝撃的過ぎて話題になりました。


「カレシの元カノの元カレを、知っていますか?」






キエフでも、バス停で下の写真にあるような広告をよく目にします。


「0.06mmのラテックスがあなたを守ってくれる」





最初は、コンドーム会社の宣伝かなぁ、「0.06」って日本に比べたらまだまだやなぁ、と思って通りすぎていたのですが、右下の文字を解読すると「エイズ対策」を打ち出す啓蒙広告ということがわかりました。

少し調べてみると、ウクライナのHIV感染率は欧州最悪。

ソ連崩壊後、経済がどん底まで落ちて貧困が問題になるとHIV感染者数が急増したらしい。

主要因は長らく注射器による薬物使用だったのですが、最近では性的接触(異性間)による感染が一番の原因になっているようです。この結果、母子感染により子どもの間でも広まっている。

また地域別にみると東部(ドニプロペトロウシクやドネツク)と南部(オデッサやムィコラーイウ)で多いようです。90年代の経済悪化をもろに経験した地域ですね。

若者の間で、HIV/AIDSに関する知識がなかったり、対策の意識が低いことが問題視され、こういうキャンペーンを強力に進めているようです。

ACのように、もう少しインパクトの強いコピーを出さないと、なかなか意識改善は難しいかも。あとは地道な学校教育でしょうか。どういう性教育がなされているのでしょうか。



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ご近所で暗殺未遂...

2015年11月05日
嫌なニュース。

Ukraine prosecutor Viktor Shokin 'targeted by sniper' (BBC. Nov 3, 2015)


前から書いていますが...

キエフは普通に暮らしていればそこまで危険な街ではありません。


ただ、マイダン革命からまもなく二年が経とうとしていますが、経済状況も一向に改善せず、人々は政治に対する不満をかなり抱いており、社会が不安定であることは間違いありません。

そんななか、家から徒歩10分ほどの場所で銃撃事件が起きました。狙われたのは、検事総長のオフィス。ここ、ダンナの散髪屋の帰り道にあり、かつて日本人の友人が住んでいた家の横の横です。最近なにかと批判にさらされている検事総長を狙ったものらしく、三発打ち込まれたようです。幸い、防弾ガラスのおかげで死者もケガ人もいないようですが、オフィスは住宅街の真ん中にあるため一歩間違えれば大惨事。犯人も捕まっていないし、犯行声明もでていないようです。

事件直後のライブ・ニュース映像。映像でみるとこの街がいかに暗いかもよくわかる。



政府は「反腐敗・反汚職」を掲げて改革を進めているとしていますが、ポロシェンコ大統領に近いこの検事総長はそれに真剣に取り組んでいないということで、最近辞職を求めたデモが頻発していたようです。

他方、最近ニュースを賑わしているのが、今年できた「Ukrop」という新政党のリーダーの汚職容疑。Ukropに資金提供しているのは、元ドニプロペトロウシク州知事で超大金持ち(新興財閥)のコロモイスキー。氏は昨年来ポロシェンコ大統領との間で見えない権力闘争をしているようで、今回の件も政府側(ポロシェンコ側)の政治的動機による「潰し」のひとつという見方もあるようです。権力闘争が激しくなると社会の緊張感も高まるので注視する必要がありますね。






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