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2024年05月18日
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イスラエル訪問記②~3大宗教の聖地、いざエルサレムへ~

2017年05月12日
まずい、書くのを怠っている内に、どんどん記憶が曖昧に…。
次の旅にも出てしまったし…あわあわ。



さて、イスラエル旅行記、続いて念願のエルサレムへ。
歴史的背景や宗教的な知識含め、しっかりと理解したい、ということで、O家が探してくれた日本人ガイドさんと合流して、テルアビブから日帰りエルサレムツアーへ。


遠くに見えるのはヨルダン国境。



オリーブ山から見える、エルサレムの旧市街。金色の屋根は、イスラム教の聖地、岩のドーム。


オリーブ山の周りには、ユダヤ人のお墓がたくさん。
これは、旧約聖書によると、オリーブ山が、神が最後の審判の日に、死者を蘇らせた場所であると記述されているから、なんですね。

ガイドさんに教えてもらったのは、このお墓、全てエルサレムに足を向ける形で人々が埋葬されているということ。これは、復活の日が来た時に、むくりと起き上がって、そのままエルサレムに向かう事が出来る様に、ということらしいです。


そして、もう一つ印象的だったのが、オリーブの丘から見える、エルサレム旧市街を囲む壁の手前にもあるお墓。写真だとわかりにくいんですが、このへんもお墓なんです。
 
このお墓ゾーンは、ムスリム達のお墓であるとのこと。そして、これらのお墓は皆、オリーブの丘に足を向ける形で、人々が埋葬されています。これは、復活の日を迎えたユダヤ人達が、オリーブの丘を下って来た際に、彼らも復活して、ユダヤ人達がエルサレムに入ってくるのを防ぐ為、なのだそう。
これを聞いたとき、確執の根深さを思い知らされたのでした。


続いて、オリーブの丘をゆるやかに下って、ゲッセマネの園にやってきました。


ゲッセマネ、とはヘブライ語で「オリーブを絞るところ」という意味だそうです。
生前のイエスが好み、1人でよく訪れていたとされる場所です。
 
この場所で、イエスは最後の晩餐の後、祈りを捧げ、裏切り者のユダによって捕まえられたとされています。


こちらが樹齢6000年と言われるオリーブの木。もし本当ならば、イエスを見た、唯一の生き証人ですね。

オリーブは三度絞られ、最初に絞られた純粋な油は、神への捧げものとして、2度目に力を込めて絞った油は人々の生きる糧として料理に、3度目の種をも砕くほど強く搾り出した油は、ランプに使っていたのだそう。
これが、イエスが処刑される前夜に最後に行ったゲッセマネの祈りー3度の祈り、(1度目は軽く、二度目は力を込めて、3度目は魂が砕けそうなほど自身の全てを込めて)とリンクしているのだとか。


こちらがゲッセマネの隣にある、万国民の教会。その名前だけあって、万国民の教会は、信者でなくても入れるし、他の宗教を信仰していても入れるのだそう。


最後の晩餐のあと、イエスが祈り続けた岩を取り囲むようにして建てられたのが、この教会。中に入ると、中央にイエスがひざをついたと言われる岩が。
パワースポットとも言われるということで、私も手をふれてみました。ひんやり。


教会内はイエスの苦しみを表現するために、暗く、おごそかな雰囲気になっています。





次にやってきたのは、当方念願の場所。シンドラーのお墓。
シンドラーの墓は、シオンの丘にあります。


こちらがシンドラーのお墓です。'OSKAR SCHINDLER"と刻まれているのが読めます。

オスカー・シンドラーは映画にもなったことがあるので、ご存知の方も多いかもしれませんが、ドイツで第二次世界大戦に起きたホロコーストの際、沢山のユダヤ人を自身の工場で働かせる事で、その命を救った実業家です。私はスピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」という映画で知りました。

シンドラーは、クリスチャンのドイツ人でしたが、死後はユダヤの友の隣に葬って欲しいと、イスラエルでの埋葬を望んだそうです。(尚、この墓地はクリスチャンの方々のお墓です。)

このお墓で印象的だったエピソードを一つ。
お墓にはいくつもの小石が乗せられていますが、これはユダヤの習慣で、「あなたを思う私の気持ちは、この石の様に、固く変わることはありません」という意味なのだそうです。
シンドラーのお墓の上には、これでもかと石が乗せられています。これは、わざわざクリスチャン墓地にお礼参りに来るユダヤ人の多さを示しているんですね。



さて、次はダビデ王の墓へと向かいます。↓がダビデの銅像。
ダビデはソロモンの父、古代イスラエルの王です。

ガイドさんが、「ハープと王冠の組み合わせを見たら、十中八九ダビデ王なんですよ。」と、ダビデの見分け方を教えてくれました。
ちなみに、イスラエルでは毎年聖人の人気投票をしているらしく、このダビデとアブラハム(ノアの洪水後、最初の祝福を受けた預言者)が毎年首位争いのデッドヒートを繰り広げているそうです笑。

ダビデ王のお墓は、男女別の入口になっています。男性はキッパの着用が必須です(レンタルがあるので、その場で借りられます)。写真がブレブレですみません。


女性用の入口を進むと、中に大きな棺おけらしきものが。真ん中にはついたてがあり、男性側と分離されています。信心深いお姉さんが、とても真剣に祈りをささげているところでした。



その後訪問したのは、ダビデ王の墓の上にある、イエスの最後の晩餐が行われたとされる場所。

でもあまりにもあっけなかったので、大した写真を撮りませんでした。自分の馬鹿!
ダヴィンチの絵のイメージがありますが、ガイドさん曰く、当時の習慣を考慮すると、イエスや弟子たちは椅子とテーブルではなく、地べたに座って食事を取っていたと思われるそうです。



次に向かったのは、ようやく壁に囲まれた旧市街の中。
旧市街は4つの地区(アルメニア人地区、キリスト教徒地区、ユダヤ人地区、ムスリム地区)に分かれており、取り囲む城壁には、現在7つの門があります。我々はその内の、1540年に作られたという、「シオン門」から入ります。

わかりますか?入口の周りはでこぼこの穴でいっぱい。これは全て銃撃のあとです。
1967年まで、このシオン門がヨルダンとの国境線だったのです。

門の横では、兵士たちが座って休憩中でした。





さて、まだまだ続きますが、長くなってきましたので、門をくぐった続きは、一旦記事を区切って次回と致します!



◆イスラエル旅行記
イスラエル訪問記①~地中海を臨むおしゃれ町、テルアビブ~
イスラエル訪問記②~3大宗教の聖地、いざエルサレムへ~(この記事)
イスラエル訪問記③~エルサレム旧市街とパレスチナ、聖地巡り~
イスラエル訪問記④~ユダヤ関連あれこれ~






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イスラエル訪問記①~地中海を臨むおしゃれ町、テルアビブ~

2017年04月15日
さて、キエフカフェ巡りの記事を中断しつつ、新しい国の旅行記を。
(夫は記事を書きたいらしいのですが、写真のアップロードが上手くいかへんねん!と執筆を断念しております。夫記事のファンの方がいらしたらすみません笑。)



次の新しい国はイスラエルです!といっても、出発の前の週まで、イスラエルに行こうなんて思っていませんでした。(死ぬまでに必ずいこう!と思っていた場所ではあったけれども)

キエフ仲間のO家が行くけど、どう?と誘ってくれたので、急遽決めました。
ホテルも出発前日の夜に電話して決めました笑。行き当たりばったり旅ではありましたが、私の人生の中で一生忘れられないくらい、強烈な印象を残した国になりましたので、誘ってくれたO家に感謝です。そして、きっとまた行きます。


と言うわけで!イスラエルとウクライナの位置関係はこんな感じ!
フライト3時間、ウクライナにはユダヤ人の人口が多いことや、ユダヤ人にとってのエルサレムに次ぐ第二の聖地、ウマニがウクライナにある事などから、キエフとイスラエルの首都、テルアビブは直行便があるんです。
 



テルアビブの空港に到着。外に出ると、早速THEユダヤなものが見えてきました。メノーラ(7本燭台)です。



腹が減っては戦はできぬ。ということで、早速の食事!中東のお料理って感じですね。昔中東担当だった身としては、なんだか色々懐かしくて嬉しくなります。
そして人数がいるから、色々注文できるのも楽しい!
 
手前のコロッケがファラフェル(豆コロッケ)、中央右の半分だけ写ってるペーストがフムス(ホムスとも。ひよこ豆のペースト)、その他お漬物っぽいお野菜、タブレサラダ(角切りトマト・きゅうりとみじん切りパセリをレモン汁であえたもの)、ケバブ、焼きたてふわふわパン!
お、おいしーーーー!!!!


それから、O家の奥様Aさんが集めてきた情報によると(ありがとう!)、テルアビブでは火曜日と金曜日に、イスラエル・アーティストがデザインした作品のクラフト市が開かれるとのこと。
腹ごしらえをしたあと、お買い物に出かけたのですが、これがまたかわいいーー!!!!!

ワイヤーアート、色が美しい陶器(ユダヤの祝福用ワインカップ買ってしまった!)。


アクセサリー(ダビデの星のネックレスを購入)もかわいい!
1本の道沿いに、ずっとアーティストのお店が並んでいます。
楽しいし、かわいすぎて、私たった30分くらいであっさり1万円くらい散財しました。


 
こちらはポスター屋さん。嘆きの壁をテーマにした作品が多くて、私も1枚買いました。雪の日に、傘をさして嘆きの壁に立つ二人のユダヤ人の写真のポスターにしました。
(ここでロシア人に話しかけられ、せっかくロシア語から逃げてきたのに!なぜここでつかまったのだ!と思いました・笑。)


これは道端にあった大きなチェス。おもちゃ屋さんのディスプレイの一環らしい。



クラフト市の一本横の道には、市場が。活気有ります!

こちらは有名なグミ屋さんらしい。カラフル。


そしてオリーブ屋さん!


アラブスイーツ屋さん!昔取引先がよくお茶と一緒に出してくれたなあ。


スパイス屋さんとハルヴァ屋さん。ハルヴァというのは、中東や北アフリカ、ロシア等広い地域で食べられるお菓子で、なんて説明していいのか私もよくわかりませんが、小麦粉やナッツやバター等で作られる高カロリーなお菓子です(1コでラーメン二郎越えとも)。
私は米原万理さんの本で読んで知りました!味は素朴です。買わなかったけど、こんなに沢山のフレーバーのハルヴァを見たのは初めてでした。


それからユダヤ人の帽子、キッパも沢山売ってました!



午後はうろうろしたあと、夜に旧市街のJaffa地区にある有名な魚介レストラン、Old Man and the Seaというお店へ。
http://www.2eat.co.il/eng/hazaken/mobile/

このお店のすごいのは前菜!!!前菜が20種類くらい、注文する前から勝手に出てきます。野菜たっぷりとれます。


自家製フムスも大変美味ー!


前菜ばっか食べてたけど、魚介のメインも注文しました。前菜でお腹いっぱいなんですが、メインを注文しないと、前菜のお値段が跳ね上がる仕組みなので…。




たらふく食べて、帰る前に海辺のバーでイスラエルワインを一杯。うまー!


日もとっぷり暮れたところで、1日目終了。



*****************************

翌日はO家がまだ寝ている頃、1人抜け出して海辺を散策です。

少し肌寒いですが、海辺はランナーや犬を散歩させてる人でいっぱい。


貝殻もキラキラしてます。夏に来たいなあ。





O家が揃ったところで、念願の朝ごはん!イスラエルの有名なショコラティエ、マックス・ブレナーで朝食をとることにします。店舗はいくつかありますが、我々はロスチャイルド通りのお店へ。
http://www.max-brenner.co.il/


お店では沢山のチョコレートが。お土産にも適していると思います。
(表参道ヒルズのMax Brennerは長蛇の列ですから!)


ホットチョコレートはふわっと甘い、優しい味。(「優しい味」という表現を使うと、どこからともなく「優しい味警察」(A家)が現れますが、これ以外の表現ができないボキャ貧なので、見逃してください。そして内輪ネタですみません。)



イスラエル風朝ごはん(ディップと焼きたてパン)&3種のチョコがけパンケーキを注文。わあー、お皿が見えないくらいのチョコの量!パンケーキは甘すぎて1人では食べきれないので、何人かで行って、塩気のある朝食と組み合わせて注文することをお勧めします。。。(勿論味自体はとても美味しい!)




食べたものを消化しつつ、ぶらぶらを続けると、気持ちい感じの散歩道や自転車道、カフェなんかが。子供連れの家族も沢山いて、子供と旅をするには良さそうでした。
 



お、なんだこの写真!ヘブライ文字で全然意味がわからない!

ここに糞をさせないで、という意味なんでしょうね。ヘブライ語、全く分からないけども、なんとなく言いたいことがわかりますね。(レストランやタクシーなんかは基本英語が通じます。素晴らしい。)
テルアビブ、犬の多さもびっくりしました。歩いてると遭遇する率が高い!



ぶらぶらと歩き回ります。小春日和!


緑いっぱいのショッピングモール(1軒屋のショップが並ぶ)、おしゃれ。
 


午後はまた旧市街の、オールド・ジャッファへ。雲ひとつない!



モスクも並存しています。
 

にぎわってたので、フレッシュジュース屋さんで、メロンジュースを買ってみました。


ブラブラ歩いてると、色んな前菜(昨晩見たような)を店頭で売っているお店が。



やっぱり海辺はいいですね。ミュージシャンが演奏していて、気持ちいい風が吹いています。曇り空ばっかりの冬のキエフから来たから、とてつもなく幸せな気持ちになりますね。



散策が終わって、ホテルの方に戻ってくると、日が傾いてきました。
こちらにも音楽を奏でるミュージシャンたち。写真には写ってないですが、音楽にあわせて踊ってる人が何人もいました。そういうの、いいですよね。


夕日を見ながらコーヒーを一杯。ああ、穏やかな夕暮れです。



夕食は美味しすぎて写真も撮らなかったので割愛。


テルアビブは壁アートが有名らしいと聞いて、夜遅くに散策へ。
うひょー!探すのに手間取ったけれど、これはおしゃれ!!
さて、今回の記事で何回おしゃれって書いたでしょうかね。


あちらこちらに。


これらを見届けて帰宅。

これにて2日目も終了、3日目は念願のエルサレム、別記事で書きます。



◆イスラエル旅行記
イスラエル訪問記①~地中海を臨むおしゃれ町、テルアビブ~(このページ)
イスラエル訪問記②~3大宗教の聖地、いざエルサレムへ~
イスラエル訪問記③~エルサレム旧市街とパレスチナ、聖地巡り~
イスラエル訪問記④~ユダヤ関連あれこれ~






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モロッコ旅行記⑤~おまけ:モロッコランプの魅力炸裂~

2017年03月11日
おまけ。私がモロッコでたまらなく好きなもの、それはモロッコランプ。

今回は完全にその魅力にとらわれてしまったので、ご紹介。

店先ではこんな感じで、つるされているところが多いです。


お店に足を踏み入れると、キラキラ!




レストランも至る所にモロッコランプを使っていてたまりません。
下の二つは、マラケシュのレストラン、Le Foundoukのランプ。
特に左下の方は、ゆらゆら揺れて、光もキラキラ。
 


それから、こちらの二つは、カサブランカのレストラン、Rick's Cafeのもの。


この空間にいられた事が、とても幸せでした。



こちらはマラケシュのリヤドのものです。家にたまらなく欲しくなります。



マラケシュの夜市でも売っています。




あーーーー、どれも素敵!このランプが作り出す光と影、なんて魅力的なんでしょう!いつも素敵だと思いつつ買わなかったのですが、今回は勇気を出して、一つ買いました。キエフで使います。
ぜひモロッコに行かれる方は、ランプにも注目してみてくださいね!



これにてモロッコ旅行記、ほんとの終わり!





◆モロッコ旅行記◆
モロッコ旅行記①~南方産の真珠、マラケシュ~
モロッコ旅行記②~アトラスの大地を抜け、砂漠へ~
モロッコ旅行記③~海辺の街、カサブランカへ~
モロッコ旅行記④~迷宮の古都、フェズへ~
モロッコ旅行記⑤~おまけ:モロッコランプの魅力炸裂~ ←このページ






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モロッコ旅行記④~迷宮の古都、フェズへ~

2017年03月06日
さて、次の街は迷宮と呼ばれる古都、フェズです。
またしても、カサブランカから電車に乗って、4時間ほどかけて移動してきました。
青空に白い壁がはえる、美しい駅でした、フェズ駅。




今回のリヤドも素敵すぎー!!ここは、本当に気に入ったので、是非ともまた来ようと思います。相変わらず、外から見ても想像のつかない素晴らしさ、リヤド。
 

中も素敵。


そして何より、屋上が素晴らしくって、太陽を浴びながら飲むミントティー最高!
屋上から見るパノラマビューが美しかったです。


フェズのメディナを一望!!
 



フェズは迷宮と呼ばれるだけあって、迷路です!突然馬やロバが出てきたり笑。完全なる迷路で、自動車も入れないフェズの旧市街、物流の要として、ロバや馬はまだまだ現役なんですね。
Google mapがなかったら遭難していたかもしれない笑。子供達が案内してくれるものの、お金を要求してきますので、なるべく地図やナビを持参する事をおすすめします。




雲ひとつない青空と、ミントティーと絞りたてオレンジジュース。
実はこのカフェで一息ついてる間に、日本は新年を迎えてました笑。
こちらはルシーフ門。フェズで一番有名なのは、多分ブージュルード門でしょうが、我々夫婦はこの広場と門がとても気に入りました。



広場の近くには、活気のある市場が。インゲンやオリーブなどが、所狭しと並べられています。
 





フェズに限らず、モロッコは猫天国なんですけど、もーたまりません!!
猫団子発見!!上からも下からも横からも猫が出てくるんですけど!!
 




食事も大変美味でした。豆のスープ、ラムとアーモンドとプルーンのタジン(奥様はタジンの中ではこれが一番好き!チキンと塩レモンのタジンも好きだけど!)





食器好きにもきっとモロッコは楽しいです。


私はすでにお茶碗など、いくつかモロッコ食器を愛用してます。
 



モロッコは革なめし、革製品も有名。アンダルース地区にある、モロッコで一番古いとされる皮なめし場(タンネリ)に行ってみました。職人さん達は世襲制で、このなめし場を共同で利用しています。写真の左上に見えるのは、皮をやわらかくする為の液体に漬けられたあと、乾かすために干されている皮ですね。



皮なめし場は、びっくりするくらいくさいです。なぜかっていうと、皮をやわらかくする為に、鳩の糞を使っているんですね。この糞を混ぜた液体がたまらなくくさい!!それゆえ、見学をする際には、ミントを手渡され、このミントを鼻の下にセットして、においを消しながら歩きます。(上の写真の右側の白い液体が、このくさい液体です。)



多くの職人さんの手作業で、こうしてカラフルで可愛い革製品は作られているのですね。




それから、モロッコといえば、カーペットも有名!
奥様は無類のカーペット好き(そんなには持ってないけど、見るのが好き)。アラブの商人!みたいな顔したおじさんが、次々カーペットを広げて見せてくれます。

1人だと大きい買い物できない奥様ですが、夫を横にして、エイヤ!とお気に入りの柄を買いました。地方によって、モチーフや色使いが違うのも魅力的ですよね。おじさんのうんちく、頷きながら、吟味しました。

たとえば、真ん中の上下の山がくっついたみたいなモチーフはベルベルのモチーフなんだとか。めちゃ好みです。



このカーペット屋さんは内装も、屋上のタイルも美しかった。
こーいうタイル、家に欲しいものです。



そんな感じで2016年を終え、フェズにて初日の出を迎えました。
なんて美しいんでしょう。




初日の出を見届けて、フェズ空港へ向かい、Trans Aviaに乗り込みます。




これにてモロッコ旅行記完了。パリにてまた、夫としばしの別れ。
次にまた会える日まで、お互いの持ち場で頑張りましょう。





◆モロッコ旅行記◆
モロッコ旅行記①~南方産の真珠、マラケシュ~
モロッコ旅行記②~アトラスの大地を抜け、砂漠へ~
モロッコ旅行記③~海辺の街、カサブランカへ~
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モロッコ旅行記⑤~おまけ:モロッコランプの魅力炸裂~









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モロッコ旅行記③~海辺の港町、カサブランカへ~

2017年03月03日
早朝、まだ夜明け前ですが電車に乗って、次の街、カサブランカへ向かいます。


案内板はフランス語とアラビア語併記。
 


マラケシュから3時間ほどで、カサブランカ駅に到着。気付くとすっかり夜も明けています。道中、向かいのお姉さんが、ドライフルーツのおすそ分けをしてくれました。
モロッコの首都はカサブランカ、と勘違いしてる方をよく見かけますが、違いますよー!モロッコの首都はラバト、カサブランカはモロッコ最大の都市でございます。


カサブランカといえば、有名な名作映画「カサブランカ」ですよね。

1942年に公開された白黒映画で、第二次世界大戦中の、カサブランカ(当時のモロッコは仏領)を舞台にしたロマンス映画です。私は仕事でモロッコ担当になった時に、この映画をチェックしたのでした。
夫にも、カサブランカを訪問するにあたり、ぜひともこの映画を見て欲しい!と伝えたところ、さすが夫、この映画をiPadにDLしてきてくれましたので、電車の中の3時間ふたりで「カサブランカ」を見て、予習をしたのでした。

あの、「君の瞳に乾杯」という台詞はこの映画から来ているのですよ!それ以外にも名台詞の多い映画で、アメリカ映画の名台詞ベスト100には、6つもこの映画からランクインしています。
ホテルには「カサブランカ」のポスターが飾ってありました。
 



昼頃到着したので、早速腹ごしらえ!
行ったのは、こちらの魚介のレストラン。カサブランカ漁港の中にあります。
Restaurant du Port de Pêche

白ワインを飲みながら、パエリア・フリッター・アヒージョなど頂きます。
海の遠い国から来た奥様はウハウハです。夫は大好きな生牡蠣に舌鼓。

(へへへ、実はこのレストランは奥様の出張時によく使っていたお店)




さて、お腹がいっぱいになったところ、次はカサブランカの(唯一の←失礼!)見所、ハッサン二世モスクへ向かいます。奥様の大好きなモスク!海辺にあります。訪問するのは3年ぶりくらいでしょうか。懐かしいし、ほっとします。


このアラベスク!あーあー美しいー!!


モスク前は、市民の憩いの場。各々座って本を読んだり、人と語り合ったり。


このモスク、お勧めは夕暮れ時の訪問です。夕日が沈むのを見守ります。



カサブランカ=白い家、という意味です。またここでも、モデル風撮影しました笑。
今回は夫氏。皆様もやってみてください笑。





さて、夕飯はさきほど触れた映画「カサブランカ」の舞台を再現した場所へ。「カサブランカ」の主人公、リックが所有していたバー、「Rick's Cafe」で御座います。
この場所は、撮影がされた場所ではなく、映画が公開されたあと、再現して作られた場所なのですけど、「カサブランカ」を好きな人からすると、たまらない場所です。

入口と店構えはこんな感じ。(時間はよるですが、お昼に前を通ったので明るい写真を)


見てください!サムが弾いたピアノも再現されていますよー!
こちらも名台詞ベスト100に入っているイルザの台詞、「あれを弾いて、サム。時の過ぎ行くままに、を」って台詞を思い出しますねー!!
 
余談ですが、奥様は「カサブランカ」では、ラズロが、ドイツ兵の歌う「ラインの子守唄」にかぶせて「ラ・マルセイエーズ」(←フランス国歌です)を歌い、店中の人がそれを合唱して、ドイツ兵の歌声をかき消すシーンが好きです。私の中のフランスの血が、多分かき立てられるのでしょう。
反枢軸国映画なんて言われたりもしますが、ロマン溢れる映画です。

色んな人が、ポルトガルへ抜けるビザの資金を稼ぎにきた賭博場も。(追記:間違えてスペインへ抜ける、と書いておりました。スペインは全然中立国じゃなかったですね。ご指摘いただいた方、深謝。)
 

「カサブランカ」がバックで放映されている部屋もあります。


ベタですが、チキンのクスクスを頂きました。うまし。お料理も美味しいです。
お店は満席でしたので、行きたい方は予約を取られる事をお勧めします。



こうして、カサブランカの夜はふけていく…。






~おまけ~

モロッコで好きなもの、一杯あるのですが、その内の一つがこのモロッコ人男性の民族衣装ジュラバ!完全にねずみ男ですよねえ!?大変嬉しくなり、ねずみ男コレクション、作ってみました。

スター・ウォーズを連想される方もいるかもしれない。でも、スター・ウォーズはモロッコで撮影もしたらしいので、もしかしたら、スター・ウォーズがモロッコからインスパイアされて、採用したのかもしれないですね~。


そんなこんなで、次の町の旅行記へ続く!


◆モロッコ旅行記◆
モロッコ旅行記①~南方産の真珠、マラケシュ~
モロッコ旅行記②~アトラスの大地を抜け、砂漠へ~
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モロッコ旅行記④~迷宮の古都、フェズへ~
モロッコ旅行記⑤~おまけ:モロッコランプの魅力炸裂~






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