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2025年04月20日
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モロッコ旅行記②~アトラスの大地を抜け、砂漠へ~
2017年02月28日
さて、マラケシュで一泊し、翌日は念願の「アトラスの大地と砂漠泊ツアー」です。
朝食が始まる前に出発だったので、早朝におばちゃんが焼いている屋台のクレープを
買ってみました。この大きなクレープにはちみつをかけて食べます。素朴で美味しい。

ミニバンで丸一日走り続けます。山を越えるので、箱根もびっくりの山道です。
車酔いする方は、酔い止め飲んだほうがいいと思います。
アトラスの山々はこんな。モロッコで雪が積もるなんてイメージ、なかったので新鮮。
場所によって、異なる顔を見せる山々。
砂漠が近づくにつれ、町の雰囲気もちょっとずつそれっぽく…
到着する頃にはすっかり夕方!そして、宿までの旅の相棒が待っています。
らくだちゃんです!
ずらーり、いっぱいいます。らくだってまつげが長いんですよ~!!
このらくだちゃんに乗り、30分ほどかけて遊牧民のテントへ向かいます。
奥様、必死でしがみついていますが、かなり傾いてます。太陽もどんどん傾いていきます。
らくだの背中、最初はいいんですが、ものすごい揺れで、お尻とおまた(失礼!)が途中からめちゃくちゃ痛くなってきます。でも降りられませんからー!周り、砂漠で何もない!
途中でらくだを引く少年が、後ろの方に乗れとアドバイスをくれて、実践したところ、かなり改善!と言うわけで、皆さんらくだに乗る時は後ろの方に!
らくだに乗りながら見た夕日は、今まで見た夕日の中で1,2位を争うほど美しかったです。
宿に着く頃には、日もすっかり暮れてしまいました。今晩はベルベル人のテントで、
砂漠泊です。砂漠から星空を見るの、やってみたかったんですよー!!
テントです。完全に。かなり簡素な作りでございます。日が出てると暖かいのですが、夜の砂漠はめちゃくちゃ寒いです。(荷物出しっぱなしの汚い写真で失礼…。)
夕飯は大テントで、ツアー客みんなが集まり、いくつかのテーブルを囲んで、
巨大なタジンを分け合います。

夜が更けていくと、火をたいて、ベルベル民族の音楽を演奏してくれます。
ベルベル族とは北アフリカ等に広く住む先住民族の方々。サッカー選手のジダン
(頭突きで有名な、あの)なんかが有名ですね。
太鼓のような打楽器と歌声とダンス。臨場感たっぷりで、素晴らしかったです。
星空も、これまでの人生の中で一番美しかった!!星空は写真にしても、全然美しさが伝わらないので、アップしません。どうぞ、皆様訪問して、ご自身の目に焼き付けてくださいませ。
しかしながら寒い。私ジーンズの上からパジャマはいちゃいましたからね!それくらい寒い!
凍えながらも寝て、早朝に目を覚まします。砂漠から見る朝焼けも夢だったのでした。
えっちらおっちら、砂漠の山をのぼり(これがめちゃハード。みんなぜーぜー言ってた)、ベストポジションを陣取って、朝焼けを見守ります。私も座って眺めます。
山のふもとには、らくだのキャラバンが見えます。
砂漠はとても美しいです。
夫婦でエイヤーとダイブ。
風でできる自然の模様。美しいー!!
朝食を食べたら、再び、30分程らくだに乗って、ミニバンが待つ集合場所へ向かいます。
昨日のらくだ旅で、全身が筋肉痛です(びっくりするほど内股と背中が痛いです)。みなさん覚悟した方がいいです。らくだに乗りたかったら10分くらいで十分です。
そうして、マラケシュへ戻るドライブの途中、ワルザザードの街の近郊にある、世界遺産のアイット・ベン・ハッドゥに寄ります。こちらは町全体が砦のようになっており、入り組んでいて、敵の侵入を防ぐために、入口は一つしかないそうです。
ここで沢山の映画が撮影されていて、有名どころでは、「アラビアのロレンス」や、「グラディエーター」があるようです。(ところで、ワルザザードにはハリウッドのスタジオがあって、そこでは、「スター・ウォーズ」や「ハムナプトラ」なんかも撮影されたとか。)
てっぺんまで上ると、素晴らしいパノラマの景色が360度広がっています。
遠くにはアトラスの山脈が、頂に雪をかぶっている姿がうっすらと見えます。
そうしてまた、ミニバンに乗ってマラケシュへ戻ってきました。
到着する頃には、真っ暗。二人とも疲れ果ててしまいました。
疲れたときは、ハマム(アラブのミストサウナ)!ということで、適当に近くのスパを探します。素敵なスパがあるところも、モロッコが女子を惹きつけてやまない要素の一つなんじゃないかなーと思います。
ちょうど遅くまでやっているスパを近場で発見し、乗り込みます。ハマムで天然へナをつかったあかすりと、オイルマッサージのコース。
メニューはこんな。日本の半額くらいのお値段でした。
きれいなお店でした。ハマムゾーンとマッサージゾーンは、もれなく夫のセクシーボディが写りこんでいるものか、暗いのしかなかったので、割愛します笑。
お肌もつるつる、らくだでバキバキになった体もほぐれたところで腹ごしらえ!
マラケシュのフナ市場は、夜になると夜店が出ますよー!!数十のお店がひしめき合う。
その中でもひときわにぎわっているのが、このお店。
サンドイッチ屋さん??店員さんがものすごいスピードでパンを開き、中に何かを塗って、更に何かを入れて、オリーブオイルっぽいものをかけて、塩コショウをふります。毎分ものすごい量のサンドイッチらしきものが作られ、現地の若者達の腹におさまっていきます。
気になったので、我々も一つ注文。
ゆで卵と、ジャガイモにオリーブオイルx塩コショウ、というシンプルなお料理と判明。
でもこの、炭水化物x炭水化物、DEBUまっしぐらのジャンクフードがまた美味しい。
マラケシュっ子のソウルフードのようです。
遅い時間だけど、メルゲーズ(スパイシーソーセージ)とケバブも食べちゃいます!
大・大・大満足な1泊2日の砂漠旅でした。
さて、次回記事はまた違う都市に移動するよ~!
◆モロッコ旅行記◆
モロッコ旅行記①~南方産の真珠、マラケシュ~
モロッコ旅行記②~アトラスの大地を抜け、砂漠へ~ ←このページ
モロッコ旅行記③~海辺の街、カサブランカへ~
モロッコ旅行記④~迷宮の古都、フェズへ~
モロッコ旅行記⑤~おまけ:モロッコランプの魅力炸裂~ ↓ブログランキングに参加中です。よろしければ、1日1回ポチっとお願いします。

朝食が始まる前に出発だったので、早朝におばちゃんが焼いている屋台のクレープを
買ってみました。この大きなクレープにはちみつをかけて食べます。素朴で美味しい。
ミニバンで丸一日走り続けます。山を越えるので、箱根もびっくりの山道です。
車酔いする方は、酔い止め飲んだほうがいいと思います。
アトラスの山々はこんな。モロッコで雪が積もるなんてイメージ、なかったので新鮮。
場所によって、異なる顔を見せる山々。
砂漠が近づくにつれ、町の雰囲気もちょっとずつそれっぽく…
到着する頃にはすっかり夕方!そして、宿までの旅の相棒が待っています。
らくだちゃんです!
ずらーり、いっぱいいます。らくだってまつげが長いんですよ~!!
このらくだちゃんに乗り、30分ほどかけて遊牧民のテントへ向かいます。
奥様、必死でしがみついていますが、かなり傾いてます。太陽もどんどん傾いていきます。
らくだの背中、最初はいいんですが、ものすごい揺れで、お尻とおまた(失礼!)が途中からめちゃくちゃ痛くなってきます。でも降りられませんからー!周り、砂漠で何もない!
途中でらくだを引く少年が、後ろの方に乗れとアドバイスをくれて、実践したところ、かなり改善!と言うわけで、皆さんらくだに乗る時は後ろの方に!
らくだに乗りながら見た夕日は、今まで見た夕日の中で1,2位を争うほど美しかったです。
宿に着く頃には、日もすっかり暮れてしまいました。今晩はベルベル人のテントで、
砂漠泊です。砂漠から星空を見るの、やってみたかったんですよー!!
テントです。完全に。かなり簡素な作りでございます。日が出てると暖かいのですが、夜の砂漠はめちゃくちゃ寒いです。(荷物出しっぱなしの汚い写真で失礼…。)
夕飯は大テントで、ツアー客みんなが集まり、いくつかのテーブルを囲んで、
巨大なタジンを分け合います。
夜が更けていくと、火をたいて、ベルベル民族の音楽を演奏してくれます。
ベルベル族とは北アフリカ等に広く住む先住民族の方々。サッカー選手のジダン
(頭突きで有名な、あの)なんかが有名ですね。
太鼓のような打楽器と歌声とダンス。臨場感たっぷりで、素晴らしかったです。
星空も、これまでの人生の中で一番美しかった!!星空は写真にしても、全然美しさが伝わらないので、アップしません。どうぞ、皆様訪問して、ご自身の目に焼き付けてくださいませ。
しかしながら寒い。私ジーンズの上からパジャマはいちゃいましたからね!それくらい寒い!
凍えながらも寝て、早朝に目を覚まします。砂漠から見る朝焼けも夢だったのでした。
えっちらおっちら、砂漠の山をのぼり(これがめちゃハード。みんなぜーぜー言ってた)、ベストポジションを陣取って、朝焼けを見守ります。私も座って眺めます。
山のふもとには、らくだのキャラバンが見えます。
砂漠はとても美しいです。
夫婦でエイヤーとダイブ。
風でできる自然の模様。美しいー!!
朝食を食べたら、再び、30分程らくだに乗って、ミニバンが待つ集合場所へ向かいます。
昨日のらくだ旅で、全身が筋肉痛です(びっくりするほど内股と背中が痛いです)。みなさん覚悟した方がいいです。らくだに乗りたかったら10分くらいで十分です。
そうして、マラケシュへ戻るドライブの途中、ワルザザードの街の近郊にある、世界遺産のアイット・ベン・ハッドゥに寄ります。こちらは町全体が砦のようになっており、入り組んでいて、敵の侵入を防ぐために、入口は一つしかないそうです。
ここで沢山の映画が撮影されていて、有名どころでは、「アラビアのロレンス」や、「グラディエーター」があるようです。(ところで、ワルザザードにはハリウッドのスタジオがあって、そこでは、「スター・ウォーズ」や「ハムナプトラ」なんかも撮影されたとか。)
てっぺんまで上ると、素晴らしいパノラマの景色が360度広がっています。
遠くにはアトラスの山脈が、頂に雪をかぶっている姿がうっすらと見えます。
そうしてまた、ミニバンに乗ってマラケシュへ戻ってきました。
到着する頃には、真っ暗。二人とも疲れ果ててしまいました。
疲れたときは、ハマム(アラブのミストサウナ)!ということで、適当に近くのスパを探します。素敵なスパがあるところも、モロッコが女子を惹きつけてやまない要素の一つなんじゃないかなーと思います。
ちょうど遅くまでやっているスパを近場で発見し、乗り込みます。ハマムで天然へナをつかったあかすりと、オイルマッサージのコース。
メニューはこんな。日本の半額くらいのお値段でした。
きれいなお店でした。ハマムゾーンとマッサージゾーンは、もれなく夫のセクシーボディが写りこんでいるものか、暗いのしかなかったので、割愛します笑。
お肌もつるつる、らくだでバキバキになった体もほぐれたところで腹ごしらえ!
マラケシュのフナ市場は、夜になると夜店が出ますよー!!数十のお店がひしめき合う。
その中でもひときわにぎわっているのが、このお店。
サンドイッチ屋さん??店員さんがものすごいスピードでパンを開き、中に何かを塗って、更に何かを入れて、オリーブオイルっぽいものをかけて、塩コショウをふります。毎分ものすごい量のサンドイッチらしきものが作られ、現地の若者達の腹におさまっていきます。
気になったので、我々も一つ注文。
ゆで卵と、ジャガイモにオリーブオイルx塩コショウ、というシンプルなお料理と判明。
でもこの、炭水化物x炭水化物、DEBUまっしぐらのジャンクフードがまた美味しい。
マラケシュっ子のソウルフードのようです。
遅い時間だけど、メルゲーズ(スパイシーソーセージ)とケバブも食べちゃいます!
大・大・大満足な1泊2日の砂漠旅でした。
さて、次回記事はまた違う都市に移動するよ~!
◆モロッコ旅行記◆
モロッコ旅行記①~南方産の真珠、マラケシュ~
モロッコ旅行記②~アトラスの大地を抜け、砂漠へ~ ←このページ
モロッコ旅行記③~海辺の街、カサブランカへ~
モロッコ旅行記④~迷宮の古都、フェズへ~
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モロッコ訪問記①~南方産の真珠、マラケシュ~
2017年02月25日
さて。年末年始のモロッコ旅の旅行記を書かないまま、次の旅に出てしまい、
まずいぞ、と思い、急ぎこの記事を書いています。
夫、仕事が立て込んでおり、日本で忙しそうなので、夫セレクト写真を元に、
奥様が記憶を思い起こしながら、旅行記を書き上げたいと思います。
===================================
お休みが出来たら、さて次はどこに行こうと考えてしまう我が家ですが、
年末年始は少し長く10日ほどお休みが取れそうだったので、奥様の大好きな国、
そして、なんとしてでもその魅力を未訪問の夫に伝えたい国、という事で、
モロッコを選択致しました。
尚、奥様は仕事とプライベート含めると、10回ほどモロッコに行ったことがあり、
日本にいた時に、出張もモロッコ行ってるのに、休暇でもモロッコに行くと言ったら、
部長に「お前あほちゃうんか」と言われた女でございます。
それはさておき、日本からもウクライナからも、モロッコへは直行便がないので、
夫とはパリで集合します。(正確にはオルリー空港の横のホテル集合した。)
パリからLCCのTrans Avia航空にのります。モロッコの色んな都市へフライトがあり便利。
さて、最初の目的地はマラケシュ!
ホテルは勿論リヤドです。リヤドとは中東・北アフリカの伝統的なお宿。
外側からは全く想像のつかない世界が、宿の扉をあけると広がります。
初日の旧市街のお宿はこんな感じ。シックな木の扉と白い壁が大変素敵です。
路地を歩くと、いたるところに素敵なカーペット屋さんやらが並んでいて目移り!

小腹がすいたので、地元の人でにぎわうタジン屋さんにぷらりと入ります。
はい、全くもって地元民しかおりません!観光客ゼロ笑。でも安くて味は◎です!!
みんなあつあつのタジンを必死であおいで、さましています笑。

少し歩くと、マラケシュと言えば!の、フナ広場にたどり着きます。
フナ広場には、おみやげ物から、食べ物から、フレッシュジュースから、なんでも
あります。笛で蛇を躍らせる見世物や、へナアートなんかもあります。夜は夜店が出ます。
エキゾチックなスパイス屋さんとか、皮製品が有名なので、靴屋さんとかかばん屋さんとか。

フラットシューズみたいな、かかとの部分を踏む靴は、バブーシュと呼ばれます。
(ロシア語の言語干渉を受け、うっかり「バブーシュカ」と言ってしまったのは私)

かばん屋さんでは、なにやらおじさんたちが熱いハグを…。(尚、中東の男性同士の
距離感は日本や欧米よりずっと近くて、普通に手をつないだりします。昔中東アフリカ
担当だった頃、部署の先輩が、日本出張にきたサウジのおじさんと、国内の商店街で
恋人つなぎをされ、「なんで俺がこんなことを!!」と盛大に愚痴っていた思い出。
手を繋ぐのは親愛の証なんですなあ~笑)
わっ、カタツムリ(食用)も売ってる!逃げちゃうのでは!?
不思議な何かを売っているおじさんを発見。近づいてみてもなんだか分かりません。
(↑いえ、実は奥様は知ってるのですが…。)
中東からきた夫婦(のちにオマーン人と判明)が、屋台の前でムシャムシャと、この謎の
実を食べるのを見て、じっと見ていたら、「お一つどう?」とお誘いいただきまして、
この謎の実を一つ、ご馳走になりました。
さて、なんだか分かりましたか?これ、実はサボテンの実!中身はこんな感じ。
味はドラゴンフルーツみたいな、あっさりした甘みでした。うまうま。
ロバもいたるところにいます。大事な労働力です。
それからメディナの見所といえば、マドラサ。マドラサとは神学校のこと。
その中でも、このベン・ユーセフ・マドラサは14世紀に建てられ、北アフリカ最大の
神学校として機能していたのだとか。私はここのタイルがとても好きなんです。
もう入口の模様とか、たまりませんねえ!
アラベスク模様、思わずため息がでる美しさ・・・!
とっても絵になる場所なので、二人でVERY風などと言いながらグラビア撮影しました笑。
↓こちらがグラビア風笑。みなさんもぜひやってみて!
それから、バヒア宮殿へ向かいます。バヒア宮殿はアルハンブラ宮殿を模しているとか。
4人のお妃様と、24人の側室の為に作られたそうです。女の園だったのですね。
住みたくない!笑。でもうつくしーい!
様々な植物がうえられていて、たまになっているオレンジをもいでいる人も笑。
夜は、奥様がマラケシュで好きなレストランを事前に予約しておりました。
旧市街の中にある、こちらのモロッコ料理レストラン。
Le Foundouk : http://www.foundouk.com/
入口も素敵だし、置いてるモロッコワインのセレクトも◎
(尚、もしモロッコでワインを飲まれるのであれば、お勧めはCoteaux d'Atlasです。
輸出など確かしていないので、モロッコでしか飲めなくて、美味しいワインです。)
二人で乾杯をして、魚介たっぷりの前菜と、ベタなクスクス&タジンを頂きます。

夫はクスクスロワイヤル(日本語で言えば、クスクス全部乗せ、とでも言いますか)。
パリに留学していた頃、安くお腹がいっぱいになるメニューといえば、クスクスで、
大事なテストやプレゼが終わったあと、自分にご褒美でロワイヤルを注文していたそう。
夫の思い出のメニュー、クスクスロワイヤルはこちら。
たいていメルゲーズ(スパイシーなソーセージ)、チキン串、ビーフ串、マトンミンチの
串が野菜とともに乗っているのが定番です。
ここのお店は繊細で上品な味です。クスクスやタジンはほんと、場所によって味が全然違う。個人的には庶民派タジンや庶民派クスクスの方が好きなんですけどね♪
そんな感じでマラケシュレポートでした。
時間のある時にちょっとずつアップしていきます!
◆モロッコ旅行記◆
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モロッコ旅行記④~迷宮の古都、フェズへ~
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まずいぞ、と思い、急ぎこの記事を書いています。
夫、仕事が立て込んでおり、日本で忙しそうなので、夫セレクト写真を元に、
奥様が記憶を思い起こしながら、旅行記を書き上げたいと思います。
===================================
お休みが出来たら、さて次はどこに行こうと考えてしまう我が家ですが、
年末年始は少し長く10日ほどお休みが取れそうだったので、奥様の大好きな国、
そして、なんとしてでもその魅力を未訪問の夫に伝えたい国、という事で、
モロッコを選択致しました。
尚、奥様は仕事とプライベート含めると、10回ほどモロッコに行ったことがあり、
日本にいた時に、出張もモロッコ行ってるのに、休暇でもモロッコに行くと言ったら、
部長に「お前あほちゃうんか」と言われた女でございます。
それはさておき、日本からもウクライナからも、モロッコへは直行便がないので、
夫とはパリで集合します。(正確にはオルリー空港の横のホテル集合した。)
パリからLCCのTrans Avia航空にのります。モロッコの色んな都市へフライトがあり便利。
さて、最初の目的地はマラケシュ!
ホテルは勿論リヤドです。リヤドとは中東・北アフリカの伝統的なお宿。
外側からは全く想像のつかない世界が、宿の扉をあけると広がります。
初日の旧市街のお宿はこんな感じ。シックな木の扉と白い壁が大変素敵です。
路地を歩くと、いたるところに素敵なカーペット屋さんやらが並んでいて目移り!
小腹がすいたので、地元の人でにぎわうタジン屋さんにぷらりと入ります。
はい、全くもって地元民しかおりません!観光客ゼロ笑。でも安くて味は◎です!!
みんなあつあつのタジンを必死であおいで、さましています笑。
少し歩くと、マラケシュと言えば!の、フナ広場にたどり着きます。
フナ広場には、おみやげ物から、食べ物から、フレッシュジュースから、なんでも
あります。笛で蛇を躍らせる見世物や、へナアートなんかもあります。夜は夜店が出ます。
エキゾチックなスパイス屋さんとか、皮製品が有名なので、靴屋さんとかかばん屋さんとか。
フラットシューズみたいな、かかとの部分を踏む靴は、バブーシュと呼ばれます。
(ロシア語の言語干渉を受け、うっかり「バブーシュカ」と言ってしまったのは私)
かばん屋さんでは、なにやらおじさんたちが熱いハグを…。(尚、中東の男性同士の
距離感は日本や欧米よりずっと近くて、普通に手をつないだりします。昔中東アフリカ
担当だった頃、部署の先輩が、日本出張にきたサウジのおじさんと、国内の商店街で
恋人つなぎをされ、「なんで俺がこんなことを!!」と盛大に愚痴っていた思い出。
手を繋ぐのは親愛の証なんですなあ~笑)
わっ、カタツムリ(食用)も売ってる!逃げちゃうのでは!?
不思議な何かを売っているおじさんを発見。近づいてみてもなんだか分かりません。
(↑いえ、実は奥様は知ってるのですが…。)
中東からきた夫婦(のちにオマーン人と判明)が、屋台の前でムシャムシャと、この謎の
実を食べるのを見て、じっと見ていたら、「お一つどう?」とお誘いいただきまして、
この謎の実を一つ、ご馳走になりました。
さて、なんだか分かりましたか?これ、実はサボテンの実!中身はこんな感じ。
味はドラゴンフルーツみたいな、あっさりした甘みでした。うまうま。
ロバもいたるところにいます。大事な労働力です。
それからメディナの見所といえば、マドラサ。マドラサとは神学校のこと。
その中でも、このベン・ユーセフ・マドラサは14世紀に建てられ、北アフリカ最大の
神学校として機能していたのだとか。私はここのタイルがとても好きなんです。
もう入口の模様とか、たまりませんねえ!
アラベスク模様、思わずため息がでる美しさ・・・!
とっても絵になる場所なので、二人でVERY風などと言いながらグラビア撮影しました笑。
↓こちらがグラビア風笑。みなさんもぜひやってみて!
それから、バヒア宮殿へ向かいます。バヒア宮殿はアルハンブラ宮殿を模しているとか。
4人のお妃様と、24人の側室の為に作られたそうです。女の園だったのですね。
住みたくない!笑。でもうつくしーい!
様々な植物がうえられていて、たまになっているオレンジをもいでいる人も笑。
夜は、奥様がマラケシュで好きなレストランを事前に予約しておりました。
旧市街の中にある、こちらのモロッコ料理レストラン。
Le Foundouk : http://www.foundouk.com/
入口も素敵だし、置いてるモロッコワインのセレクトも◎
(尚、もしモロッコでワインを飲まれるのであれば、お勧めはCoteaux d'Atlasです。
輸出など確かしていないので、モロッコでしか飲めなくて、美味しいワインです。)
二人で乾杯をして、魚介たっぷりの前菜と、ベタなクスクス&タジンを頂きます。
夫はクスクスロワイヤル(日本語で言えば、クスクス全部乗せ、とでも言いますか)。
パリに留学していた頃、安くお腹がいっぱいになるメニューといえば、クスクスで、
大事なテストやプレゼが終わったあと、自分にご褒美でロワイヤルを注文していたそう。
夫の思い出のメニュー、クスクスロワイヤルはこちら。
たいていメルゲーズ(スパイシーなソーセージ)、チキン串、ビーフ串、マトンミンチの
串が野菜とともに乗っているのが定番です。
ここのお店は繊細で上品な味です。クスクスやタジンはほんと、場所によって味が全然違う。個人的には庶民派タジンや庶民派クスクスの方が好きなんですけどね♪
そんな感じでマラケシュレポートでした。
時間のある時にちょっとずつアップしていきます!
◆モロッコ旅行記◆
モロッコ旅行記①~南方産の真珠、マラケシュ~ ←このページ
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モロッコ旅行記③~海辺の街、カサブランカへ~
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リトアニア訪問記③~KGB博物館~
2016年11月29日
夫が最近周囲の人に「ブログ書かないんですか」と言われている模様。
皆さん!もっと言ってやってください!笑。
リトアニア訪問記、最後は夫に「行けない俺の代わりに行って来てくれ!」と頼まれたKGB博物館レポートです。かなり気が滅入る内容なので、苦手な方はご注意下さい。
Google mapに登録しておいたナビを片手に歩いていくと、なにやら全面に字が彫られた建物が見えてきました。

近づいてみると、全て人の名前。リトアニア語の説明の上に、英訳を発見したので読んでみると…"May the names of Lithuanian patriots shot to death in this former KGB building bear witness to duty fulfilled to the motherland, its honour, freedom and independence"と書いてあります。簡単に訳すると、「この旧KGBの建物で銃殺されたリトアニアの愛国者達の名を、彼らが祖国の名誉・自由・独立の遂行に命を捧げた証として記す」、といったところでしょうか。
おっと、これは入館する前からなかなか暗い気持ちになれますね。
もう少し進むと、看板が。博物館の正式名称は"The Museum of Genocide Victims"です。
更に進むと、沢山の花がたむけられた記念碑があります。リトアニア語しか書かれていませんが、文字列から推測するに「ソ連の占領時代」の慰霊碑のようです。

慰霊碑の横を更に進んでいくと、博物館の入口を発見。重いドアを開けて入ります。
入館料は4€。写真撮影は追加で2€です。夫の為に気を引き締めて進みます。1階&2階は常設展です。

リトアニアの第二次世界大戦頃からの歴史をおさらいしながら展示の並んだ部屋を進みます。リトアニアの歴史は、簡単に記せないほど複雑です。出来る限り奥様が付け焼刃で頑張って整理したWW1以降のリトアニアの歴史を記すので、長いですが興味のある方だけどうぞ↓
おさらいがてら、周辺地図をまず↓

1918年、第一次世界大戦中にロシア帝国から独立するも、その後ポーランドに侵攻され、現在の首都ヴィリニュス(南東部)を失い、首都をカウナスに移す。その後1939年にナチスに侵攻され西部都市クライペダを失う。同年、ソ連が侵攻し、ヴィリニュスはリトアニアに一旦返還されるも、すぐにソ連占領下で独立を失う。しかし、翌年1940年、ドイツがソ連侵攻開始、バルバロッサ作戦を展開し、リトアニアは一転ドイツ占領下となる(この間ホロコーストでリトアニアのユダヤ人20万人弱が殺害される)。1944年、再びソ連が侵攻、リトアニアはソ連に編入される(以降、パルチザンがソ連当局と戦いを繰り広げ、多くが逮捕・強制追放される)。その後、1986年のゴルバチョフによるペレストロイカ以降、漸く徐々にリトアニア国内で独立運動が活発化し、1990年に独立回復宣言がなされると、翌年ソ連はKGB部隊をヴィリニュスに派遣しテレビ塔を攻撃、13名の市民が犠牲となる(血の日曜日事件)。翌1991年、ソ連は漸くリトアニアの独立を承認した。
リトアニア国内の都市の位置関係が分かるよう、↓もご参考まで。
ご理解頂けたでしょうか?このナチスとソ連に一体何度侵攻されれば良いのかという、血みどろの歴史。大国ロシア・ポーランド(&ドイツ)に挟まれる恐ろしさ。
そしてナチスドイツ侵攻以降、リトアニアで犠牲になった方々の統計はこちら↓

ざくっと引用します。
■ソ連時代:逮捕・尋問・投獄→20万人(内死亡者→2~2.5万人)、強制移住→13.2万人(内死亡者→2.8万人)、殺害されたパルチザンとその協力者→2.2万人
■ナチス時代:投獄・強制収容所送り→3万人、殺害→24万人(内ユダヤ人20万人)、強制労働所送り→6万人
ぞっとしませんか。だって、リトアニアの現在の人口はたった3百万人弱ですよ。
このKGB博物館は、ソ連に編入された後の暗い時代の証拠の一つです。
左下写真はソ連に編入されていた時代のリトアニア(リトアニア・ソビエト社会主義共和国)のマーク。右下の写真は、当時のリトアニア共産党の組織図。


KGB職員の机の再現。レーニンの顔が描かれた新聞、手錠、拳銃と黒電話。
コートを預けられるクロークの上には、KGB職員のコートが飾ってありました。
こちらは、ソ連時代の諜報活動を担っていた、秘密警察の盗聴担当者の部屋。
リトアニアが舞台ではなかったですが、「善き人のためのソナタ」という映画を思い出しました。東ドイツで盗聴を行っていたシュタージ(秘密警察)の主人公が、盗聴先で流れる音楽の美しさに徐々に心がゆらいでいくというストーリー。良作なので、おすすめです。


そして、ついに私が最も恐れていた場所、KGBの地下房へ。夫はラトビアのKGB博物館も訪問したのですが、その際のKGB地下房は予約制で入れなかったらしく、ぜひとも俺の代わりに!と言われたので、気が進まないものの、薄暗い階段を下りてゆきます。
うっ!早々に独房(↓写真左)。懲罰用でしょうか。試しに入って扉を閉めているおじさんがいました、勇気あるなあ。私は無理です。それから、警備員の部屋にはKGBのコートがかけてあります(↓写真右)。
細長い廊下には、監視窓のついた嫌な色のドアが開かれています。うう、進みたくない。
ソ連時代は様々な人が収監されていました。いくつかの独房は、特定の人々を収監していたようで、3番独房はユダヤ人用の部屋だった模様。それ以外にも聖職者(ソ連時代は宗教に対する弾圧があったので)を収監する部屋なんかもありました。
更に進んでいくと、収監時を再現した独房が…。
うっ、更なる難所。拷問に使われていたと思わしき、防音・遮光加工のされたお部屋…。ドアはクッションみたいになっていて、閉じてしまうと、叫んでも外には全く聞こえません。なんだか、染みみたいなのが沢山見える…よし、見なかった事にしましょう…。

廊下の行き止まりまで進むと、捕まって殺害されたパルチザンの方々のお写真が飾られています…。写真は撮りませんでした。というか、正直直視するのが辛いほどの、蜂の巣状態&拷問後のお写真の数々…。目を背けて、ルートを進みます。
もはや半泣きになりながら、進む奥様。次は…ぎええー!行きたくない!!
処刑場はこちら、の看板。ドアは薄暗いし、誰もいないし、無理無理無理ー!(涙)
(奥様は、「アイアムアヒーロー」の1巻を読んで3晩連続うなされたほどの怖がりです。)
夫に「行かなくていい?」とLINEしてみるも、「せっかく来たんやから行きーや」とすがない返答。勇気を出して、薄暗いドアをあけます…。

入口には処刑執行日、名前等が実に無機質に記載されたタグが掲げられています。
そして処刑場、思っていたのと違いました。壁に穴が空いているだけ。
きっと、ここに人を立たせて、頭を撃っていたのでしょう。大人の人間の頭の高さあたりに、壁の穴は位置しています。なんだか黒っぽい染みの事は、やはりこの際深く考えない事にします。

一体ここで何名の方が命を落としたのでしょうか。
統計のパネルによると、ソ連による占領時代に逮捕されて亡くなった方の数は2万~2万五千人…。もう一度言います、リトアニアの現在の人口はたった3百万人弱です。恐ろしい数の人々が不当に逮捕され、拷問され、亡くなっていった事を考えると、涙が出ます。
うっ…なんて負の遺産…(涙)。ポーランドでアウシュビッツを見学した時、カンボジアでトゥールスレン(クメールルージュの強制収容所)を見学した時と同じ、息苦しく、胸が痛くなり、勝手に涙が出てくるような場所でした。
人間のおろかさについて、改めて思いをはせ、この時代に生まれなかった事にほっとし、生き抜いた方々へのリスペクトを胸に、KGB博物館を後にしたのでした。
The Museum of Genocide Victims
http://genocid.lt/muziejus/en/
以上、これにてリトアニア訪問記終わり。残るエストニアもいつか制覇します!
◆バルト三国訪問記
◇ラトビア編
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その1~
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その2~
◇リトアニア編
リトアニア訪問記①~シャウレイの十字架の丘とカウナス~
リトアニア訪問記②~首都ヴィリニュス街歩き~
リトアニア訪問記③~KGB博物館~(このページ)
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皆さん!もっと言ってやってください!笑。
リトアニア訪問記、最後は夫に「行けない俺の代わりに行って来てくれ!」と頼まれたKGB博物館レポートです。かなり気が滅入る内容なので、苦手な方はご注意下さい。
Google mapに登録しておいたナビを片手に歩いていくと、なにやら全面に字が彫られた建物が見えてきました。
近づいてみると、全て人の名前。リトアニア語の説明の上に、英訳を発見したので読んでみると…"May the names of Lithuanian patriots shot to death in this former KGB building bear witness to duty fulfilled to the motherland, its honour, freedom and independence"と書いてあります。簡単に訳すると、「この旧KGBの建物で銃殺されたリトアニアの愛国者達の名を、彼らが祖国の名誉・自由・独立の遂行に命を捧げた証として記す」、といったところでしょうか。
おっと、これは入館する前からなかなか暗い気持ちになれますね。
もう少し進むと、看板が。博物館の正式名称は"The Museum of Genocide Victims"です。
更に進むと、沢山の花がたむけられた記念碑があります。リトアニア語しか書かれていませんが、文字列から推測するに「ソ連の占領時代」の慰霊碑のようです。
慰霊碑の横を更に進んでいくと、博物館の入口を発見。重いドアを開けて入ります。
入館料は4€。写真撮影は追加で2€です。夫の為に気を引き締めて進みます。1階&2階は常設展です。
リトアニアの第二次世界大戦頃からの歴史をおさらいしながら展示の並んだ部屋を進みます。リトアニアの歴史は、簡単に記せないほど複雑です。出来る限り奥様が付け焼刃で頑張って整理したWW1以降のリトアニアの歴史を記すので、長いですが興味のある方だけどうぞ↓
おさらいがてら、周辺地図をまず↓
1918年、第一次世界大戦中にロシア帝国から独立するも、その後ポーランドに侵攻され、現在の首都ヴィリニュス(南東部)を失い、首都をカウナスに移す。その後1939年にナチスに侵攻され西部都市クライペダを失う。同年、ソ連が侵攻し、ヴィリニュスはリトアニアに一旦返還されるも、すぐにソ連占領下で独立を失う。しかし、翌年1940年、ドイツがソ連侵攻開始、バルバロッサ作戦を展開し、リトアニアは一転ドイツ占領下となる(この間ホロコーストでリトアニアのユダヤ人20万人弱が殺害される)。1944年、再びソ連が侵攻、リトアニアはソ連に編入される(以降、パルチザンがソ連当局と戦いを繰り広げ、多くが逮捕・強制追放される)。その後、1986年のゴルバチョフによるペレストロイカ以降、漸く徐々にリトアニア国内で独立運動が活発化し、1990年に独立回復宣言がなされると、翌年ソ連はKGB部隊をヴィリニュスに派遣しテレビ塔を攻撃、13名の市民が犠牲となる(血の日曜日事件)。翌1991年、ソ連は漸くリトアニアの独立を承認した。
リトアニア国内の都市の位置関係が分かるよう、↓もご参考まで。
ご理解頂けたでしょうか?このナチスとソ連に一体何度侵攻されれば良いのかという、血みどろの歴史。大国ロシア・ポーランド(&ドイツ)に挟まれる恐ろしさ。
そしてナチスドイツ侵攻以降、リトアニアで犠牲になった方々の統計はこちら↓
ざくっと引用します。
■ソ連時代:逮捕・尋問・投獄→20万人(内死亡者→2~2.5万人)、強制移住→13.2万人(内死亡者→2.8万人)、殺害されたパルチザンとその協力者→2.2万人
■ナチス時代:投獄・強制収容所送り→3万人、殺害→24万人(内ユダヤ人20万人)、強制労働所送り→6万人
ぞっとしませんか。だって、リトアニアの現在の人口はたった3百万人弱ですよ。
このKGB博物館は、ソ連に編入された後の暗い時代の証拠の一つです。
左下写真はソ連に編入されていた時代のリトアニア(リトアニア・ソビエト社会主義共和国)のマーク。右下の写真は、当時のリトアニア共産党の組織図。
KGB職員の机の再現。レーニンの顔が描かれた新聞、手錠、拳銃と黒電話。
コートを預けられるクロークの上には、KGB職員のコートが飾ってありました。
こちらは、ソ連時代の諜報活動を担っていた、秘密警察の盗聴担当者の部屋。
リトアニアが舞台ではなかったですが、「善き人のためのソナタ」という映画を思い出しました。東ドイツで盗聴を行っていたシュタージ(秘密警察)の主人公が、盗聴先で流れる音楽の美しさに徐々に心がゆらいでいくというストーリー。良作なので、おすすめです。
そして、ついに私が最も恐れていた場所、KGBの地下房へ。夫はラトビアのKGB博物館も訪問したのですが、その際のKGB地下房は予約制で入れなかったらしく、ぜひとも俺の代わりに!と言われたので、気が進まないものの、薄暗い階段を下りてゆきます。
うっ!早々に独房(↓写真左)。懲罰用でしょうか。試しに入って扉を閉めているおじさんがいました、勇気あるなあ。私は無理です。それから、警備員の部屋にはKGBのコートがかけてあります(↓写真右)。
細長い廊下には、監視窓のついた嫌な色のドアが開かれています。うう、進みたくない。
ソ連時代は様々な人が収監されていました。いくつかの独房は、特定の人々を収監していたようで、3番独房はユダヤ人用の部屋だった模様。それ以外にも聖職者(ソ連時代は宗教に対する弾圧があったので)を収監する部屋なんかもありました。
更に進んでいくと、収監時を再現した独房が…。
うっ、更なる難所。拷問に使われていたと思わしき、防音・遮光加工のされたお部屋…。ドアはクッションみたいになっていて、閉じてしまうと、叫んでも外には全く聞こえません。なんだか、染みみたいなのが沢山見える…よし、見なかった事にしましょう…。
廊下の行き止まりまで進むと、捕まって殺害されたパルチザンの方々のお写真が飾られています…。写真は撮りませんでした。というか、正直直視するのが辛いほどの、蜂の巣状態&拷問後のお写真の数々…。目を背けて、ルートを進みます。
もはや半泣きになりながら、進む奥様。次は…ぎええー!行きたくない!!
処刑場はこちら、の看板。ドアは薄暗いし、誰もいないし、無理無理無理ー!(涙)
(奥様は、「アイアムアヒーロー」の1巻を読んで3晩連続うなされたほどの怖がりです。)
夫に「行かなくていい?」とLINEしてみるも、「せっかく来たんやから行きーや」とすがない返答。勇気を出して、薄暗いドアをあけます…。
入口には処刑執行日、名前等が実に無機質に記載されたタグが掲げられています。
そして処刑場、思っていたのと違いました。壁に穴が空いているだけ。
きっと、ここに人を立たせて、頭を撃っていたのでしょう。大人の人間の頭の高さあたりに、壁の穴は位置しています。なんだか黒っぽい染みの事は、やはりこの際深く考えない事にします。
一体ここで何名の方が命を落としたのでしょうか。
統計のパネルによると、ソ連による占領時代に逮捕されて亡くなった方の数は2万~2万五千人…。もう一度言います、リトアニアの現在の人口はたった3百万人弱です。恐ろしい数の人々が不当に逮捕され、拷問され、亡くなっていった事を考えると、涙が出ます。
うっ…なんて負の遺産…(涙)。ポーランドでアウシュビッツを見学した時、カンボジアでトゥールスレン(クメールルージュの強制収容所)を見学した時と同じ、息苦しく、胸が痛くなり、勝手に涙が出てくるような場所でした。
人間のおろかさについて、改めて思いをはせ、この時代に生まれなかった事にほっとし、生き抜いた方々へのリスペクトを胸に、KGB博物館を後にしたのでした。
The Museum of Genocide Victims
http://genocid.lt/muziejus/en/
以上、これにてリトアニア訪問記終わり。残るエストニアもいつか制覇します!
◆バルト三国訪問記
◇ラトビア編
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その1~
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その2~
◇リトアニア編
リトアニア訪問記①~シャウレイの十字架の丘とカウナス~
リトアニア訪問記②~首都ヴィリニュス街歩き~
リトアニア訪問記③~KGB博物館~(このページ)
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リトアニア訪問記②~首都ヴィリニュス街歩き~
2016年11月26日
今日は首都のヴィリニュスの街歩きをします。小さな街なので、1日でメインどころは回れます。旧市街自体が世界遺産(文化遺産)となっています。
早起きタイプの私は、夜明け(8時頃)と共に、街歩きスタート!まずは、ヴィリニュスの街の中心ともいえる、ヴィリニュス大聖堂(写真左下)。中はこんな感じ(右下)
通り過ぎて、旧市街の小道に入ります。暖色系の壁が並んでいて、なんとも素敵。
街にある色んなものがおしゃれに見えます。メガネわんこに、ポストさえ可愛いなあ。
劇場入口の像はちょっと怖いけど…。

次に訪れたのは、赤レンガが美しい、聖アンナ教会。


聖アンナ教会の脇を通って、小さな橋を渡るとそこは…
ヴィリニュスの中に存在する小さな共和国、ウジュピス共和国!!
といっても架空の共和国。アーティストの多く住む地域で、4月1日だけは入国に際してパスポートが必要だとか(スタンプも押してくれるらしい!)。一応憲法も存在しているとか。

1枚目写真の右上にある手のマークがウジュピス共和国のマークのようです。
こちらの人魚の銅像は、見つけると幸せになれるんだそう。

ウジュピス共和国からまた旧市街に戻り、旧市街を上から見晴らせる場所はないだろうか…と思い、ウロウロして見つけたのがこちら。丘の上にあるゲディミナス城。
石畳の小道を歩いてのぼります。かなりの足ツボ。スニーカー必須。
外はダウンコートの気温ですが、上りきる頃には汗をかいてました。
こちらが、頂上からの景色。旧市街の赤い屋根を一望できます。美しいなー!

そしてそして、ショッピングタイム。私は各国で小物(アクセサリーや服や靴等)を買うのが大好きなのですが(自分の身の回りを構成するモノが、少しずつ日本のものではなくなっていく過程が楽しい)、ヴィリニュスの目抜き通り、Gedimino通りにあるショッピングモールで、リトアニアデザイナーのセレクトショップを発見!!
アクセサリーやバッグ、リネン、服、食器等々、色んなおしゃれなものが売っています。
私はこちらのアニマルすり鉢に一目ぼれしてしまって、すり鉢なんてほとんど使わないのに、うっかり一匹買って帰りそうになりました。
私が買ったのはこちら。左下のスウェットは夫用に。この人々は、お店の人に聞いたところ、ユーロ導入前のリトアニアの通貨、リタスに描かれていた偉人達。そして右下のTシャツは私に。リトアニア語で「どういう意味?」って書いてあるそうです。おしゃれでかわいい!
それ以外にも食器と、友達用にいい香りのするクリスマスキャンドルを購入。全体的になかなかリーズナブルなお値段でした。(Tシャツやスウェットでそれぞれ約30€くらい)
GO9(モール)
http://www.go9.lt/en/
LOCALS.LT(リトアニアデザイナーのセレクトショップ)
http://www.go9.lt/en/clothing-footwear1/locals-lt-3/?ne19969=12
あと、すごく悩んで買わなかったけど、リトアニア発、バルト3国を中心に展開しているアンダーウェアのお店、ABOUTもありますよ!買えばよかったかなーと今更ちょっと後悔。
ABOUT(Baltic Underwear)
http://www.aboutwear.com/en
ラトビアに行ったときも思ったけど、バルト三国のセンス、西欧とは一味違って素敵だなー!たまりません。残るエストニアも絶対に楽しいはず…!!
という事で、街歩き編終わり。次回はおまけのKGB博物館についてです。
◆バルト三国訪問記
◇ラトビア編
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その1~
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その2~
◇リトアニア編
リトアニア訪問記①~シャウレイの十字架の丘とカウナス~
リトアニア訪問記②~首都ヴィリニュス街歩き~(このページ)
リトアニア訪問記③~KGB博物館~
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早起きタイプの私は、夜明け(8時頃)と共に、街歩きスタート!まずは、ヴィリニュスの街の中心ともいえる、ヴィリニュス大聖堂(写真左下)。中はこんな感じ(右下)
通り過ぎて、旧市街の小道に入ります。暖色系の壁が並んでいて、なんとも素敵。
街にある色んなものがおしゃれに見えます。メガネわんこに、ポストさえ可愛いなあ。
劇場入口の像はちょっと怖いけど…。
次に訪れたのは、赤レンガが美しい、聖アンナ教会。
聖アンナ教会の脇を通って、小さな橋を渡るとそこは…
ヴィリニュスの中に存在する小さな共和国、ウジュピス共和国!!
といっても架空の共和国。アーティストの多く住む地域で、4月1日だけは入国に際してパスポートが必要だとか(スタンプも押してくれるらしい!)。一応憲法も存在しているとか。
1枚目写真の右上にある手のマークがウジュピス共和国のマークのようです。
こちらの人魚の銅像は、見つけると幸せになれるんだそう。
ウジュピス共和国からまた旧市街に戻り、旧市街を上から見晴らせる場所はないだろうか…と思い、ウロウロして見つけたのがこちら。丘の上にあるゲディミナス城。
石畳の小道を歩いてのぼります。かなりの足ツボ。スニーカー必須。
外はダウンコートの気温ですが、上りきる頃には汗をかいてました。
こちらが、頂上からの景色。旧市街の赤い屋根を一望できます。美しいなー!
そしてそして、ショッピングタイム。私は各国で小物(アクセサリーや服や靴等)を買うのが大好きなのですが(自分の身の回りを構成するモノが、少しずつ日本のものではなくなっていく過程が楽しい)、ヴィリニュスの目抜き通り、Gedimino通りにあるショッピングモールで、リトアニアデザイナーのセレクトショップを発見!!
アクセサリーやバッグ、リネン、服、食器等々、色んなおしゃれなものが売っています。
私はこちらのアニマルすり鉢に一目ぼれしてしまって、すり鉢なんてほとんど使わないのに、うっかり一匹買って帰りそうになりました。
私が買ったのはこちら。左下のスウェットは夫用に。この人々は、お店の人に聞いたところ、ユーロ導入前のリトアニアの通貨、リタスに描かれていた偉人達。そして右下のTシャツは私に。リトアニア語で「どういう意味?」って書いてあるそうです。おしゃれでかわいい!
それ以外にも食器と、友達用にいい香りのするクリスマスキャンドルを購入。全体的になかなかリーズナブルなお値段でした。(Tシャツやスウェットでそれぞれ約30€くらい)
GO9(モール)
http://www.go9.lt/en/
LOCALS.LT(リトアニアデザイナーのセレクトショップ)
http://www.go9.lt/en/clothing-footwear1/locals-lt-3/?ne19969=12
あと、すごく悩んで買わなかったけど、リトアニア発、バルト3国を中心に展開しているアンダーウェアのお店、ABOUTもありますよ!買えばよかったかなーと今更ちょっと後悔。
ABOUT(Baltic Underwear)
http://www.aboutwear.com/en
ラトビアに行ったときも思ったけど、バルト三国のセンス、西欧とは一味違って素敵だなー!たまりません。残るエストニアも絶対に楽しいはず…!!
という事で、街歩き編終わり。次回はおまけのKGB博物館についてです。
◆バルト三国訪問記
◇ラトビア編
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その1~
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その2~
◇リトアニア編
リトアニア訪問記①~シャウレイの十字架の丘とカウナス~
リトアニア訪問記②~首都ヴィリニュス街歩き~(このページ)
リトアニア訪問記③~KGB博物館~
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リトアニア訪問記①~シャウレイの十字架の丘とカウナス~
2016年11月23日
ちょっと!夫!そろそろ記事書いてよ!
と思いつつ、今日も奥様が新記事書きます。
10月の旅行を病気のせいで棒に振ってむしゃくしゃしていた私は、懲りずに次の旅を計画。
(病気編:その1、その2)
という訳で週末弾丸リトアニア旅行をしてきました!!
昨年の夏にバルト三国の隣国、ラトビアのリガを訪問し、とても気に入ったので、
当地にいる内にバルト三国を制覇してやろう!と思い、直行便のあるリトアニアを選択。

キエフからたった1時間半(帰りは1時間10分!)、ユーロ導入済み、街中で英語が通じる!
空港で早速SIMを購入(4€くらいでした。)し、予約しておいたレンタカー屋さんへ。

首都のヴィリニュスは小さな街なので、2日の内1日だけでいいだろうと判断し、
初日は念願のあの場所へ向かう為に車を借りたのです…。
夜明け前(冬だから8時まで暗い)に出発、走りながら朝日を浴びるのは気持ちいい!
そして、なんといっても、ウクライナと違って、道路に穴があいてないから、運転しやすーい!笑。8時前にホテルを出て、着いたのは10時半頃でした。(途中、Google先生が変な道を指定してきた為、オフロードみたいな舗装されていない泥道を走り、レンタカーをどろどろにしてしまいました…。ちーん。)
歩いていくと遠くに丘が見えてくる…。
さらにまっすぐ道を進んでいきます。
じゃーん!!十字架の丘!
この丘、発祥は分からないようなのですが…リトアニアの信仰は長く抑圧されており、また常にポーランドやロシアといった大国の狭間で、従属を余儀なくされてきた歴史から、リトアニアの平和や信仰のよりどころとして、長く人々に寄り添ってきた場所のようです。
雲がちょっと神秘的ですね。(運転中は雨だったのに!ついてるなあ。)
私も、リトアニアの悲しい歴史に思いをはせ、これからの平和を祈りつつ、十字架を一つ、たむけてきました。(十字架は入口で安いものから立派なものまで、沢山売っています。)
十字架の丘の次に向かう場所は、リトアニア第二の都市、カウナス!!
この街は、リトアニアがソ連に編入されるまで、リトアニアの臨時首都でした。
十字架の丘からは、これまた車で2時間ちょっとかかります。
カウナスの一番の目的は、「命のビザ」で有名な杉原千畝がビザ発給をしていた大使館跡地。現在はSugihara Houseとして博物館になっています。静かな住宅街にひっそりとあります。お庭には桜が植えられていました。
残念ながら、平日のみの営業なので、私は跡地の入口を拝んで、次の訪問地へ向かいます。
Sugihara House
http://www.sugiharahouse.com/
次はカウナスのもう一つの見所、カウナス城へ!
丸くてとんがり帽子の屋根が可愛いですね。中にも入れます。入場は2€。
軽くお昼を食べて、ぶらぶら歩いてカウナスにさようなら、ヴィリニュスに戻ります!
所要時間は車で1時間ちょっと。雨が降ってきて、オフロードでどろどろにした車を一気に綺麗にしてくれます。(洗車に行かねばと思っていたので、ラッキー!人生万事塞翁が馬!←なんか違う?)
車を返却して、ヴィリニュス中心部へ戻ります。さー、念願のお食事タイム!
リトアニア料理ってどんなんだろうか?と思いながら、レストランに入ります。
うーむ、メニューを見る限り、かなりロシアやウクライナと似ている感じだ…。
リトアニアビールを1杯と、オックステールスープ(かなりニンニクが効いていた)、豚の耳入りポテトケーキを注文。これだけで十分お腹いっぱいです。累計6時間近く運転を続けた奥様はへとへとで、ビール一杯でも効率よく酔っ払えました。
PILS KATPEDELE
https://www.katpedele.lt/en
※私の選んだメニューはWEBサイトには載っていないなあ。残念。
そんな感じで初日の夜は更けていく…。
◆バルト三国訪問記
◇ラトビア編
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その1~
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その2~
◇リトアニア編
リトアニア訪問記①~シャウレイの十字架の丘とカウナス~(このページ)
リトアニア訪問記②~首都ヴィリニュス街歩き~
リトアニア訪問記③~KGB博物館~
以降随時公開!
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と思いつつ、今日も奥様が新記事書きます。
10月の旅行を病気のせいで棒に振ってむしゃくしゃしていた私は、懲りずに次の旅を計画。
(病気編:その1、その2)
という訳で週末弾丸リトアニア旅行をしてきました!!
昨年の夏にバルト三国の隣国、ラトビアのリガを訪問し、とても気に入ったので、
当地にいる内にバルト三国を制覇してやろう!と思い、直行便のあるリトアニアを選択。
キエフからたった1時間半(帰りは1時間10分!)、ユーロ導入済み、街中で英語が通じる!
空港で早速SIMを購入(4€くらいでした。)し、予約しておいたレンタカー屋さんへ。
首都のヴィリニュスは小さな街なので、2日の内1日だけでいいだろうと判断し、
初日は念願のあの場所へ向かう為に車を借りたのです…。
夜明け前(冬だから8時まで暗い)に出発、走りながら朝日を浴びるのは気持ちいい!
そして、なんといっても、ウクライナと違って、道路に穴があいてないから、運転しやすーい!笑。8時前にホテルを出て、着いたのは10時半頃でした。(途中、Google先生が変な道を指定してきた為、オフロードみたいな舗装されていない泥道を走り、レンタカーをどろどろにしてしまいました…。ちーん。)
歩いていくと遠くに丘が見えてくる…。
さらにまっすぐ道を進んでいきます。
じゃーん!!十字架の丘!
この丘、発祥は分からないようなのですが…リトアニアの信仰は長く抑圧されており、また常にポーランドやロシアといった大国の狭間で、従属を余儀なくされてきた歴史から、リトアニアの平和や信仰のよりどころとして、長く人々に寄り添ってきた場所のようです。
雲がちょっと神秘的ですね。(運転中は雨だったのに!ついてるなあ。)
私も、リトアニアの悲しい歴史に思いをはせ、これからの平和を祈りつつ、十字架を一つ、たむけてきました。(十字架は入口で安いものから立派なものまで、沢山売っています。)
十字架の丘の次に向かう場所は、リトアニア第二の都市、カウナス!!
この街は、リトアニアがソ連に編入されるまで、リトアニアの臨時首都でした。
十字架の丘からは、これまた車で2時間ちょっとかかります。
カウナスの一番の目的は、「命のビザ」で有名な杉原千畝がビザ発給をしていた大使館跡地。現在はSugihara Houseとして博物館になっています。静かな住宅街にひっそりとあります。お庭には桜が植えられていました。
残念ながら、平日のみの営業なので、私は跡地の入口を拝んで、次の訪問地へ向かいます。
Sugihara House
http://www.sugiharahouse.com/
次はカウナスのもう一つの見所、カウナス城へ!
丸くてとんがり帽子の屋根が可愛いですね。中にも入れます。入場は2€。
軽くお昼を食べて、ぶらぶら歩いてカウナスにさようなら、ヴィリニュスに戻ります!
所要時間は車で1時間ちょっと。雨が降ってきて、オフロードでどろどろにした車を一気に綺麗にしてくれます。(洗車に行かねばと思っていたので、ラッキー!人生万事塞翁が馬!←なんか違う?)
車を返却して、ヴィリニュス中心部へ戻ります。さー、念願のお食事タイム!
リトアニア料理ってどんなんだろうか?と思いながら、レストランに入ります。
うーむ、メニューを見る限り、かなりロシアやウクライナと似ている感じだ…。
リトアニアビールを1杯と、オックステールスープ(かなりニンニクが効いていた)、豚の耳入りポテトケーキを注文。これだけで十分お腹いっぱいです。累計6時間近く運転を続けた奥様はへとへとで、ビール一杯でも効率よく酔っ払えました。
PILS KATPEDELE
https://www.katpedele.lt/en
※私の選んだメニューはWEBサイトには載っていないなあ。残念。
そんな感じで初日の夜は更けていく…。
◆バルト三国訪問記
◇ラトビア編
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その1~
バルト海の真珠:ラトビア・リガへ~その2~
◇リトアニア編
リトアニア訪問記①~シャウレイの十字架の丘とカウナス~(このページ)
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リトアニア訪問記③~KGB博物館~
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