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キエフの市場&蚤の市情報
スウェーデン訪問記を中断して。
キエフの市場や蚤の市をまとめて巡ったので、これを機会にキエフの主要な市場(食べ物ではなく雑貨の)をレポートしようと思います。
①キエフ骨董市(不定期開催)
国際展示場開催です。日程はバラバラなので、かなり頑張らないと開催日を見つけ出せないのが難点です。毎月最終土曜と書いてある情報もありますが、必ずしもそうではないようです。
http://www.iec-expo.com.ua/en/
さすが国際展示場、広いです。そしてにぎわっています。
こちらはルシニク屋さん。ルシニクは民族柄(各地方の柄)が入った布で、テーブルにかけたり、祭壇のイコンを飾ったりするものです。聖なる布という意味なのだとか。
こちらのお店のは、ものすごく可愛かったので、うっかり買いそうに…。帰国前に1枚くらいは買いたいです。
金物屋さん。
大きなものでは、アンティーク家具なんかもありました。
こちらは男女のコサックの置物?トイレの男女表記かな??可愛い。
思わずひえ!となったブースはこちら。巨大なレーニンのポスターとアンティークの人形。怖いです…。
古地図屋さんもありました。私は1906年のロシア帝国&ウクライナ地域の本物の地図を買いました。今度額縁屋さんで仕立ててもらおうかと思っています。
それから、バンドゥーラ(ウクライナの弦が沢山ある楽器)のおもちゃも発見したので買いました。
昔、カップホルダーも買いました、そういえば。これはバグダナ・フメルニツキーという有名なコサックの長(ウクライナではお札の柄にもなっていて、キエフに銅像もある)が馬に乗っている柄のものです。あとは適当に耐熱コップを買わないといけないのですが、面倒でずっと放置しています。笑。
ここは、後述の蚤の市よりもお値段は割高ですが(といっても、大した価格じゃないんですが。あ、古地図はそれなりのお値段します。1000~2000グリとか)、クオリティは高いです。
②毎週末開催の蚤の市
蚤の市は、週末複数の場所(公園等)で開催されます。ひとまず2箇所を1項目にまとめます。
★Petrivkaエリアの蚤の市(恐らく一番規模が大きい)
Verbova通りをめがけていくといいと思います。ながーく続いていて、疲れて途中でギブアップしたほどですが、掘り出し物が見つかるかも!?というわくわく感があります。本当に巨大です。覚悟してかかってください。
なんと線路の上!!笑
しかも普通に電車通るんかーい!!笑
両側通るんかーい!!笑
おじいちゃん、ふらふらしてると危ないよ!商品とおじいちゃんのギリギリ横を通っていく電車。
サモワール屋さんも。本当に長々と市場の道が続いています。
あまりにも暑い日だったので、クヴァス(CIS圏で飲める黒パンを発酵させた微炭酸ドリンク)スタンドで1杯のみました。冷たくて元気でる!小さいカップので、1杯20円ほど。
★Nyvky公園
メトロのNyvky駅を降りて、公園に入るとすぐ、蚤の市が広がっています。(車の方は、Peremogy大通りをひたすらまっすぐ行くと着きます。)
こちらはバッジやコイン等を中心とした、小さなものを売るお店がメインです。
バッジだらけ、ひょええー!!これはきっと、すきな人にはたまらない場所です。
軍人さんの勲章なんかも沢山おいてありました。
ちなみに私はこちらのソ連時代のバッジを夫へのお土産に買いました。
左がパリで開催された、第30回国際航空ショー記念のバッジ、右が、ウクライナの誇る航空機製造会社、アントノフ社の飛行機&ソ連マークをかたどったバッジです。何れも一つ20円くらいでした。
それ以外にも、タラス・シェフチェンコ公園とか週末小さな市場が立ちます。恐らく色んな場所でやってるとは思うのですが、また発見したら追記したいと思います。
③アンドレイ坂のお土産市場
アンドレイ教会の前の坂道はお土産市場の小さなテントが並んでいます。
アンドレイ教会
http://andriyivska-tserkva.kiev.ua/
↓地図でいうとこのへんに市場が立ちます。平日もやっていますが、週末の方が開店しているお店が多いです。
手前にはアマチュア画家の絵画市場があり(この写真はイベント中でかなり絵が多い日のもので、普段はもう少し少ないです)、私はいつかキエフを描いた絵を購入しようともくろんでいます。
そのままアンドレイ教会方面へ進むと、ソ連好きやミリ好きの方には楽しいエリアがあります。
こちらはソ連の冷戦時代活躍した戦闘機、MiGに搭載されていたメーターを置時計に作り変えたもの。ねじを回すと動きます。
アゼルバイジャンから遊びに来た同期が、嬉しそうに「俺これデスクに置く!」と言ってお買い上げ。
それから、ソ連時代につくられた腕時計も豊富なデザインを取り扱っていました。
モスクワから来た時計好きの同期も「かっこいい!!」と言ってお買い上げ。
なんて上客なんでしょう笑。
ちなみに私もソ連時代のプロパガンダポスターを夫用に買った事があります。
↑どちらもとても有名ですね。私が買ったのは左側のソ連時代の禁酒法施行時のポスター。
それから、ウクライナ模様の木箱や飾り皿、コサックの武器・モーニングスター等が所狭しと売られています。
それ以外にも可愛いマトリョーシカなんかも売っています。私はこの国でマトリョーシカを買うつもりはあまりないのですが(コレクションしてる方もいますね)、この市場のあるお店にだけ置いている作家さん(ロシアの作家さんらしい)のデザイン↓がとても好きで、買うとしたらここで買うと思います。
キエフの空港のお土産屋さんはぶっちゃけぼったくり価格&ラインナップが貧相なので、お土産を買う方は、こちらのアンドレイ坂で買ったほうがベターかと思います。(所謂普通のマグネットとかTシャツ系のお土産も売ってますので。)
④古本市
こちらはPetrivkaの専門市が集まった場所の一角にあります。(蚤の市の大きい方の隣にあります。)Obolonsky大通りとVerbova通りがぶつかり合うあたりを目指していくと良いと思います。メトロだとPetrivka駅を降りたところです。
古本市場の入口はこんな感じ。
入っていくと本本本!本好きにはたまらないです。古本の香り!
一応分野別に分かれていて、ウクライナ語、ロシア語以外の言語で書かれた本もちらほら見かけます。
こちらの山なんて!下の方に取りたい本があったら、どうするんでしょうね??
本の虫の皆さんには是非お勧めの市場でした。
⑤ペット市場
ペット市場はKurenevskiy rynokという名前です。Petropavlivska Square 1という住所をめがけて行ってみてください。
手前には、ガラクタなのか、ゴミなのかわからない様な蚤の市が開催されています。
ごみ?
本題、ペット市場の入口はこんな感じです。
入口に子猫のケージが!はわわわわ、可愛い…!!
うさぎにいたっては、ケージなし!逃げないのでしょうか。
つぶらなひとみ…。うう、ごめんよ…私は旅する女だから、動物は飼えないんだよ…。
カラフルな鳥さんたちや、お魚もいましたよ。
犬派の私は子犬をみて癒されました。
日本のお値段からは想像つかない、破格なお値段な子ばかりでした…(ロシアンブルーとかも、日本のお値段の多分1/3くらい?だった…)。うっかり手が伸びそうになりましたが、自分を律しました。
⑥その他イベント会場
★ART HALL D12
住所:Desyatynna str. 12
アンドレイ坂のアンドレイ教会すぐ近くにあるイベント会場です。
毎週末何かしらイベントがやっていて、特にウクライナデザイナーの作品を集めたクラフト市やテーマに沿ったマーケット(インテリア、子供服、服、その他ビールフェス、アウトドア商品ETC…)が開催されています。
※WEBSITEは古い情報しか載ってないので、私はfacebook等で最新イベント情報をチェックしています。
★Art-Zavod Platforma
住所:Bilomorska St, 1
廃工場を改築したイベント工場。週末たまに大きめのガレージセールや、ウクライナデザイナーの作品を販売するクラフト市、ストリートフードフェス、年に1回のコーヒーフェスティバル、アート系展示等が開催されます。場所が市内中心部からちょっと遠いのが難点ですが、メトロのLisova駅のすぐ近くです。
こちらはチャリティ・マーケットの様子。
お天気がいいと、本当に気持ちいい場所です。
こんな感じで、楽しい市場&蚤の市情報をまとめてみました。
誰かのお役に立てれば幸いです。
今回取り上げた多くの場所は、東ドイツ、ポーランド、ロシア等の旧共産圏の雑貨等を取り扱うイスクラさんの買付けに便乗して開拓させて頂きました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます!
イスクラさんのOnline Shopはこちら:
ISKRA ONLINE SHOP
素敵な雑貨が一杯です!ウクライナで買付けされたものが、サイトに掲載されるのが楽しみです♪


スウェーデン訪問記①~世界一臭いアレを食べる~
夫に至っては、さも自分は執筆者ではないかの様な放置っぷりでございます。
しかし、これは書かなくては!というトピックが鎮座しておりましたので、筆をとった次第です。
そう、スウェーデンにいるA家(たらいまわし駐在員A家については、過去ブログ記事で散々取り上げましたので、別途当記事の終わりのリンク群をご参照ください)に会いに、そしてスウェーデンといえば!のアレを食べに、週末弾丸旅をいたしましたので、報告したく。
皆様は世界の臭い食べ物をご存知ですか?
こちらのサイトにランキングがありますので、ご存知ない方はご参照ください。
https://matome.naver.jp/odai/2141234102101598901
そう、スウェーデンといえば、その臭い食べ物NO.1の「シュールストレミング」の国です。
私は昔から「一度でいいから食べてみたい…」と思っていたのですが、ようやくチャンスがめぐってきました。A家がスウェーデンに引っ越したのです。チャンスは今しかない!!!
私「シュールストレミングを食べてみたいんだけど…」
A家「え…」
といいつつ、さすがA家。快諾してくれましたので、以下レポートです。
まずは、予習。A家夫(以下D氏)より、この動画をみるべしと連絡あり。
https://www.youtube.com/watch?v=AGRyr8yIo9w&app=desktop
※英語です。
シュールストレミングの試食動画は数あれど、シュールストレミングに愛をもち、世界での罰ゲーム扱いを憂いて、正しい食べ方を啓蒙しようという動画は少ないのではないでしょうか?
"It is not delicious but..."って言いながらも、シュールストレミングをかばうおじさん。
私たちはこちらのおじさんの涙ぐましい努力に感服し、おじさん推奨の食べ方に従おうと決めました。
仕事終わりの金曜夜発便で出かけます。夜中着なので、A家がスーパーで例のブツを買ってきてくれます。お試しサイズ(300g)を購入してくれたのですが、お店で一緒になった店員と客に"You are so brave..."と言われたそうです。
スウェーデン人にとってもイロモノ扱いなの…?
ちなみに一缶だいたい1,100円くらいで、決してお安いものではありません。
さて、夜無事合流して、翌日早朝起床、ブツを広げても問題にならない、広大な敷地のある場所(公園)へ向かいます。時間?朝7時前です笑。朝型なメンバーでよかった!一式シュールストレミングセットを持つと、すごい量の荷物です。
さて。
シュールストレミングの缶を開けるにも、正しい手順があります。
まず、手袋&マスク必須です。(開けた瞬間からヤバイから。マジでヤバイから。手についた臭いは消えないから…。)
みんなの様子はさながらオペ前の医者です。(朝の散歩で通り過ぎるスウェーデン人たちが、謎の東洋人の儀式を怪訝な目でみてきます。)
神々しいD氏「それではオペを始めます」
シュールストレミングはバイオテロ。缶の中で発酵が進んでいるので、缶はどんどん膨らんでいきます。開けるとき、中のかぐわしい汁が飛び散るバイオテロ兵器と化すので、水につけて缶きりで開けていきます。(生贄のオープン役D氏を遠くから見守る私とA家妻(以下Mちゃん))
臭気を含んだ爆発汁を水に出しきったところで、缶を取り出して地面でギコギコ続きを開けていきます。
あれ?あんまり臭くない?
3人ともそう思った瞬間でした。
びゅっと風が吹く。
「「「おうふっっっ!!`;:゙`;:゙;`(;゚;ж;゚; )」」」
風が強烈な臭気を運び、鼻をダイレクトに殴りにかかり、何かがこみあげます。
これは…なんと…暴力的な香り…。
体が生理反応を起こすほどの臭気なのです。目からは勝手にぶわっと涙が出、腕にも瞬間鳥肌が一気に立ちます。
Mちゃんなんか高速で10mくらい離れていきます。
しかし、そんなことでへこたれる我々ではない。
黙々と(生贄のD氏が)缶きりというミッションを進めます。
ついに完了。
あれれ?なんか蓋をあけてもいないのに、周囲にハエがたかりはじめましたよ…?
パカッとあけると・・・そこには・・・
白い溺死体のような、ぷりっとしたフィレたちが…。
全開にした頃には、大量のハエがたかるだけでなく、上空にカラスとカモメが旋回し始めました…。
大人気。
冒頭のシュールストレミングおじさんの食べ方レポートだと、このフィレの内臓を取り出して(内臓ごと発酵させてるのね…)、クレープみたいなフラットブレッドに乗せ、きざんだオニオンとマッシュポテト、クリームチーズ、ディルを一緒に巻いて食べると良い、とのことだったので、それに従い、なるべく美味しくシュールストレミングを頂く努力をします。
(下準備をしてくれたMちゃん、ほんとありがとう!!!)
フィレを牛乳やウォッカにかるくくぐらせると、臭みが消えるとのことなので、我々も牛乳にくぐらせます。
フィレのお腹を裂くと、ぷりっと内臓が出てきます。動画はほんとにグロ動画の域なので、載せないでおきます。
巻いてみると、なんか意外とイケそうな感じしません?美味しそう、くらいに思えません?
おしゃれラップ、みたいな感じでカフェとかに置いてそうじゃないですか?
(期間限定シュールストレミングラップ、¥800!どうでしょう?)
エチケット袋も用意して、いざ!実食!!
・・・・・・・
リアクションは3者3様でした。
Mちゃん:一口目でエチケット袋へ。「おえええ~」と言いながら走り去る
私:ちびちび食べて、何度かえづいて、1/3でギブアップ
D氏:完食。曰く「美味しくはないけど、食えるよ」
※この様子を録画した動画を後からみたら、めっちゃ面白かった。
個人的に味を表現するとしたら…
アンチョビを更に塩気強くし、(発酵で)クリーミーにした感じ。
ただし、嗅覚を殺しても、口腔全体に広がる強烈な臭みが、どこまでも追ってくる…。
って感じでしょうか。
食べれる人がいる、というのもわかる。絶対無理って人がいるのもわかる。
塩辛系かなー?
私はウクライナ生活で、何にでも入っているディルが苦手で、うんざりしているのですが、今回ばかりは自主的にディルの葉をかじりました。それくらい…(以下略
えーと、一度で十分です。もう二度と食べません。
でも人生で1回くらいする経験としては、おすすめします。
終わりに
A家「口直しにこれ食べなよ」
というA家の策略がありましたが、私はこの北欧で流通する「サルミアッキ」というタイヤの味がするというヤバイ飴の存在を知っておりましたので、ひっかからずにすみました。
A家「ちっ、だまされなかったか…」
でも怖いものみたさでサルミアッキも食べてみるドMな私。
んー、色は確かにタイヤ。
味は、なんというかなー、確かに食感はタイヤっぽい(タイヤ食べたことないけど笑)。なんか醤油?とかああいう系のコクのある味がする。
でもシュールストレミングよりは美味しい!!!!笑
全然食べれる!
以上、シュールストレミング試食レポート終わり!
死ぬまでにやりたいことをまた一つ叶えました。協力してくれたA家、本当にありがとう!!!
(尚、完食したD氏は午前中ずっと臭みの後味と戦って、始終水を飲んでいました。)
次の記事はストックホルムとシグティーナという街についてです。
スウェーデン訪問記②~ストックホルムとシグトゥーナの街~
おまけ
食後A家との4コマ「そういう趣味はないという話」
おまけ2(その他CISマスターA家関連記事)
◇カザフスタン旅行記
カザフスタン・アルマティ旅行記①
カザフスタン・アルマティ旅行記②~アルマティ市内へ~
カザフスタン・アルマティ旅行記③~食い倒れ~
カザフスタン・アルマティ旅行記④~絶景編!最終編!~
◇カザフスタン4コマ
到着早々彼にさよならを
旅は道連れ世は情け
みんなの気持ちが一つになったとき
離れると恋しくなる?
まさかの心霊スポット
◇ウクライナ生活関連4コマ
おしゃれよりも
トンデモデザインなトレーナー
旧ソ連圏を歩く時に気をつけるべき事
中学生的単語の覚え方
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ユダヤ人の巡礼地ウマニへ
それがウマニ(Умань)です。
ウマニは、キエフから車で南方に約2時間半(約200km)ほど進んだところにあります。
なぜ有名なのか。
それはこの街には、ユダヤ人に人気のラビ(ユダヤの宗教的指導者のこと)のお墓があるからなんですね。それゆえ、沢山のユダヤ人が世界各国から、なんとその数1万人超!が、ウマニに巡礼に来るとのことなのです。
確かにユダヤ歴のお正月(9月ごろ)になると、キエフの空港は全身真っ黒な服を着たユダヤ人の家族でいっぱいになるのです(乗ったフライトの9割が黒装束の方だったことがあります…)。
巡礼のために来ていたのですね。
というわけで、「ウマニにいってみたい!」と言い続けていたら、仲間が増えたので、スーパーご近所な4人でウマニへ日帰り散策しに行きました。
出発進行!
道中にはベリー売りのみなさんが。
ナビにしたがっていくと、めちゃくちゃガタガタ・ボロボロの坂道があらわれます。本当にここなのだろうか…?と思いつつも、進みます。
すると、なんということでしょう!ポスターが!突然ヘブライ文字に!!!
レストランも、看板もみんなへブライ文字!!!ここは・・・どこ!?まさかイスラエル!?と錯覚するような空間に出てしまいました。
※ヘブライ語ではなく、イディッシュ語なのだと思います。
うろうろしながら、ようやく見つけたシナゴーグ(ユダヤ人にとっての教会ですね)。どうやらここが聖地と呼ばれる場所のようです。セキュリティのおじさんが1人いますもんね。
よく見ると、注意書きが4言語~ヘブライ/イディッシュ(←私にはどちらか判別できず)、フランス語、英語、ロシア語~で書かれています。これは、いかに多くの国から、この場所を訪れる人がいるのか、という証明のようで、わくわくしてきます。
シナゴーグの中は男女別々になっています。男性は左側、女性は右側の細い通路を進みます。
本当に細い…。前には1人、訪問者と思われる女性が歩いていきます。
このシナゴーグ随分老朽化が進んでいます。ここが聖地…と呟きたくなるほど。
さて、ここに埋葬されているラビ、ナフマンという人は一体どういう人だったのでしょう?
Wikipediaによれば、「ブレスラフ派と呼ばれるハシディズムの一流派を創設した人物」及び「現在では宗派や信条の違いを超え、ユダヤ教で最も人気のあるラビの一人」とあります。
ハシディズムはユダヤの超正統派活動のことですね。
私のガイドブック(仏語版Lonly Planet←情報量では超優秀です)や、後述する赤尾先生の論文による情報をまとめると、ナフマンは1802年にウマニに移住し、自らを指導者とするブレスラフ派を創始、38歳という若さにして結核という不治の病におかされた彼は、死の淵、彼の墓を参るものを誰でも救い、守護すると約束したそうです。
ウマニという地を死地に選んだのは、この地がウクライナにおける最悪のポグロム(東欧におけるユダヤ人への迫害のこと)の一つとして多くの犠牲者を出した地だから、と言われています。
1768年、ウマニの約2万人のユダヤ人とポーランド人貴族が、ウクライナ人(主にコサック兵やポーランド人貴族の支配に反発したウクライナ人達)によって虐殺されたとされていて、ナフマンはこの彷徨える殉教者達の魂を慰めたかったのだと言われているそうです。
このあたりは私の付け焼刃な知識ですので、もっと知りたい方は、本記事の終わりに参照論文等を記載しておくので、適宜ご参照ください。
さてさて、予習はこのへんで。
これが建物の入口(私が思いっきり写っちゃってますね。ははは。)で、入ると小さな給湯コーナーみたくなっていて、もう一つ扉を開けないと、中には入れません。扉には中での注意事項が色々と書かれています。
中に入ると、管理者らしきおばさんに、巻きスカートを渡されたので着用。(無料でレンタルしてくれます。ロングスカートじゃない方は着用必須です。私はジーパンの上から巻きました。)
十数人の女性達が、祈ったり、勉強したり、おしゃべりしたりしています。
さて、ラビのお墓はどれでしょう…?
お勉強コーナーには、トーラーが沢山置かれた本棚が。
奥に進むとありました、ラビ・ナフマンの棺。
女の子が泣きながら体を預けているのが、その棺です。エルサレムでダビデ王の墓を見たので、ぴんときたのですが、もし訪問していなかったら、これが棺と気付かなかった可能性もあります。イスラエルを訪問しておいて良かった…。
棺の半分は女性エリア、もう半分からは男性エリアからふれられる様になっています。
こうして、涙を流しながら祈る女の子もいれば、もくもくと座って本を読んでいる人もいれば、棺の前で集まって自撮りしているおばちゃん集団もいて、厳かというより、庶民的?雑多?という印象を受けました。
おばちゃん集団のおしゃべりに耳を傾けていると、フランス語である事に気付いたので、思わず話しかけてみました。
「フランス語を話されていますが、フランスから来たんですか?」
すると、おばちゃん達、こんなウクライナの田舎町でフランス語で話しかけられるとは思わなかったのか、驚いていっせいに喋りだします。
「違うのよ!私達イスラエルから来たの!」
「あなたも祈りにきたの?ここは偉大なラビのお墓だもの!」
「え?ユダヤ人じゃないの?でも、ここを知っているなんて素晴らしいわ!」
等々、おしゃべりおばちゃん達ノンストップ。
そして、ユダヤ人の叔母が言っていた、最近フランスでアンチ・セミティズム(反ユダヤ主義)が高まっており、シナゴーグやユダヤ人への襲撃が相次いでいるため、恐れてイスラエルに移住する人が増えている、という話を思い出していました。
もしかしたら、おばちゃん達は、第二次世界大戦前後の迫害を受けて、移住した人たちかもしれないけど…。
(そして、昔パリで叔母に連れていかれた「アンチ・セミティズムに反対するデモ」のことを思い出しました。私の生まれて初めて参加したデモでした…。)
シナゴーグ滞在時間はたった15分くらいでしたが、自分が何処に居るのかわからなくなる、不思議な時間でした。
このウマニという場所について、歴史的背景含め、もっと詳しく知りたい方は、赤尾先生という方がいくつか論文を書かれているので、ご参照ください。Webに載っているものは↓に載せておきます。私もこれらを読んで予習させて頂きました。
(論文内の地図がお役立ちです。この地図がなかったら、たどり着けませんでした笑。)
1)「ウマン巡礼の歴史―ウクライナにおけるユダヤ人の聖地とその変遷―」
2) 「「帰郷」の中のディアスポラ―ウクライナにおけるユダヤ人巡礼と競われる二つの聖地 ―」
また、ナフマンが残した言葉がまとめられたサイトも発見したので、興味ある方はどうぞ。
ラビ・ナフマンの言葉
さて、小難しい話は終わり!ウマニで有名なものは、もう一つあります。
それが、ソフィーウカ公園!ウクライナ人に「ウマニに行きたい」というと、大抵は「公園でしょ?」と言われます。(ラビのお墓は少数派…)
ウマニは長らくポーランド領であったのですが、ポーランドの伯爵が美貌で有名だった愛する妻の為に作ったとされる公園が、このソフィーウカ公園です。奥様の名前がソフィーさんだったんですね。(調べたら3番目の奥さんだそうです。)
にぎわっています!お土産の出店がいっぱい。マグネットコレクターのわたくしは、もちろん一つ買いました。
面白かったのはこちら。約150円くらいで、ソフィー様になりきる衣装の貸し出し笑。
(服の上からの超簡単着用で1分で着れて、めちゃくちゃ沢山種類があります。)
伯爵になれる衣装も勿論ありますよ!ちなみに伯爵はスタニスワフ・シュチェンスヌィ・ポトツキ伯というお名前だそうです。
お店の人いわく、ソフィー伯爵夫人は、月曜日は赤いドレス、水曜日は緑色のドレスを着ていたそうです。友人と二人で着たんですが、緑ドレスを着た友人の承諾をとってないので、ひとまず赤いドレスの私の単独写真だけ載せます。インスタに載せたら友人達に大好評でした笑。
洞窟もありました。入ると、奥が滝になっています。マイナスイオンでてそう。
カップルや家族連れ、友達同士がみな、セルフィーのベストショットを求めてうろついています。
ボートを借りることもできます。白鳥が優雅に泳いでいるのを横目に、ぶらぶらと歩く我々。
花が咲き乱れ、美しいです。はー、心が癒される。
ざっと一周するのに1時間以上かかりました。ピクニックなんかに良さそうです。
そんなこんなで、公園とウマニ別れをつげて、キエフへの帰途についたのでした。
さて、これにてウーマニ訪問記終わり!マニアックな記事になってしまいましたが、ご容赦を!
(余談:ところで、調べたらウクライナ海軍のミサイル艇にも「ウーマニ」って名前のやつがあるそうです。)
ウクライナにおけるユダヤ関連情報に興味のある方は、以下の過去記事も良かったらご参照ください。
「バビ・ヤール」
キエフでのツアー情報なんかをチェックすると、ユダヤにゆかりのある場所巡りのツアーなんかもあります。
イスラエル訪問記も参考までにリンク残しておきます。
◆イスラエル旅行記
イスラエル訪問記①~地中海を臨むおしゃれ町、テルアビブ~
イスラエル訪問記②~3大宗教の聖地、いざエルサレムへ~
イスラエル訪問記③~エルサレム旧市街とパレスチナ、聖地巡り~
イスラエル訪問記④~ユダヤ関連あれこれ~
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ブルガリア訪問記②~バラの谷、カザンラクの街へ~
ブルガリアに飛んだ一番の目的は、バラ祭りに参加すること。
実は、ブルガリアでとれるバラは世界で流通するバラ香料の8割を占めているのです。
毎年6月の第一週には、その年のバラ摘み解禁を祝うお祭りが、バラの名産地である、バラの谷に位置する色んな街で開催されます。目ざとくもバラ祭りの情報を聞きつけた私は、祭りの中でも最大規模のカザンラクという街で行われるバラ祭りを目指して、ここまでやってきた訳です。
さあ、ソフィアを朝出発するバスに乗り込みます。朝ごはんは前日に購入しておいたヨーグルトとさくらんぼ。
左のは乳脂肪多めで、クリーミーなお味。右は強烈な獣臭のする羊のヨーグルトでした。右は私無理でしたが、母は「余裕」ともりもり完食していました。母はマジで何でも食べるフランス人なんです。臭豆腐も納豆も何でもござれ。もしかしたらシュールストレミングもいけるかもしれないね。
日帰りツアーに申し込みましたが、あらびっくり、参加者はほぼアジア系笑。シンガポール、台湾、中国、日本。
片道3時間の道のり、綺麗に舗装された道路を(EUの支援さまさまです)走ります。
ガイドさんが、ブルガリアはバルカン山脈が国土を南北に分割するように横断しているのだと説明してくれます。ご参考までに地図を。丸で囲んだ、緑色のエリアがバルカン山脈です。
文字は毎度のことですが、マウスで書いたんで、ちょっと汚いけどお許しください。
私、知らなかったんですが、バルカン半島のバルカンって、山の名前だったのですね。そして、バルカン山脈の中で、バルカン山は別に一番高い山って訳でもないらしいです。しかしながら、ブルガリアの人々にとって、バルカン山はアイデンティティの一つというか、心のよりどころの様な山なのだそうです。(日本人の富士山、アルメニア人のアララトでしょうか。)
バルカン山の写真は撮りそこねましたが、山脈の写真をぱしゃり。
走っていると、何台も馬車を追い越します。しかし、こんなにスピード出してる馬車は初めてでした笑(馬が全速力なの、小走りじゃなくて)。道路標識もちらほら「馬車注意」のマークが。
さー着きましたよー!
広大なエリアにつきました。入口の写真は撮ってません。忘れてた!
人ごみの方へ歩いていくと、民族衣装を着た沢山の人々が。それぞれの地方の民族衣装をきた人々が小さく丸くなってブースみたいなものを作っている。
食べ物を売ってるおばあちゃんたちもいた。食いしん坊の母娘ですから(食いしん坊は確実に遺伝)、勿論トライします。
バニツァ(写真左手前の丸い天板のやつ、パイ生地に、塩気の強いチーズとほうれん草を混ぜて焼いたもの)は文句なくおいしい!ビールが欲しい!スートラシュ(ライスプディング、ミニテーブルの手前に載ったプラスチックのカップに入ったやつ)はほのかに甘くて、うっすら獣の味だけど、おいしーい!乳製品好きにはたまらないラインナップです。
ライスプディングって、日本人には受け付けにくいんですかね。主食の米を甘くしているのが駄目とか苦手って人よく聞きます。(おはぎは??もち米だからいいの?)私も小さい頃は嫌いだったんですが、気付いたら好きになってました。フランスのRiz au laitのおかげ。
花の首飾りや花冠。お金を払うと、一つくれます。私は買ってませんが、インスタの写真を撮りたい女子たちがこぞって購入して、自撮りしていました。一帯バラのいい香りで包まれています。
記念撮影にも応じてくれるみなさま。中華系のおばちゃんたちが積極的に写真とってました。
やっぱりおじいちゃんが愛嬌たっぷりで、たまりません!!
お馬さんもドレスアップです。ぽんぽんかわいい。
バラ祭りは、参加者もバラの谷に入って、バラを詰む事が許されます。私も入ります。(お天気はギリギリ雨が降らない感じで、雲ぶあついですねー…)
子供たちはこのあとの、ダンスに備えてバラを摘んでいます。
カザンラクのバラは、シリアのダマスカスからきたローズ。
見た目はあんまり美しくないのですが、香りはぴか一です。頭にかざってみました。
谷から出てくると、ダンスが始まりました。円を描きながら、さきほど摘んだバラの花びらをかごの中からひとつかみ、舞い散らせながら子供たちが踊ります。
音楽は、東洋っぽさと西洋っぽさが混ざった、アップテンポなもの。ここでもオスマン帝国の影響を感じました。生演奏じゃないのが残念だったな。
最後の方は、祭り参加者たちも輪に加わって踊り始めます。
バラ祭りは数時間で終わり、祭りの空間を離れ、カザンラクの街に向かいます。
実はカザンラクには、世界遺産があるんですよ!世界遺産めぐりをゆるやかなライフワークとしている私は勿論訪問します。
ブルガリアには、紀元前からトラキア人と呼ばれる人々が暮らしていました。
このトラキア人、バルカン半島を中心に、高度な文明を築いてきた人々です。
今回訪問する世界遺産は、トラキア人の墓地、紀元前4世紀に遡るものだそうです。
墓地は小高い丘の上にあるので、階段を上っていきます。暑いです。
小さな入口です。墓地自体が小さいので、入場制限をしています。
中に一度に入れるのは4人です。かがまないと入れないような小さな石の空間になっていて、三角屋根の廊下のような空間を通っていきます。
廊下(?)を抜けると丸い部屋に出ます。ここが埋葬室です。天井部分には絵が描いてあるのですが、これはトラキア人の埋葬方法(慣習)を描いたものなのだそうです。彼らが非常に高度な文化を持っていたということが、この絵を見るとわかります。
左の写真の絵は、トラキア人の夫婦が手を取り合って、最期のお別れをしているところだそうです。
街は、一般家庭のお庭もバラで溢れていて、街道の並木にはぷりぷりのさくらんぼがなっていて、本当に素敵でした。
小さな街なんですけど、博物館もあって、トラキア人の墓地などから出土した数々の品物が展示されていました。それを見て、「紀元前にこんな技術があったのか…」と思わず嘆息するほど。食器とかアクセサリーとか、売ってたら普通に欲しいなって思うような、シンプルで、でも繊細で、ユニバーサルなデザイン。トラキア人の技術はそれほどに発展していたのだと学びました。
興味のある方は↓
イスクラ歴史博物館
民芸品の市場で、うっかり一目ぼれして、母に誕生日プレゼントして買ってもらいました!きのこの塩コショウいれ!お店のおじちゃんは英語×だったので、頑張って片言のロシア語でコミュニケーションとりました。
そんな感じでカザンラク訪問終了。またミニバンに乗って三時間かけて、ソフィアに帰り、翌日あの小さな小さなプロペラ機に乗って、キエフまで戻ってきました。
ブルガリア訪問記、これにておしまい。
本当は冬にクケリを見に行きたいんだけど、冬は直行便がないので、多分諦めます。機会があれば!どなたかレポートしてください!!
<<ブルガリア訪問記>>
ブルガリア訪問記①~旧共産圏の香り残る首都ソフィア~
ブルガリア訪問記②~バラの谷、カザンラクの街へ~(このページ)


ブルガリア訪問記①~旧共産圏の香り残る首都ソフィア~
ある祭を見たくて、ブルガリアを目指します。本当は1人で行く予定だったのですが、母に話したら、「あ?そういえばフランスも、そこ3連休だったわ」ということで、またしても母と旅へ。
さて、キエフからブルガリアの首都、ソフィアまでは飛行機で1時間半強です。
冬は飛ばない、シーズナル便で南下します!
エアラインは、何々?んー、聞いた事ないぞ、「ドニプロ・アヴィア」…。ウクライナのLCCですね、はい。
空港に行って、搭乗ゲートまで行くと、バスに乗せられ、連れていかれたのは…。
うええええ、機体ちっちゃー!!!
ひええ、久々のプロペラ機です(バルティック・エアでラトビアに行って以来)。
しかしバルティックより更に小さい機体です。もしかしたら過去最小かも?
乗り込むと、更にちっちゃさを実感!左側が1席、右側が2席しかありません。
チェックイン時にカウンターで「窓側?通路側?」って聞かれたけど、窓側かつ通路側の1人席を頂きました笑。
ドニプロ・アヴィア、乗ってみたい方はこちらから↓
http://dniproavia.com/en/
LCCなのにサンドイッチもドリンクも無料で出たし、離発着前は飴もくれて、サービスは意外と悪くなかったですよ!
さて、あっさりと1時間40分で到着。私の着いたソフィア空港のターミナル、本当に何もないんですけど!?LCC用のオンボロ到着ターミナル、Wifiもなければ、売店もない…。母とは直接ホテルで待ち合わせなので、ひとまず空港を出ます。
街中につくと、「お、なんかキエフと似たり寄ったりなボロさだなあ(←失礼)」と嬉しくなる私。
更に嬉しかったのは、久々にモスクが見れた事!アザーンが聞こえるよろこび。
こちらはバーニャ・バシ・モスク。ちょうどラマダンの時期でしたので、夕方になると、イフタールの準備をしているところが、ちらりと隙間から見えました。
ブルガリアはトルコのお隣、そして約500年のオスマン帝国による支配を受けた国。それゆえ、トルコの文化がしっかりと根付いているんですね。
ホテルにたどり着くと、横には、”THE・共産主義”、みたいな建物を発見。
調べてみると、ブルガリアの共産党本部跡でした。通称「ラルゴ」だそうです。
おっとっと、どうやらすごいところに宿をとってしまいました。
ブルガリアはソ連には加盟しませんでしたが、一時期は共産主義政権でした。
それまで王政だったブルガリアは、1944年にソ連の侵攻を受け、共和制をとり、共産主義政権となりました(ペレストロイカが始まり、民主化要求の高まりを受け、1989年に崩壊)。
ぶらぶらと歩いていると、そこかしらに共産主義の余韻が見えますね。面白い。
無事に母と合流し、観光スタート。
まずはソフィアから車で20分くらいのところにある世界遺産、ボヤナ教会へ!
http://boyanachurch.org/
母フライト、またしてもディレイしたので(前回はオランダ旅行記ご参照)、焦りながら向かいます。気温は30度近く、タクシーはエアコンなし!汗だくで入口に到着。
この教会は、10世紀の後半~11世紀初頭頃に建てられたそうで、13世紀頃に増築された棟に描かれているフレスコ画が有名なのです。とても小さな教会なので、中に入るのは1回10人、10分まで。そして、有料です。
そしてなんと!入場券の購入に!5分間に合いませんでした!!!閉まってた!!
NOOOOOO!!
仕方ないので、教会の周りをお散歩だけしました。喧騒から離れた、緑豊かな、とても落ち着く場所でした。いつかリベンジしたいと思います。(見そびれたものが残念ながら他にもあるので。)
フレスコ画が気になる方は、こちらのサイトをチェックしてみてくださいね。
続いて、ソフィア市内中心部に戻ってきます。
こちらは、アレクサンドル・ネフスキー寺院。バルカン半島で最も美しい寺院、と称されるとか。ブルガリア独立の契機となった露土戦争で、命を落とした多くのロシア兵の慰霊を目的として建立された寺院だそうです(1912年に建設完了)。
一応入ってみたんですが、母も私もあんまり好みではなかったので、お金を払ってまで写真を撮影する気になれず、中の写真はありません。サーセン。でも外見はとても立派です。ソフィアのシンボルだと思います。
続いて、ソフィア大学。わたくしめの出身大学もソフィア大学なので(わかる方だけわかって頂ければ)、親近感を覚えて思わずパシャリ。ソフィアとは智恵のことですね。
聖ネデリャ教会。10世紀ごろに建てられたそうです。
個人的にはネフスキー寺院よりこちらの石造りの教会のほうが好みです。
こちらはソフィアの女神像。ネデリャ教会のすぐ傍にあります。
逆光で見えにくいかと思いますが、お顔と手がなぜかゴールド。
こちらは、アレクサンドル2世像。
なんでロシア皇帝の銅像がブルガリアにあるのかというと、アレクサンドル2世が、オスマン帝国に支配されていたブルガリアを解放したから、なんですね。
↑よーく見ると、手に書簡を持っています。これは、オスマン帝国への宣戦布告状なのだそうです。
ふんふん。露土戦争ですね。この辺の歴史、あんまり意識したことなかったですが、面白いですね。
翌朝は早い!ということで、スーパーに立ち寄り、朝食になるものを物色。
ブルガリア=ヨーグルト!!!
ヨーグルトコーナーが圧倒的な充実ぶりでした。しかもカップが巨大。日本みたいな小さなカップなんてないんです。そして、巨大だけど安い!(0д0;)
母のガイドブック曰く、ブルガリアのヨーグルトの標準サイズは400gだそうです。それより小さいのは確かになさそう…。
確かに街中にも、巨大なヨーグルトドリンクのボトルを手に持って、飲み歩きしている人が…(ウクライナならこれはビールなんですけど)。さすがブルガリア。ヨーグルト大国。
と言うわけで、ヨーグルトとさくらんぼを購入して、スーパーを出ます。
(ヨーグルトの食レポは次回)
夕飯は、正統派ブルガリア料理を食べよう!ということで、こちらのレストランへ。
http://magernitsa.com/en/
ここの素晴らしいのは、お料理は勿論なんですけど、内装!か、かわいいいいいー!!
中では本物のスープがぐつぐついってました。
ブルガリアワインと前菜盛り合わせ。
ブルガリアではトラキア人の時代から葡萄を栽培していたそうで、美味しいワインが有名です。
左写真のバターみたいなのは、不思議。どうやら小麦粉が練りこんであるらしく、ちょっともっちりしている。ガーリックやハーブ、スパイスが効いていて、パンに塗るとよくあう。
前菜はスィレネ(フェタチーズみたいなチーズ)、生ハムやサラミ、ナスやパプリカのサラダやヨーグルトを使った前菜等、飽きないし、バリエーションも豊かです。やっぱりトルコっぽさは感じるけど。
メインはラムのシチューみたいなのを頼んでみました。ウクライナにはないタイプの料理なので、それだけでとても嬉しいです。
そんな感じで、ソフィアの見所紹介終わり。次は私の夢を叶えにいった話を。
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ブルガリア訪問記①~旧共産圏の香り残る首都ソフィア~(このページ)
ブルガリア訪問記②~バラの谷、カザンラクの街へ~
<<拍手のお返事>>
>T氏
A家はたらい回しの駐在生活をエンジョイしているようでした:)
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